英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

自然との付き合い方

2022年08月28日 17時12分39秒 | 日記
子供の時以来、久々に(ひょんなことから)カマキリの飼育をするようになって、自宅周辺の自然環境の中を散策する機会が増えました。今年もカマキリが出揃っているかとか、エサになるような虫はいるのか、野生の奴等はこの時期何を食べているのだろうとか、どの辺にどのような種類のカマキリがいるのかとか、色々と見てきました。

カマキリの種類によって孵化の時期が違うこと、場所によって生息しているカマキリの種類が違うこと、何月頃にどれくらいの大きさにまで成長するのか、などなど、じっくり観察してみて初めて分かったことも沢山あり、そういう意味では面白いです。

そもそもの話としては、去年の冬に散歩していて道端に転がったり木の枝ごと落下している卵を

かわいそう

と思って回収したのが事の始まりだったわけですが、、この”かわいそう”、”俺が守ってやらねば”、”減りゆく虫たちの保護に貢献できれば”、などというような

自然に対する上から目線

ってよく考えるとどうなのよ?という気も少々します。

というのも、まずカマキリの初齢幼虫からの飼育って、とてつもない手間と金がかかるということを思い知らされる羽目になったことがあります。もちろん後悔はしていませんし、命ある物をあずかった以上は最後まできちんと面倒をみてやりたいという気持ちが揺らいだことはなかったのですが、それにしても金がかかる。まあ、言ってみれば、自然に対する優しさモドキが自らの身に軽い災難を招いた、と言えなくもありません。

あとは、草むらや茂みをウロウロしているとそれなりの危険もあるのです。まず絶対的に避けられないのが”蚊”。子供の頃は蚊に噛まれる(関西人は噛まれるといいます)ことなど気にも留めずに虫を追いかけていましたが、この年になるとこれがもう鬱陶しくて仕方がない。50過ぎにもなると刺された箇所の赤みが完全に治るまで半月くらいかかります。最近になって良く効く虫除けスプレーを見つけたので被害を抑えることができていますが、当初は酷い目にあいました。

そして、次に怖いのが何と言っても”ハチ”です。秋が近づきつつある今は春先や真夏に比べてハチの活動が活発化しているようで、気が付いたらスズメバチが頭の上を飛んでいたりとか、アシナガバチの巣に遭遇してしまったりとか。ちょうど今日も、葉っぱの裏に何かいるなと思ってめくってみたらスズメバチが止まっていて、大慌てで逃げて事なきを得ました。一歩間違えたら襲われていた可能性もあるわけで、、最悪命にも関わる事態にもなりかねません。

実はこのスズメバチ事件があって、今日こういう内容で記事を書くことにしたのです。別に自然を舐めているわけではないけれども、いくら自然愛好家ぶってみたところで

自然は容赦なく牙を剥いてくる

のですよ。あなたや私がいくら自然を大切にし、生き物を保護し、優しい心で自然を愛でた気になったとしても、彼らはそんな私達の優しさに忖度などしてくれません。

私自身、このような事を少し忘れていた気がします。どうも、我々人間が強い側で、虫や自然などの生き物を

愛でてやっている、守ってやっているという上から目線

の感覚に知らず知らずのうちに染まってしまっていた気がします。でも、自然は本当はそんな甘いもんじゃない。今日のスズメバチ君は私にそういう事を思い出させてくれました。

ちょっと話がズレますが、子供の頃から育てたライオンなどの猛獣と久々に再会して、飼い主と猛獣が抱き合ったりしている”心温まる”シーンをTVやネットで時々見かけますが、ああいうのも話半分に見ておいた方がいいと思います。動物と人間との間の心の交流は確かに有り得るのでしょうけど、とは言え、所詮奴等は猛獣。腹がへったら元飼い主を襲うことだって無いとは言い切れません。自然とはそういうものだと思うのです。

急いで書いたのでとりとめのない文章になってしまいましたが、要するに、自然は愛でるものではなく理解するもの、というような、付かず離れずくらいの距離感で付き合うものではないかということです。そして、時に奴等は平然と牙を剥いてくるので、こちらとしても完全に心を許しているわけじゃないよ、おとなしくしてくれているうちはいいけど、こっちもやられる前にやるよ、という冷徹な自己防衛の心構えも忘れてはいけない、ということが言いたいのでした。

自然の中に足を踏み入れたとたんに、我々も食物連鎖のピラミッド(のかなり下の層)の中に組み込まれてしまうのですから。