ないものねだり

人の心なんて、所詮こんなものでしょうね。

あれほど”いいなぁ”と羨ましく思っていたものが、やっぱり前の方がよかった、とか。贅沢病というか、他人との比較病というか、これはダメですね。それをやっている限りハッピーにはなれない。

憧れを持つことは悪いことではありませんが、特に大きな問題もなく人生過ごせているのなら、今の幸せを噛み締めてとことん大事にすべきです。

逆に現在の私は、ちょっと仕事の気色が変わって、以前ほどには興味のない仕事をしているはずなのに、気持ちの上では結構充実しています。腹をくくって、責任を全うすることだけ考えて全力投球しているからだと思います。もちろんプレッシャーはありますが、ああだこうだと悩んでいる暇がないので、精神的には凄くラク。以前の私なら耐えられないハズなのに、結構やれてる。

あっちがいい、こっちがいい、とウロウロする前に、目の前の事に真剣に取り組む、これで結構充実しちゃうんですね。それでいいんです。ニコニコしながらやってます。もちろん、さらなる高みを目指すことには変わりありませんが、現状を否定しすぎても心が壊れるだけです。強すぎる向上心は怪我のもと。

今やれることだけをしっかりやりましょう。

引越し完了

今週は引越しweekでしたので、しばらく更新が滞りました。

長年居た界隈を離れ、都内ではあるものの40kmほど離れた地へ。住環境は前の所より良い（ただし本屋がない！）ですが、なんか、見知らぬ地にポンっと放りだされた気がして、少し寂しいです。

普段読まない縦書きの本を沢山読んだりもして、色々と考えさせられました。結局、誰かに支えてもらおうなんて気持ちがあるうちは真の心の安定はない、そんな気がしてきました。仕事でもプライベートでも。基本的には誰にも頼らずにやっていける力がないと、結局は他人に振り回されて、いい時はそれでいいけど、何かの拍子に歯車が狂い始めると不平不満を言うようになる。

幸せになるには、真の意味で一本立ちしないとだめなんじゃないかと。”誰かのせい”にしているうちは不幸のリスクをコントロールできないし、誰かのせいだと思うから腹も立つ。逆に”誰かのおかげ”で幸せなだけでも、そんな幸せは長くは続かない。だから、自分にとって優しいだけの人というのも、実は自分を成長させてくれる人ではないのかもしれません。

あと、人が嫌がることをやってみる、というのもいいのかもしれません。目先の損得勘定では損をするかもしれませんが、貴重なモノが手に入るような気もします。自分を鍛える、一人前になるためには、そういう事ができないとダメなんじゃないかと。楽しい事、面白い事だけをやっている人達が幼稚っぽく見えるのも、彼らが真の意味で一人前の人間ではないからかもしれません。

”本当にクダラナイ事”と”人が嫌がる事”は違うので、そこは間違えてはいけませんが。当然前者はやるべきではありません。

あとは、落ち込んだ時、辛い時でも、常に一定の努力はしておかないといけない。チャンスは突然やってくるので、その時に準備ができていないとみすみす逃すことになってしまう。どん底だと思ってやけになってしまうと、次のチャンスまで棒に振ることになります（素敵な人が現れてからダイエットしても遅いんですよ！）。苦しい時に頑張るのはキツイですが、一定のリズムで仕事や生活のリズムにメリハリをつけるというのは、負のスパイラルの深みにはまらないためにも重要かと。

とまあ、夏休みの間に色々な事を考えました。結局、年相応に、やるべき事をきちんとやって積み重ねを作っておけば、人生そんなにオカシナ事にはならない筈なんです。年を取るということは、人が嫌がる事もやる、支えられる側から支える側になる、という事です。私の場合、そのシフトが少し遅れているのかもしれません。「好きな事」だけをやる人生、一見しあわせそうだけど、結構脆い幸せのような気がします。本当に死ぬまでそうできればいいのですけどね。。。