英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

小ネタ

2016年10月06日 04時55分48秒 | 英語
大した話じゃありませんが、小ネタを1つ。TOEIC Testプラスマガジンから。

All Alarm Systems offers you peace of mind no matter where you are
(出典:TOEIC Testプラスマガジン 2016年9月号)

いかがでしょう?「全てのアラームシステムは、あなたが何処に居ようと安心を提供します」と読んだ方、いませんか?残念ながらアウトです。

何故でしょう?そうですね、offerに三単現のsが付いているからです。このsがあるから、'All Alarm Systems'は複数名詞ではないということが確定し、だとすると固有名詞(つまり、会社名や商品名など)だということになるのです。そう読まなければいけないのです。”できる”人はoffersが目に飛び込んできた瞬間に一瞬でそういう判断をしているハズです。

まあ、'All Alarm Systems'のように単語の先頭が大文字になっていることからも固有名詞っぽいと想像できますが(なお、文末にピリオドが無いことから分かるように、これは見出し文です。見出し文におけるキャピタライゼーション、大文字化のスタイルも色々あるようです)、

大文字とか小文字とか言う前に、文の構造、この場合は名詞の単複といった数の概念に注意して英文を読むクセがついているかどうかが大事なのです。

非常に基本的なことですが、口で喋るときにも三単現のsを抜かしたり、意味的に複数名詞がくるはずなのに複数形にしなかったり、そういう人が多いです。そういうのを見る(聞く)と、この人は基本的な頭の働かせ方ができていないんだなーと感じてしまいます。

単語をたくさん暗記するのもいいでしょう、構文をたくさん覚えるのもいいでしょう、多読多聴も悪くはありません。どんなに優れた教材で優れた練習をしても、量をこなさなければ上達はないのは確かです。でも、英語を追いかけるときの

本当の基礎

をおろそかにして闇雲に量を稼いだところで、真の実力は付かないのではないでしょうか?英語を追いかけるときの'正しい頭の働かせ方'の体得なくして、真の上達はあり得ません。

この問題を見たとき、そんなことを考えさせられました。できる人は上に書いたようなことを一瞬で処理しているんです(もちろん私も瞬時に分かりました)。簡単なこと、問題を解くのにさほど大きな影響がある事ではないかも知れませんが(本文を読めば会社の名前に違いないというようなことは誰でも想像できる)、こういう所での処理能力の差が積もり積もって、最終的には試験を解き終えるまでの時間や点数の大きな差になっていくのです。

でも、基礎を大事にすることが大事だと、言うのは簡単ですが、こういう話って一番やっかいというか、難しいですよね。そう、「基礎を完璧にする」ための手っ取り早い方法なんか無いので、実はそれが一番難しいのです。