前回の続きです。唐突ですが、以下の英文を訳してみて下さい。
People survived the quake were forced to live in tents.
(出典:関係詞の底力、佐藤ヒロシ、プレイス)
「震災で助かった人々はテント生活を余儀なくされた」、と思った方、残念ながらアウトです。”この英語は意味不明”、あるいは、”これは正しい英語ではない”と喝破できた方のみ、合格です。では、どうすれば正しい英語になるのでしょうか?実は、
People who survived the quake were forced to live in tents.
としなくてはいけないのです。要するに、
主格の関係代名詞はごく少数の例外を除いて単独では省略できない
という基本事項がちゃんと身に付いているか?ということです。前回の例で私が陥ったワナもこれです。「返事をした新入社員」という意味にしたければ、respondedの前にwhoがないといけないのです。
要するにこれって、過去分詞の後置修飾との混同なんですね。名詞が過去分詞によって後置修飾されている場合、すなわち、後ろの過去分詞が”~された”という受動的な意味を付加している場合は、「主格の関係代名詞+be動詞」が省略されていると見る事もできますが、これは主格の関係代名詞の”単独での省略”ではないからOKなのです。
今日は疲れているので、すみませんがこれ以上丁寧な説明はしません。主格の関係代名詞が単独で省略可能な少数の例外はどんな場合か、とかは自分で調べて下さい。上の出典の本にも書いてありますし、詳しい文法書なら載っているはずです。
ただ、大事なのは、上のようなルールを一生懸命暗記することではなくて(丸暗記したってどうせイザという時には出てこない)、英文を読んだり書いたりする時に正しい頭の働かせ方ができるようになるようにする、という観点から、上記のような基本事項を再確認していくという姿勢です。今回のケースなら、
名詞+ V (ed)
という形が来た場合は、Vが述語動詞(の過去形)そのものであるか、または、過去分詞が後置修飾によって受動的な意味を付与しているか、のどちらかとしか解釈のしようがなく、”Vした名詞”のような意味だと捉えてはいけない、そういう頭の回し方をしてはいけないのだ、という風に理解することが大事なんです。それが、ネイティブの思考に近づくという事です。
ちょっと違う言い方をすると、正しい英語を見せられたときにその意味を正しく取れるだけではダメで、間違った英語を見たときにこの英語は間違っていると言える能力があるかないかが凄く大事なのです。結局それは、ネイティブと同じ頭の働かせ方ができているかどうかという試金石なのですから。そういう意味で、旧TOEICの誤り訂正問題は我々ノンネイティブにとって格好の訓練材料だったと私は思います。今のPart 6なんかよりよっぽどいい問題形式だったと思うのですが。
People survived the quake were forced to live in tents.
(出典:関係詞の底力、佐藤ヒロシ、プレイス)
「震災で助かった人々はテント生活を余儀なくされた」、と思った方、残念ながらアウトです。”この英語は意味不明”、あるいは、”これは正しい英語ではない”と喝破できた方のみ、合格です。では、どうすれば正しい英語になるのでしょうか?実は、
People who survived the quake were forced to live in tents.
としなくてはいけないのです。要するに、
主格の関係代名詞はごく少数の例外を除いて単独では省略できない
という基本事項がちゃんと身に付いているか?ということです。前回の例で私が陥ったワナもこれです。「返事をした新入社員」という意味にしたければ、respondedの前にwhoがないといけないのです。
要するにこれって、過去分詞の後置修飾との混同なんですね。名詞が過去分詞によって後置修飾されている場合、すなわち、後ろの過去分詞が”~された”という受動的な意味を付加している場合は、「主格の関係代名詞+be動詞」が省略されていると見る事もできますが、これは主格の関係代名詞の”単独での省略”ではないからOKなのです。
今日は疲れているので、すみませんがこれ以上丁寧な説明はしません。主格の関係代名詞が単独で省略可能な少数の例外はどんな場合か、とかは自分で調べて下さい。上の出典の本にも書いてありますし、詳しい文法書なら載っているはずです。
ただ、大事なのは、上のようなルールを一生懸命暗記することではなくて(丸暗記したってどうせイザという時には出てこない)、英文を読んだり書いたりする時に正しい頭の働かせ方ができるようになるようにする、という観点から、上記のような基本事項を再確認していくという姿勢です。今回のケースなら、
名詞+ V (ed)
という形が来た場合は、Vが述語動詞(の過去形)そのものであるか、または、過去分詞が後置修飾によって受動的な意味を付与しているか、のどちらかとしか解釈のしようがなく、”Vした名詞”のような意味だと捉えてはいけない、そういう頭の回し方をしてはいけないのだ、という風に理解することが大事なんです。それが、ネイティブの思考に近づくという事です。
ちょっと違う言い方をすると、正しい英語を見せられたときにその意味を正しく取れるだけではダメで、間違った英語を見たときにこの英語は間違っていると言える能力があるかないかが凄く大事なのです。結局それは、ネイティブと同じ頭の働かせ方ができているかどうかという試金石なのですから。そういう意味で、旧TOEICの誤り訂正問題は我々ノンネイティブにとって格好の訓練材料だったと私は思います。今のPart 6なんかよりよっぽどいい問題形式だったと思うのですが。