英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

not even

2019年12月31日 22時45分46秒 | 英語
よいお年をとか、来年もよろしく、なんてクダラナイ挨拶はもうやめにして、またまた悩ましい英文を見つけたので紹介します。

At the end of the day, not even the most proactive parent can always be there for their child.
(結局のところ、どんなに先を見越して行動する親でも、いつも子供のそばにいられるわけではありません。)(引用:NHK実践ビジネス英語2020年1月号 26頁)

過保護な親をテーマとしたビニエットの中の一文です。

'not' という否定語が文頭(厳密には文頭ではありませんが)に出ているのに、主語と(助)動詞の倒置が起きていません。これは何故でしょうか?

そもそも、これはどのような構造(素性)の英文なのでしょうか?

NHKのビジネス英語は毎月大体3~4回通読するのですが(最後の1回は4色ボールペンで印をつけながらの精読)、3回目でこの英文に目がとまり「おや?」となった次第です。恥ずかしながら最初の2回は特に注意することもなく普通にスルーしてました。3回目にようやく”要注意英文”だと気づいた次第です。はい、1回や2回読むくらいじゃだめなんですよ。

ということで、続きは次回。

忘年会スルー

2019年12月22日 21時26分56秒 | 日記
忘年会スルーという言葉が、特に若い人達の間で流行っているようですね。

かく言う私も、忘年会や新年会に一切出なくなってからもう5年くらい経つでしょうか。はい、忘年会スルーは別に若者の専売特許ではないのです。私の身の回りでも、若者も年長者も含めて出ない人が少なくありません。

こういうのに出るべきか否かという議論はしたくありません。無駄な営みであることは自明ですから。5000円あったら読みたい本が何冊買えるんだ?2時間あったら英語表現が何個覚えられるんだって話。何を世知辛いことを、と仰るかもしれませんが、勤務時間以外の時間は自分の能力を磨くことに費やしたいです。で、それをしない時はゆっくり体を休めると。

金と時間を無駄にするという以外にもう1つ、風邪やインフルが蔓延するこの時期にわざわざ飲み会を開くという発想が私には全く理解できません。私はこの時期は防衛のためにずっとマスクをしていますが(ついでに言えば、常に消毒用アルコールをポケットに忍ばせて、事あるごとに手や鼻の中(笑)を消毒しています。これをやりだしてから風邪をひく機会が激減しました)、飲み食いする時はマスクを外さざるを得ないので、とても危険なんです。

飲み会が無駄だ無駄だと言っていますが、「無駄ではない」飲み会というものは存在し得るとは思います。しかし、世のほとんどの飲み会はやっぱり無駄です。何故か?それは、


年長者が無駄な飲み会しかできないから

です。

要するに先輩や上司と呼ばれる側の人間の力量・器が昔に比べて小さくなっているのです。周りの人達に対して本当に面白い話(funnyではなくinterestingという意味ね)やためになる話(お説教ではなくてね)をしてあげられるだけの力量を持った年長者が減っている、だから、飲み会という営みがみんなにソッポを向かれる存在になってきている、そういうことではないかと思うのです。

一言でいうと”面白くない”のですよ。ストレスが溜まるとか嫌悪感とかそういうことではなくて、知的興味がそそられないのです。成長できない、なんて物言いをする人も多いですよね。

そういう意味では私も面白い話をしてあげないといけない立場(偉くはないけど年齢的に)の人間なので、私自身も反省すべき点はあるのでしょう。

部下や若い人達に”飲み会に来い!”と言うのなら、”この部署の飲み会は面白いから行くに値する”と思ってもらえるだけのモノを提供しないといけないのです。













この'that'は何?(2)

2019年12月14日 21時32分14秒 | 英語
前回の続きです。

なんだか変テコなthatがあるけどこれは何?ということでしたが、正解からいうとこれは

先行詞明示のthat

と呼ばれるもの”の仲間”です。

先行詞明示のthatというのは、that以下の名詞を説明する関係詞節が後ろにあるよ、ということを予告するthat、です。ただし、”明示”とは言っていますが、別に先行詞がわかりにくい場合に限らず、先行詞が簡単に判別できるような場合にも使われることがあるようです。おそらく、「例の、あの、」というようなニュアンスを醸し出したい時に使われるのでしょう。そういう意味、つまり、詳細の説明が後ろに来るという意味で、”後方参照”とも呼ばれます。

はい、この程度のことはご存知の方も多いと思います。そうです、こんな話はまあ誰でも知っているといえば知っている(知らない人は勉強不足!)。実は、今回私が話題にしたかったのはこういう事ではありません。

ここでもう一度、前回の例文を良く見て下さい。あの例文には関係詞など含まれていませんよね。だったらどうして「先行詞明示のthat」なんて話を持ち出したんだ?そう疑問に思われると思います。

実は、私が最初にこの例文を見たとき、このthatを文法的に説明することができなくて困ってしまったのです。しかし、説明はできないと言っても上に述べた”先行詞明示のthat"は知っているので、多分これとほぼ同じ用法のthatなんだろうな、と想像することはできました。なぜかって?それは、このthatが”後方参照”をしていることは意味的にほぼ明らかで間違いなさそうだからです。

でも、それ以上の確信を持った説明はできませんでした。はい、このthatが指している'employee'という単語は関係詞の先行詞にはなっておらず、with以下の句によって説明されているだけです。このように、後々関係詞節によって説明される名詞だけでなく、それ以外の修飾要素によって説明される名詞を後方参照するようなthatの用法もあるのか?ないのか?そこがはっきりとしませんでした。参考書や辞書に当たっても、そこまで書いてくれているものはありません。

しかし、ついに、以下のような説明をしているサイトを発見して、なるほど!と納得できた次第なのです。

「先行詞をはっきりさせるため、先行詞の前に that / those を付けることができます。なおこの that / those は関係節以外の修飾語句の修飾先を明示するのにも使われます。」
(「翻訳の泉」翻訳教室 第7回 関係構文の話、より抜粋)

赤字の部分です。つまり、このような用法のthat(やthose)は、後ろで関係詞によって説明されている名詞だけでなく、それ以外の修飾語句によって説明されている名詞を後方参照する場合もあるのです。

このことを明記している説明は私は初めて見ましたし、今のところ上記以外の箇所でこのことを説明している媒体も見つけられていません。

最後に。今回のケースは実例に遭遇したのが先で、その後で根拠となる文法説明を探り当てたわけですが、結局言いたいことは、ある程度の文法知識と経験があればこのような見たことない構造の英文が何者なのかを推測する(そして自分の中で確信を持って咀嚼/消化する)ことがある程度可能になる、ということです。実際に私の類推は当たっていたわけですから。

正直、力がある人間はこのような能力を持っているので、見たことがないような例文、ちょっと探してもなかなか解説が見つからないような一風変わった例文に対しても自分なりの解釈を与えることができ、その結果、消化不良にならずに自分なりの”文法体系”の中で上手く処理してしまえるのです。逆に力が無い人は説明を聞いたことがない例を自分なりに咀嚼することができないので、即消化不良になってしまうのです。

ドンピシャの説明・解説を聞いたことがなくても頭を使って類推しろってことです。この姿勢がないと、人から教わったことがない事はいつまで経っても身につけられないまま、ということになってしまいます。

P.S.
音読やコミュニケーションもいいけど、あなたはここまで英文の隅々に気を配って、妥協せずに処理しきる勉強をしてますか?