英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

化学に目覚める

2018年08月15日 16時12分57秒 | 勉強一般
これは本来英語のブログなんですけど、私は英語に限らず”分からない”という状態がどうしても許せない性分でして、英語以外にも色々と勉強しています。まあ軽い数学なんかは本職のコンピュータにも必要なのでマストとして、最近はなんと化学にも手を出しています。

とは言っても独学で高度な事はできないのでもっぱら高校レベルの受験化学です。しかし、なぜ50手前にもなって今さら化学なのか?

それは、この科目が高校時代の私を最も苦しめたものだったからです。一種のトラウマが今でも残っているんですね。化学アレルギーというか、本当に”わかんねー”状態。それが悔しくて、復讐心に燃えて、最近色々と本を読み漁っています。ひょっとするとこのブログをご覧の方の中にも化学が苦手で苦しんでいる学生さんもいるかもしれないので、同じ思いを共有するものとして、思うところを少し書いてみます。参考になるかどうかは知りませんが。

まず躓いた最初の原因は、学校の化学の教師がはずれだったことだと思います。この辺については私と同じように化学に対して苦手意識をもっている方は同じような経験をされていると思うので細かくは書きません。要するに学校の授業ではダメだということになったのですが、田舎なので塾もなく、通添もやらせてもらえなかったので、仕方なく参考書で独習するか、となりました。しかし、私が高校生だった80年代後半頃は、今とは比較にならないくらい受験化学の参考書のラインナップも乏しく、これだ!と思うような良い本も見つからず不完全燃焼のまま終わりました。この科目さえちゃんと克服できていればどの大学でも行けたと思います。本当に、「こいつさえいなければ」という感じでした。ということで現代の若者に向けてまず1つ教訓。

まずは良い師を探せ。金の力で解決しろ!

です。どの参考書をどういう順番で勉強すればいいかとか、そんな事でウジウジ悩むのは時間の無駄です。得意科目ならそういう工夫はできるでしょうけど、それができないから苦手なんですよね。成功を収めた先輩が通っていた塾や予備校、通信添削を受講するのが手っ取り早いと思います。もちろん全ての教科(科目)に言えることではありますが、特に苦手な教科はプロに頼るのが一番早いと思います。

受験ビジネスに頼れない場合は、学校の先生が当たりなら徹底的に質問しまくることです。あるいは非常によくできる友達でもいいでしょう。とにかく、できる人の力を利用すること。独りで悩んでいても時間の無駄です。

で、今更ながらざっくりと化学の勉強をやり直してみた感想ですが、

めちゃめちゃ面白いじゃん!

です。あまりの面白さについつい熱が入ってしまい、無機・有機を一気に終えてしまいました(理論は一応分かっているつもりなので)。あれだけ嫌いだった化学にこんなにハマってしまうなんて信じられないという感じです。元素図鑑、鉱物図鑑なんかも買って、その美しさにウットリしながら眺めたりもしてます。

学生時代特に嫌いだった物質分野の方にむしろ面白さを感じています。どうしてこんなことになったのかと考えてみると、理由は以下の2つだと思います。

(1) 今の時代はいい参考書が沢山ある
(2) 完璧に覚えねば、というプレッシャーがないので、何周も気楽に、高速にまわせる

重要なのは2ですよ。受験を控えた学生さんは"完璧に覚える”ことがミッションなのでいいかげんな流し読みとかできないんでしょうけど、私のようなものはそれが可能なんですね。「そういや、こんな事、昔やったなぁ」なんて呟きながら、ザーっと目を通してしまえるんです。そんな適当なやり方でも全く不都合がないので、何も気にすることなく、気の向くままにどんどん読み進められる。

で、そんなやり方で何周もしているうちに、無機・有機の重要事項をほぼ頭に入れることができてしまいました。半年くらいかかってますかね。有機なんて受験生の時は大慌てで直前に詰め込んでなんとか凌いだ記憶しかないのですが、このたび生まれて初めてちゃんと理解した結果、構造決定の問題のパズル的な面白さが分かるようになりました。無機の方は、図表なんかも併用して実験装置や物質のリアルな姿をながめながら勉強していると、”物質に関する知識”が充実してくる博物学的な面白さが味わえます。そう、化学は博物学なんですよ。

要するに試験勉強だと思ってやるからつまらないわけで、そういうことから解放された状態で知的好奇心の赴くままにやる分には非常に面白い学問分野だということが分かった次第です。テキトーに読んでる分、一周あたりにかかる時間は短いので何度も繰り返し読めてしまい、大体のことは自然と覚えてしまいました。イオンの色とか沈殿とか、気体の発生方法とか、バッチリですよ。

こういう風に考えると、やはり数学について話した時と同じように、時間的な余裕があって完全主義になる必要がない早い学年のうちに、楽しみながら何周かまわして、知識の幹をさっさと作ってしまうというのが、学生さんにとっては賢いやり方なのかなーと思いますね。今の時代はいい本が沢山でまわってるし、ネットに当たれば親切な解説も山ほど転がっていますから、そういうことはやり易いはずです。

化学という科目の特性を改めて考えてみると、覚えることをしっかり覚えてしまえばほぼ終了、と言えると思います。たからこそ、早めに手をつけておけば間単に攻略可能な科目ですが、逆に受験直前になってから手をつけ始めると暗記地獄に泣かされる忌まわしい存在となるでしょう。あと、理屈と暗記のバランスをどのように取るべきかが中々難しく、したがって独学しにくい科目ではあると思います。ま、今の私が高校生時代の私に向けて化学のアドバイスをするなら、

覚えるべきことをさっさと覚えてしまえ。そうすりゃ苦手意識はなくなるよ。あんまり理屈を深追いすんな


って感じですかね。

理系を選ぶ人達の苦労はよく知っている人間なので、苦しんでいる若い人達に少しでも参考になる話ができればと思います。次回につづく。