英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

来年の目標

2021年12月30日 17時29分03秒 | 英語
さて、今年もいよいよ終わりに近づいてきたので、来年の目標を書いてみたいと思います。英語に関してはこの2つですかね。

(1)フレンズDVD全シーズン制覇
(2)エッセイ作成能力の完成

アナウンス英語ではなくナチュラル発音の英語に慣れたいので(1)。この前買ったDVD 全60枚組を全部完全に聞き取れて、フレーズも暗記してしまうくらいに見倒してみようと思います。本当は発音の矯正をしっかりやった上でこの手の練習をするのが理想的なのですが、コロナ禍が収まる(本当に収まるのか?)までは学校にも通えませんので、黙々とDVDを見ようと思います。まあ、現時点でも当初の予想よりは聞き取れるみたいなのでまともな練習はできると思います。

(2)は英検1級を意識しています。1次試験のエッセイと2次試験の不安が解消できれば1級も受かると思うのですが、これらについてはお題が何であっても即興で話を組み立てられる力がまだまだ不足しています。それを磨くのが目的です。英検1級も、そろそろ取らないと様になりません。

TOEIC 990もそろそろ取らないと様になりませんが、これは上記のような訓練をやる中で自然に到達できるレベルの話だと思いますのでTOEICの勉強はしません。気が熟してきた頃に受験してみようと思います。

あとはダイエット関連では

(3)あと8kg減量

ですね。本当は10kg落とすと適正体重ドンピシャなのですが、多少重いくらいが免疫的(?)にも良さそうなので、8kg落として65kgくらいで安定させたいと思っています。これは3、4ヶ月での短期目標ですね。

あとは、、AI関連の知識の充実とか、数検1級に向けた勉強とか。数検1級は恐ろしく難しい試験なので、これはかなり遠い目標になりそうですが。参考書は取り揃えました。本気です。

ということで、今日の投稿が今年最後になるかもしれません。よいお年を。

思い出の英語本(総括その2)

2021年12月29日 19時20分48秒 | 英語
前回の続き。一気に終わらせてしまいたいので連投します。

(3)コミュニケーション重視の勉強をもっとすべきではないのか

こういう事を言う人が必ずいると思うので私の考えを述べておきたいと思います。まあ、あまり建設的な話にはならないので軽く。

まず、”コミュニケーション重視”って何?という定義をきちんとしないと始まらないのですが、仮に、スピーキングなどの対話能力のことを言っているのだとすると、私がやってきたようなTOEICなどの試験対策の勉強、机の上の勉強、も対話能力を磨く勉強に含まれます。当たり前です。対話をするにしたって英語の知識がないと始まりませんからね。こんな事をクドクド言っても仕方ないのでこれ以上は言いません。

そうではなくて、もっと実際に英語を使ってコミュニケーションしろ、という物言いもあると思いますが、言われなくてもそんな事はしています。仕事で英語を使う機会は(多くはないけど)あるので。で、英語圏の方と話をする時に、一番大事だなと思うのが実は”単語力”だったりします。本当です。簡単な話、英語が片言であっても伝えたいことを的確に伝えられる”単語”が言えさえすれば、こちらが何を言っているのかなんて十分に察してもらえるのです。最適ではないにしろ、誤解を与えない程度の単語がひねりだせるかどうか、がコミュニケーションを成立させるためには一番重要で、そのために必要な勉強は”語彙を増やすこと”なのです。もちろん実践の中で語彙を増やすことができれば一番よいとは思いますが、それは一日中英語だけ使えと言っているようなもの、もっと言えば日本人ヤメロと言っているようなもので、無理な話だと思います。机の上でシコシコ暗記した語彙力が、たまに英語で話すときも非常に役に立つのです。もちろん、”自分でこの単語を捻り出せる所まで定着しているか”という視点でのチェックは重要です。

コミュニケーションを重視するということがもし、”流暢さ”を意味しているのであれば、これはとても厳しい要求です。TOEIC 950とか990とか、そんなレベルとも比べ物にならない過酷な要求だと思います。少なくとも日本で生活している人間にとってはそうです。現時点の私の経験談でさえ、そのレベル以前の話なのです。

試験対策なんかやらずにコミュニケーションの練習だけやれば、すぐにそういうレベルに到達できるだろ、というのであれば、それは考えが甘すぎると思います。海外で生活するのならともかく、日本に居ながらにしてそのような、流暢さを徹底的に追求するような訓練に身を浸すことは不可能に近いと思います。

というかもう少し正確に言うと、そのような訓練(に近い事)に身を浸したいのであれば、まず始めにやるべきことは

発音の矯正、本当の意味での英語の音の勉強

だと思います。これをやるからこそ本当の意味で英語が聴けるようになり、その結果、良質なコミュニケーションが大量にこなせるようになって、ネイティブと同じような方法で正しく英語を身に付けることができるのであって、これをすっ飛ばして対話練習をしたって絶望が待っているだけだと思います(まともな練習にならないので)。英語圏で生活するにしても、音の正確な理解や発音ができていない状態では、思うほどには上達しない、というか最初の頃はそれこそ七転八倒の苦しみを味わうことになると思います。海外に身を置いた限りはその七転八倒にも”耐え抜くしかない”から、結果的に上達するのだと思います。

なので、まず発音の訓練をやり、それを元にできるだけコミュニケーションの機会を増やして英語を身に付けていくべきだ、と仰るのなら、それは正しい物言いだと思います。しかし、発音の訓練は独学では厳しいと思われます。不可能ではないかもしれませんが、お金を払って訓練してもらった方が断然早いのは間違いないでしょう。それができる財力、時間的余裕がある人はいいですが、多くの人はそうではないでしょうし、そこまで苦労して”王道”を歩むより、ちょっとの努力で試験の点数を上げて会社や学校から評価してもらった方がお得、ということになると思います。

実は私も発音矯正の学校に通おうと思っていたのですが、その矢先にコロナ禍が来てしまってオジャンになってしまったという経緯があります。まあネット授業もあるのかもしれませんが、こういうものはやっぱり対面で指導してもらった方がいいと思うので、発音矯正はコロナが落ち着くまでお預けかなと考えています。

まとめると、机上の試験対策でも(知識の充実と言う意味で)コミュニケーション力向上には大いに役立つ。もし”流暢さ”を徹底的に追求したいのなら、発音の訓練からやり直す覚悟がいるんじゃね?ということです。あくまで私の考えです。で、私なんかはそろそろ発音の矯正をしないと次の目標に到達できないと予想されるので、その辺を真剣に考え始めている所です。

やれTOEICで900取ったとか950取ったとか、そんな事をほざく前に発音をしっかりやれよ、それこそが外国語訓練の一番の根幹だぞ、というのであれば、それは完全に正しいと思います。でも、だったら、義務教育でもそういう訓練をちゃんとやって、大学入試や社会人になってからもそういう努力が報われる制度・環境を作ってくれよ、とは思いますけどね。

最後はちょっとまとまりに欠けたかもしれませんが、とりあえず表記タイトルでの投稿はこれで完結にしたいと思います。ここまで赤裸々に話すのは少し抵抗がありましたが、同志の方々の参考になればと思って書きました。皆さんも頑張って下さい。

思い出の英語本(総括その1)

2021年12月29日 16時00分01秒 | 英語
思い出の英語本というタイトルで連続投稿してきましたが、どちらかと言うと私の学習遍歴紹介のようになってしまいました。まあ、同じ本でも使い方や使うタイミングによって意味合いは違ってくるので、こういう紹介の仕方は意味があるのかと思います。

そんなわけで自身の学習遍歴を改めて振り返ったついでに、”これで良かったのか?”的な総括を最後に行って、今回の話題は締めにしたいと思います。同志の方々への参考になれば。以下のような視点で述べていきます。

(1)900から950超えまで時間を掛けすぎではないか
(2)試験対策的な勉強に集中すべきではないのか
(3)コミュニケーション重視の勉強をもっとすべきではないのか

(1)について。昔の記事で”18年”と書きましたが、正しくは17年と数ヶ月です(厳密には覚えていない)。いずれにしろ長すぎですね。決して褒められたことではありません。これから950超えを目指す皆さんはこんなに時間を掛けてはいけないと思います。

ただね、そうは言っても900と950超えは全然違う世界で、さっさとクリアしろと言ってもそう上手くはいかない領域だと思います。900を初めて超えて、そこから間髪入れずに950を目指した本気モードに突入できる人なんて、そうは居ないでしょうし。私もそうではありませんでした。”ここらで1つ、好き勝手にやってみたい”と思ったのは人情だと思います。また、自分にそれを許したがゆえに、英語学習を続けることができたのだと思います(効率を求めすぎると燃え尽きてしまうリスクも高まります)。あるいは、”試験対策勉強ばかりしていてもダメだ”と本能的に感じ取ってしまったのかもしれません。

この辺はもう人それぞれ、”性格・生き方の問題”ではないでしょうか。私は事あるごとに「950を目指さないのは勿体無い」と言っていますが、相当な覚悟と労力を要することも事実で、人によっては手を出さないほうが”人としてww”良い選択になるケースもあると思います。また、試験で点を取ることに情熱を傾けられる人もいれば、私のように”幅広く知的好奇心を満たす”ことに興味を持つ人間もいるでしょう。後者のタイプの人は私と同じようにノンビリやればいいと思いますが、前者のタイプの人に私からしてあげられるアドバイスは何かと考えると。。

ここで(2)の話が絡んできます。私自身、”本気の試験対策モード”で勉強した最後の数年で一気に得点力が伸びたと思います。900点台前半とか、たまにポカをやって800点台に落ちたりしていたのが、急にリスニングで満点が取れるようになり、そして直後に970を取ってしまったのです。なので、前回の記事に書いたような”マジメモード”の勉強だけやっていれば最短で950の壁をクリアできたのか?という問いが生じます。

でも、これについては残念ながら”否”だと思います。前回の記事で紹介したメイン教材について、自分で言うのもなんですが本当に半端ないくらい密度の濃い分析がやれていたわけで、それを支えてくれていたのがダラダラ期間にやっていた”乱読”によって培った力であるのは間違いないです。その期間に培った知識なしにあれらのメイン教材中心の勉強に移っていたとしても、おそらくあれほど密度の濃い勉強はできなかったと思います。つまり、試験対策に向けた最後の詰めをやるための”機が熟していた”のです。

なので、最短で950をクリアしたいのなら、私がダラダラ期間の間にやったような知識の吸収をいかに効率よくやるか、を考えるしかないと思います。例えば、乱読ではなく使う本をギリギリまで絞りこんで集中的にやって、しかも徹底的に繰り返すとか。そういう事を考えるしかないでしょう。試験で点を取りたいのだから試験と同じ形式の問題集を徹底的にこなす、という安直なやり方ではなかなか本当の力は付かないレベルと思います(試験で超高得点を取るということは、そういう力を持っているということを意味しているわけで)。というか、むしろその方が表面的な勉強モドキになってしまって却って効率が落ちることも考えられます。要は、”本当に英語が分かってるか?”という問いから逃げてはいけないのです(うん、この一言に尽きる)。

ただし、(2)についてはもう1つ、自身の得点パターンに応じた応急処置を施すだけで良いケースもあるかもしれないことを付け加えておきます。特に、リスニングセクション”だけ”で大きく点数を落としている場合は、それこそリスニングセクションの得点力を上げる練習だけに特化すれば割と早く950がクリアできる可能性もあると思います。既にリーディングセクションで高得点(470以上くらいかな)が取れているのであれば英語の”知識”はかなりあると思われ、本当に聞き取りの能力だけが極端に弱いという分かり易い話になり、そこだけ対策すればいいからです。リスニングセクションが満点近く取れているのにリーディングセクションで大きく失点しているケースについては、私には解析不能なので言及できません。本当にそんなケースがあるのか?と不思議に思ってしまいます。すみません。単に”集中力が続かない”という注意力だけの問題のような気もします。あるいは試験慣れしていないとか。

ということで、900から950への道を最短で駆け抜けるには?という点について話しましたが、私自身、最短の道を歩んでいないので想像でしか物が言えないです。ま、おそらく、(狭い意味での)試験対策勉強を徹底するだけではダメだろうなー、とは思います。あ、お金払ってプロの助けを借りるという方法もあると思いますよ。私にはそんな財力はありませんが。

(3)については次回。

思い出の英語本(970点取得まで、その2)

2021年12月28日 21時15分36秒 | 英語
前回の続きです。

(3)ルーティーン教材の確立

社会人になって英語の勉強を始めてから900点を取り、そしてその後もしばらくの間、実は固定的にずーっとやり続けていた教材はなかったです。もちろん、英語関係の週刊誌・月刊誌の類やNHKの語学関係などは毎号購入してはいましたが、ざっと目を通すだけで、毎回隅々まで目を通すとかそれらをペースメーカにするとか、そういうことは一切やっていませんでした。要するにズボラなんです。本屋で見つけた面白そうな本を気の向くままに潰していくだけ、という勉強を950点を取る数年前までやっていました。

でもさすがにこれではマズイ、そろそろ950も取らないと様にならない、などと思い出し、”マジメに”勉強し出すようになります。せっかく磨いた語彙や文法の力を実際の英文を追うなかで試したいという思いもありました。

ここで何をメイン教材に据えるか迷ったのですが、やはりTOEIC 950というものを目標にする以上、ネイティブ向けの本物の(?)英語メディアを使って背伸びするより日本人向けの物を細部まで徹底的に潰す、そういう勉強をした方がいいんじゃないかと思い、以下をメインに勉強するようになりました。

TOEIC Test プラスマガジン、リント
実践ビジネス英語、NHK出版

どちらもかなり昔からずっと続けて購入はしていましたが、本当にマジメにこなし始めたのは2014年頃からでしょうか。はっきり覚えていないのですが、950を初めてクリアした2016年末から逆算して、数年前からそのような勉強をしていたと思います。

どちらも言わずと知れた有名本ですし、特に前者はこのブログでも時々取り上げているのでこれらが何たるかの説明は不要でしょう。それまでに培った英文法の力を駆使しながら、一箇所たりとも疑問点を残さないという綿密なやり方で毎号潰すようにしました。やり方ですが、以前記事に書いたように、”4色ボールペン”を使って、知らなかった語彙/知ってても自力でひねり出せない語彙/文法的に要注意な箇所/その他諸々のメモ、のように色分け分類しながら気づいたことを書き込んでいくということをしました。

”プラマガ”の方はTOEICの練習問題の英文のレベルが高い、というか、非常に大きな気づきを与えてくれるような英文で、これが非常に気に入ったのです。本当に毎号毎号、4色ボールペンの書き込みでビッシリになるほど勉強しました。ただし、この本(の練習問題)を使ってこのような勉強をするにはそれなりの力が必要だと思います。解説では触れられていないような英文の”肝”に自力で気づきながら”完全消化”するようにしないと結局は、問題を解いて”正解・不正解”だけで終わってしまうことになるからです。それができる人にとっては大変有用な教材だと思います。

誤解しないでほしいのですが、別に普通の人には使いこなせない教材だなんて言ってませんからね。決して難解と感じるような英文ではないのでそこそこの力しか無い人でも勉強に使える教材だと思います。ただ、本当に英文が分かる人でないと、実はわかってないのにわかった気になってしまって、英文の中に隠れている”お宝”を見過ごしてしまうことになると思うのです。英文の隅々まで目を光らせて味わいつくす力があれば、物凄く得るものが多い教材です。この本は前身の”TOEIC Friends”の頃から買ってはいましたが、この頃になってようやく真の意味で使いこなせるようになっていたのだと思います。

実践ビジネス英語の方も同じ。前身の”やさしいビジネス英語”の頃から購入していましたが、これもこの頃になってようやく本当に消化できるようになったのだと思います。放送や紙面で解説されないような所に要注意箇所が隠れていたりするので(プラマガほど多くはないけど)、やはり自分で気づく力がある事が望ましいのです。まあこちらは、どちらかというと文法より語彙の増強をメインにした教材だと思いますが。

これらの教材について、疑問点を一切残さないように徹底的に潰すということをやりつつ、950を取れない一番の理由はリスニングセクションで満点を取れないことだということに気づき、ようやく重い腰を上げて英語の”聞き取り練習”をやるようになりました。使った教材は上のプラマガと(NHKの方はCDを買う金がなかった。放送を聴く余裕もなかった)、

NHK World

です。この頃にはこのようなニュース英語のリスニングが楽しくやれるようになっていました。通勤途中でずっと聞いていましたね。

先の記事に書いたような乱読、そしてその後、今回の記事のようなちょっとマジメな勉強を3年くらい続けて、ようやく970点を取るに至ったわけです。この間17年半。他の方々はもっと早く900から950レベルに昇格するのだと思います。私はかなり好き放題、ダラダラとやってましたからね。しかし、かかる時間はともあれ、私がこの間にやった事と同じくらいの内容を勉強しないと900から950オーバーレベルにステップアップすることはできない、これは確かだと思います。それくらい差があるのです。だから、900点で終わってはいけないのです。

思い出の英語本(970点取得まで、その1)

2021年12月27日 13時14分37秒 | 英語
今回はTOEIC900点を取ってから、970点と初めて950点を超えた頃のことを書きます。1999年から2016年頃の話です。

900から950オーバーまで妙に時間が掛かってますが、これはTOEICをターゲットとした勉強からかなりの期間”浮気”をしたためです。ずっと七転八倒してたわけではありません。まあ、最後の方はさすがに「いい加減950取らないとマズイだろ」とあせり出して、それでもなかなか壁が破れず七転八倒しましたけどね。でもこの期間の最初の頃はTOEIC対策という意味では”たるんで”いました。900超えて安心したのでしょう。この期間にやっていたことを時系列順に並べると以下のような感じになります。

(1)超難単語・超日常単語の勉強
(2)ハイレベルな英文法の探求
(3)ルーティーン教材の確立

順に説明していきます。まず(1)ですが、私は本当に単語を覚えるのが好きなんです。単語を覚える作業が一番苦しくて嫌だという人が多いと思いますが、私は単語を覚えるのが楽しくて仕方ありません。これはちょっと独特な、マイノリティーに属するタイプかもしれませんね。なぜ好きかというと、やっぱり知識が増えていくのを一番ストレートに実感できるからだと思います。もちろん一発で覚えられるわけではないし楽な作業でもありませんが、繰り返せば覚えられるということが成功体験を通じて分かっているので、忘れても忘れてもやり切れてしまうわけです。忘れない超人的な記憶力があるのではなく、忘れるということを全く恐れず、悩みもしないだけです。この辺については、”忘れるのは実は必須のプロセス”ということを書いた過去記事もあるので参考にしてほしいです。

で、TOEICもとりあえず900を超えて1つの大きな目標を達成したので、これからはTOEICに直接関係ない難単語の暗記を好きなだけやろう!と思い立って、英検1級とかそれ以上のレベルの単語、あるいは試験英語にはあまり出てこないような日常生活に密着した単語の勉強を始めました。私が使った難単語集の数々についても過去記事に書いてあるので具体的にはそちらを参考にしてほしいですが、一番印象に残っているのは以下です。

TOEIC Test 900点突破必須英単語、石井辰哉、ベレ出版(2000年)
当時はこの石井さんの著書にハマッていました。この方のこの頃の本は全部買って読んだと思います。英語学習はかくあるべき、ということについて非常に多くの示唆を与えてくれる本ばかりで大変勉強になりました。この単語帳もその中の1つです。1つ1つの単語について物凄く丁寧な解説と実践的な例文(やや長い)がついていてとても頭に入りやすいです。今の私にとっては簡単な単語帳ですが、当時の私にとっては知らない単語ばかりで、これを潰した後にニュース英語を追うのがとてもラクになった記憶があります。高頻度な難単語を上手くチョイスしてあるのでしょう。単語を覚えるというよりやや長い例文を丸ごと覚えていくということをやり、その結果、アウトプットの力も伸びた気がします。

石井さんの著書は文法関連も非常に優れていて、私は問題を解く作業はあまり好きではありませんが、この方が出している文法問題集は何冊か潰しました。その丁寧な解説や英文に対する深い見方に浸っているうちに、英文法の勉強をさらに突っ込んでやってみたくなり、(2)へとつながっていったわけです。

とはいっても、さすがに本当の文法書、つまり分厚い辞書みたいな物を読むのは骨が折れるし実践的でもないため(一応取り揃えてはいますが)、文法に関しては実用英語と学術書との間を行くような読み物の類や、ハイレベルな問題集を中心に勉強していきました。前者については

謎解きの英文法シリーズ、久野、高見、くろしお出版
底力シリーズ、プレイス

などです。これらのシリーズ物は全部読破したわけではありませんが、全巻所有はしています。中でも底力シリーズの

関係詞の底力、佐藤ヒロシ、プレイス(2011)
andとasの底力、佐藤ヒロシ、プレイス(2015)

は特にタメになりました。最初の関係詞の底力を読んだ時にこの著者が気に入って、しばらくこの人の著作を集中的に読んだ時期がありました。例えば以下のようなものです。

実は知らない英文法の真相75、佐藤ヒロシ、プレイス(2006)
実は知らない英文誤読の真相88、佐藤ヒロシ、プレイス(2009)

これらの、いわゆる試験対策の文法書よりも少し高い視点で文法を解説してある本を読み漁ることで、より鋭い視点で英文の構造を捉えることができるようになっていった感じがしています。

文法に関してはもう1つ、いわゆる”語法”を究めたいという欲求が出てきて、Z会の以下の書籍で集中的に勉強しました。

英文法・語法のトレーニング(戦略編/演習編)、風早寛、増進会出版社(1994年初版)
何度も言うように問題解くのはあまり好きではないし実用英語においては必ずしも効率的な営みではないのですが、ここまでマニアックな問題を固めて取り揃えてあるものは受験生でなくてもやる価値はあると思います。非常に面白い本でした。語法に関しては他にも、読破はしていませんが、私が持っている本の中では以下のような良書もあるので参考まで。

トータルマスター 試験に出る「英語の語法・文法」、佐藤誠司、メトロポリタンプレス(2011)
MY SELECT 大学入試 英語語法の征服、綿貫陽、旺文社(1979年初版)
TOEIC Testスキル別特訓シリーズ3 語法力 Part 5 & Part 6対策、リント(2005)


文法に関してはもう1点、いわゆる学校英語と実用英語とのギャップとか、日本人がよく間違えるポイントなどを網羅しているような物が意外と役に立ちます。こういう書物は勉強の合間に息抜きがしたい時に手に取りたくなるものですが、ピンポイントで分かり易く誤解を解いてくれるので結構力になります。色々読みましたが特にタメになったものを挙げておきます。最初のは900点をクリアする前の時期に読んだものですが、書き忘れていたのでここに挙げておきます。

受験英語禁止令、小倉弘、研究社出版(1998)
日本人なら必ず誤訳する英文、越前敏弥、ディスカバー・トゥエンティワン(2013)


まあこんな感じで、900点をクリアして以降は少し気が緩んだのか、猪突猛進ではなく気の向くままに面白そうな書籍を読み漁って1ランク上の語彙力・文法力の増強をやっていたという感じです。こういう力がついてくると次は実際の英文に当たる中でその解析能力を駆使してみたくなるわけで、そのような思いから、だんだんと日常的にルーティーンとして使う教材が固まってくるようになりました。それで(3)へと続くわけです。

長くなってきたので一旦ここで切って、続きは次回にしたいと思います。