植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

覆水盆に返らず 口にした言葉は消えない

2020年12月22日 | コロナ
 やはりというべきか、スガさんの支持率が爆下がりだそうです。お隣の国の文政権も岩盤支持層さえ崩れてきているようです。政治家、指導者たるもの、結局は小手先の目くらましをやっていても、正しい政を行わなければ、いずれ民心は離れ政権が瓦解するという道を辿るのでしょう。

 コロナを振り返ってみて、いくつかのキーワードがありました。初期のころ、多くの識者や評論家などが発した言葉、「コロナは風邪を引いたようなもの」「インフルエンザのほうが怖いし、それで多くの人が亡くなっている。」です。マスメディアの司会者たちはさも分かったような口ぶりで「過剰に怖がる必要はない、正しく恐れなさい。」とも言ってました。ワタシは、その時強い違和感を覚えました。武漢ですでにパンデミックが発生し病院がパニック状態だった時でした。

 未知のウィルスで、まったく病気のメカニズムや感染経路などすべてが手探りでした。(中国がほとんどの情報を秘匿したのが主因です)。感染力が強く、ウィルスをたたくワクチンも特効薬もないのに、漠然と大したことがないという印象を与え続けました。正しく恐れる?何を根拠にして何が正しいか判断できるの? あの無責任な発言をしていた人たちは、どこに行ったんでしょうか。

 次のキーワードが前総理の「日本モデルが成功した。」という発言でした。第一波がいったん収まり、世界の中でも飛びぬけて感染率が低いのを、安倍政権の手柄の様に言いましたが、国民が自発的にマスクをして感染防止に努めたことと、PCR検査をやり渋ったがゆえに収まっているように見えたのです。その後は、感染対策が迷走し見切り発車で緊急体制を緩めGo-toを始めてしまいました。

 さらに「ウイズコロナ」です。これは、実質的には、感染源やクラスターを追いきれないので、もう経済活動(観光・飲食)はどんどんやって(お金を優先)、国民にはマスクと消毒を徹底し、三密を避けて自己防衛しろ、病院は頑張ってね、という意味でした。小池さんのお言葉「クセルとブレーキを同時に踏んでいる」は印象的でした。経済とコロナ防止が両輪というのは、勘違いも甚だしいのです。コロナを抑えることが最大の経済対策、そんなことは承知で、特定の業界を救うために、「経済」と漠然とした言葉で糊塗しました。

 そういえば東京都が「ウィズコロナ東京かるた 」というのを発表しました。都民をなめとんのか。 小池さん「下らぬこと考える暇があったらちゃんと仕事せんかい!!」と怒鳴ってほしいですね。
 しかしながら、医療関係ではいくら注意しても目に見えないウィルス相手でクラスターが発生し、Go-toで財布のひもと警戒を緩めたために急激な感染者の広がりが増して、過去最高レベルの感染状況になりました。

 「ガースー」、パンケーキで庶民的な印象を演出することや、二階に気に入られること、さらに携帯電話会社を恫喝して料金を下げさせても支持されないのです。国民の生命や生活を脅かすコロナをどうやって抑えるかが最重要命題であることに今更気づいても手遅れであります。危機感がないことを象徴するお言葉でしたし、支持率急落の引き金にもなりました。

 ここに至って、緊急事態宣言も発報されそうです。これも出し遅れの証文であります。Go-toの唐突な一斉中止も、遅すぎたし、これだけ広範囲に感染が拡大したらどうなるかは「神のみぞ知る」です。5人以上の会食は控えて、と国民には自粛依頼しながら当の菅さんは、あちこちでGo-toイートしていました。

 西村さんも加藤(クソ)官房長官も「いろんな人の意見を聞いていくのが大事」と言ってるようです。こいつは、「国民が誤解した」発言で今年の日本暴言大賞候補最有力です。本来なら麻生さん「10万円が貯金に回っちゃった」などの名言が本命なんですが。

 自分に都合のいい、言いなりのシンパの人たちの意見を聞いて何が役に立つんでしょうかね。ゴマすり田崎さん、元野球選手とバラエティー番組司会者、ベテラン俳優と会食して苦しんでいる庶民の生活や気持ち・実情がわかると思うのですか?

 特措法改正にはいまだに手を付けようとしませんし、そもそも国会は扉を閉めてしまいました。政治家たちは、もうすっかり年末モードで、忘年会と資金集めのパーティーだそうです。浅ましい人種ですね。

 ほとんどの国民は、年末年始には実家などに集合したり帰省して家族みんなで新しい年を迎える、という人が多いでしょう。今年ばかりはどうやら様変わり、移動や帰省を自粛しようという流れに傾きました。我が家も、雲行きが怪しくなり、地方にいる子供たち家族が当地に戻ってこれるか微妙な情勢です。

 それが今年限りならば、それもやむないかとは思います。「この感染は2,3年続く」と言っていた専門家さんが居ました。こればかりは、予想外れにしてもらいたいものです。

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