英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

素の状態で何ができるか(3)

2023年09月09日 17時36分10秒 | 勉強一般
久々の更新です。

表題のような内容でお話しをしていました。かなり間が空いてしまったので言いたいことを大分忘れてしまったのですが。。

一夜漬け勉強でできた事など意味はない、何も構えていない状態でできることこそがあなたの実力だ、その実力を伸ばすことを考えないといけませんよ、みたいな話をしていましたね。で、その”素の状態の実力”を伸ばすにはどんな努力をすべきか、という話が残っていました。

結論から言うと、

素の状態でできないことを可視化して、常識になるまで繰り返す

という、超当たり前の物言いになってしまいます。

重要なのは前半です。”素の状態でできないことを可視化”。これは一体どういうことでしょう?
なんのことはない、問題演習の時にできなかった問題や、英語を読んでいて意味がとれずに詰まってしまった所、そういう所を大事にしなさいということです。

当たり前のことを言うな、とおっしゃるかもしれませんが、皆さんはそういう間違い履歴をどこまで大切にできているでしょうか?

たとえば数学の問題演習をするときに、解けなかった問題に印をつけてあとで識別できるようにしておくとか、読めなかった英文に線をひいておくとか、その程度の事をやる人は少なからずいると思います。でも、”なぜ解けなかったのか、なぜ読めなかったのか”、を徹底的に言語化して書きとどめておいて、それを何度も何度も見直して、その解き方・読み方が自分にとって
あほらしいくらいの常識

になるまで復習をやめない、というような所まで執念深くできている人はほとんどいないと思います。面倒くさくてもそういう間違い履歴をできるだけ克明に書いておく。最初に数学の問題や英文を見た時に何を思って、どこまで考えがおよんで、で結局何が足りなかったから正解に至らなかったのか。そういう事を全部書きながら徹底的に悔しさを噛みしめる。でも、悔しい思いをしながらそこまでやっても、一週間とか半月とかするとまた綺麗さっぱり忘れています。その時に”あれだけ悔しい思いをしたのにまだ身に付いてないのか!”と自分に腹を立てながら復習する。

要は、自分の脳が持っている”間違った考え方のクセ”、とか、”思考の限界”みたいな物を徹底的に矯正する作業が必要なんですね。そして、それは言うなれば

自分で自分に何度も恥をかかせる

ということです。そういう事をしないと脳味噌なんて変わってくれません。

試験本番で恥をかくことにならないよう、普段から徹底的に恥をかいておくのです。人間、恥をかかないと学習しません。恥ずかしい思いや悔しい思いが積み重なると学習します。日常生活や仕事でも同じでしょう?

で、この”間違いを糧に学習する”と言うのは実は、今流行りのAIがまさにやっていることなんです。ご存知の方も多いと思いますが、「誤差逆伝播法」というやつです。ニューラルネットワークが推論した値と正解値とを比べて、そのズレ、すなわち誤差の情報をはじき出し、今度は推論時とは逆方向にその誤差情報を伝播させながらニューラルネットの中のパラメータを更新していくことで、どんどん賢くなるように学習していくのです。

ニューラルネットワークというのはそもそも人間の脳の神経細胞の情報伝達の仕組みを模倣したものですから、人間も同じように間違いを糧に学習していくのが正しいのです。