英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

武士道

2015年06月27日 22時29分21秒 | 英語
「背伸びをする必要はない」と書きましたが、自分に厳しい私としては思いっきり背伸びをしてみようと思い、新渡戸稲造の「武士道」を読んでみることにしました。当たり前ですが、基本、英語で。

なぜ武士道なのか。別に大した理由はありません。次に読みたい物を本屋で物色していた時にたまたま目についただけです。

ネットにも英文や訳は転がっていますが(著作権的にはどうなのだろう。50年は過ぎてますけど)、訳がイマイチだったりもするので、ちゃんと書籍を購入しました。英文だけの物だとさすがに心許ないので、対訳本と現代語訳本です。

○対訳ニッポン双書「武士道」IBCパブリッシング
○現代誤訳 武士道 山本博文・訳・解説 ちくま新書

上と同じIBCパブリッシングから別の対訳本も出ていますが、英語そのものを平易な物に書き換えたものだったので、あくまで新渡戸英語と格闘したいという今回の主旨には合わないため、購入しませんでした。ちくま新書の方は日本語訳(と解説)だけですが、ワザワザこれを購入したのは、複数の訳を比較してみたかったからです。

さきほど背伸びと書きましたが、中身はともかく、英語的には実はそんなに背伸びでもないんですよね。辞書なし、文法書なしでも9割方理解できます(西洋の様々な著作の引用が沢山出てきたりするので、英語より中身の理解の方が難しいと思われます)。ただ、文法や語彙の観点から自分なりの説明ができない箇所を一カ所たりとも残したくないので、英文を全部ノートに書き写して、要注意な箇所には全て書き込みチェックを入れる形で読み進めて行こうと思います。自分が頭をひねった思考の履歴を完全に残すことで、後々の財産にしたいのです。

ちなみに、こんなのはもちろん常識ですが、新渡戸稲造は「武士道」という本を日本語で書いたわけではありません。オリジナル版は英語です。”日本人は宗教なしにどうやって道徳心を身につけるのか?”という外国人からの質問をきっかけに、海外の人々に向けて英文で発信した物がオリジナルです。時に38歳。7年ほど留学し、奥さんもアメリカ人だったりするのですが、38歳でこんな物が書けるなんて、当時のエリートって本当に凄いです。