英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

誤解のないように

2017年11月26日 19時30分15秒 | 英語
TOEIC本を買い漁ったという記事を書いたあとで、読んでいる皆さんが誤解しなければいいなーと思ったので、少し補足しておきます。

実に様々な本を見て、勉強してきた身だからこそ言えるのですが、

参考書や問題集を絶対視してはいけない

という事は分かっておいて頂きたいです。正直、本当に万人にとって良い本、それで全てが分かる本なんて1つもないです。TOEICに限らず受験参考書でもそうです。

これには2つの意味があって、1つは、粗悪な「売らんかな本」、本当の意味でロクでもない本が決して少なくないという意味と、もう1つは以前から言っていますが、「そもそも万人にとって完璧な本など作りようが無い」ということです。別に詳しく言わなくても分かると思います。

で、最近、実は3つ目の意味があるなぁということに気づきまして、どういうことかというと、

そもそも本で体系づけた説明が書ける学問分野などない

ということなんですよ。これ、分かってない人が多いんじゃないかなぁ。特に、勉強大好き、参考書大好きな真面目系の秀才君ほど分かってないような気がします。

今日はもう面倒くさいので次回以降にします。私が何を言わんとしているか、想像がつかないような人はダメですよ。



買う本がなくなった

2017年11月25日 23時58分24秒 | 英語
中古本漁りをしているという記事を少し前に書きましたが、中古・新品問わずさまざまなTOEIC本を買い込んでいるうちに、とうとう

買う本が無くなってしまいましたwww

めざせ600点とか730点とか、初心者向けに媚を売っているものとか、そういうどうでもいいような本を除いて、主だったもの(あくまで私自身が買う価値のあるもの限定ですけど)は全て手に入れてしまったのです。この4ヶ月くらいの間に何百冊買ったか分かりません。

英語学習を始めてもう23年くらいになりますが、その間に購入し、今はもう売っていないようなものも沢山あるので、私の書斎はTOEIC本に関する限りそんじょそこらの書店よりもはるかに充実した空間になっていると思います(ビジネス向けの英語本はほとんどありませんが)。

そんなに買ってどうするの!?と言われそうですが、もちろん、すべて頭の中に叩き込むのですよ。模試形式の本はちゃっちゃとやってしまえるし、参考書は自分が知らない知識だけ再確認すればいいので、1年か長くても2年くらいあれば全部目を通せるはずです。で、要復習のページに付箋でも貼っておいて、後でそこだけ時々見直せばいい。

勉強した本は4色ボールペンでびっちり色が着くのですが、復習の時にこれが大きなアシストになるのです。何ヶ月も前に勉強した本を復習するときは以前のそういうメモ書きが目に入ってくるのですが、「よくもまあこんな深い所まで考えてたな」と、自分のことながら感心してしまいます。復習の時に必ずしも以前と同じような所に注意が向くとは限らないので、そして、初見の時に気づくことが一番多いので、最初の勉強のときの思考履歴をメモしておくのは重要です。本に書いてあることだけでなく、以前に試行錯誤した内容まで思い出して復習することには大きな意味があります。忘れていれば大事なことをまた思い出すことになるし、以前のメモ内容が当たり前だと思うことができれば、それだけ自分が成長したのだと確認できます。

これだけやってんだから、満点とらせてくれよー、神様!まあ、すでに目標はもっと先を見据えてますけどね。TOEIC 990点は時間の問題で、今後の最初のノルマに過ぎません。




普段からやっていないことはできない

2017年11月18日 21時56分42秒 | 英語
今日は語用論の話は重いのでちょっと脱線。

TOEICではリスニングで満点を取れるほどの実力にはなったものの、まだまだ映画やドラマなどのナチュラル英語の聴き取りは苦しい状態がずっと続いていました。

が、最近、明らかに以前よりは映画やドラマの聴き取りがラクになってきていることに気づきました。ちょっとベタですが「フレンズ」くらいだと5~6割くらいは聞き取れるかなーというレベルです(まあ易しい部類に入るモノと思いますけど)。たまに思い出したように英語で映画やドラマを見たりするのですが、少しずつ力が付いてきているのを実感します。

映画とかドラマの英語に特化した対策はやってないんですけどね。やらなきゃと思いつつ、なかなか時間が取れない。リスニングに関してはとにかく毎日、通勤時間中にNHK Worldを聞いている(ニュースも、それ以外の番組も)だけです。これは大部分聞き取れるので全く負担なく続けられるからです。ちなみに、TOEICの問題に関してはリーディングは沢山解いていますがリスニングはほとんどやりません。

こんな適当なやり方でも、実力は上がっていくんですね。毎日毎日、しかも特に英語学習の一貫だという意識ではなく、純粋な情報源として英語に接している(家にテレビが無いので、ニュースは音にしろ文字にしろ、ほとんど全て英語で仕入れています)、それが大きいと思います。英語による情報処理が日常生活の中の営みとして完全に定着しているのです。私にとって英語はもはや”学習”ではありません。

傾向と対策とか、そんな細かい事にこだわらなくても、毎日毎日繰り返しているうちに技術の精度や定着度は上がっていくのです。いくら自分にとって比較的簡単な英語だと言っても日本語ほどに定着しているわけではない。だから、簡単な英語でも繰り返し繰り返しやっていれば向上する余地は幾らでもあるということなのだと思います。

普段からやっている事は嫌でも出来るようになっていく。逆に言えば、普段やっていないことはいつまで経ってもできるようはならないと思います。語用論の所で話そうと思っている結論を先取りしてしまうことになるのですが、普段から英文を読むという営みをしていない人は、いくら英語の”知識”を詰め込んでも読む力は向上しないのです。単語を覚えた、文法を覚えた、構文を覚えた、でも、英文を読んで解釈するという頭の働かせ方をした経験が少なければ、英文は読めないのです。

学生さんにとってはまずは何よりも教科書でしょう。大学入試レベルとは乖離があるとはいえ、教科書を完璧に料理できていればそうそう酷いことにはならないはずです。塾や通信添削は必要ですが、教科書は”必要条件”だと思って、一切詰まることなくスラスラ読めるように練習しておくべきです(教える側の人間がちゃんとした教え方をしているのかどうかが心配ですが)。

社会人にとってはリーディングの理想的な教材はなかなかありません。だから、学生さんに言いたいことは、中学や高校時代の教科書は学生生活が終わっても捨てないでほしいということです。不幸にして社会人になってから英語をやり直す必要が出てきた場合にとても役に立つはずです。学生時代の教科書を持っていない社会人は、自分に合った教材を自分で探して下さい。社会人なんだからそれくらい自分でやって。

急にリスニングからリーディングの話に変わってしまいましたが、英語は技術である以上、試験のときも普段やっている通りのことしかできない、いくら知識を詰め込んでも普段からやっていないことはできない、ということが言いたかったわけです。そして、傾向と対策を考慮した最適な勉強が出来れば理想ですが、簡単なことを繰り返すだけでも力は上がっていく、ということです。もうちょっと格好よく言えば、

量は質に変わる

ってことですかね。

”傾向と対策”、”効率的な勉強”、そんな情報ばかり追い求めて、肝心の”普段の練習”が全くできていない人が多いんじゃないですか。効率を追い求めるのはせいぜい時間が極端に限られた受験生だけにして下さい。効率でTOEICの点数を上げてもビジネスシーンでは使えないでしょ、その英語。残酷な言い方をすれば、幾ら効率的な勉強モドキをやっても

量を伴わない質の向上には限界がある

のです。だから、英語学習で成功を収める最大のコツは、

一番量をこなし易い方法を見つける

ことだと思います。

言語だけを追うな(2)

2017年11月16日 22時07分27秒 | 英語
前回は語用論という学問についてお話ししました。復習しておくと、語用論とは、人が他人の発話の意図を理解するメカニズムを解明しようとする学問です。実はもう少し細かいことを言うと、この語用論の一流派というか、より突き詰めた形といえばいいのか、私も専門家ではないので正確な所は分かりかねるのですが、

関連性理論

という学問分野、というか理論があります。発話理解のメカニズムの解明は実はこの関連性理論が一番先を走っているらしいのですが、今回の話ではあまり深入りせず語用論と関連性理論を区別せずに扱うことにします。

さて、改めて”発話の意図を理解するメカニズム”なんて言われると、何だか変なことを言うなあと普通は思うはずです。だって、発話なんだから、

発話された言葉の意味を理解すれば発話の意図なんて分かるに決まってるだろ

と普通は思うはずなんです。もちろん、前回の記事を読んでもらった方は、もうそんな風には思わないはずです。言葉そのものが表す”意味論的意味”だけでは必ずしも意図の全貌は掴めないということは、もう理解されてますよね。前回はネックレスの例を挙げましたが、他にも例は沢山あります。色んな例を系統だてて説明していくこともできます(より正確にいうと、字面だけで意味が完全に決まる例の方が圧倒的に少数派でしょう)。が、今日のところは例を挙げたり系統だてて説明することはひとまずおいといて、普通は上の赤字で書いたように考えてしまう、という所に注目したいと思います。

はい、みんなそう考えているんです。

言葉さえ覚えれば意味は分かるようになる

と。ここが今回の話で強調したい

落とし穴

なんですよ。何の落とし穴?もちろん、”英語学習における”落とし穴です。だって、みんな英文法を勉強して、単語や熟語や構文を覚えれば英文が読めるようになると、思ってるんじゃないですか?だから、単語帳ばっかり眺めてるんじゃないんですか?

私が今回の話で言いたいこと、もう大体わかってきたでしょ。今日はもう遅いので次回に続く。