高校野球とドラフト会議 巨人は高卒にいってね

小学校に上がるかどうかの頃から、こてこての巨人ファンでありました。当時は王長嶋、堀内などが若手として活躍していました。九州の田舎のテレビでは、せいぜい週2回くらいしか放送しておらず、ラジオにかじりついて野球中継を聞いたものです。

以来、この歳になるまで一応巨人ファンの看板は下ろしておりませんが、20年くらい前から徐々に、野球を見る時間が減り、さほど気にしなくなりましたが、やはり一番の原因は巨人が弱くなって、優勝できなくなったからです。

どうして弱くなったかといえば、有力選手がMLBに移っていくようになり、主力選手の層が薄くなったことが挙げられます。巨人の場合は、松井秀喜・上原投手などが挙げられます。また、このブログでも数度取り上げているようにドラフト戦略を誤り、くじ運にも恵まれず、これといった選手が獲得できなくなったことも大きいのです。中でも「常勝巨人」とかいって、毎年優勝を期待されるので即戦力に目がいき、安直に外国人選手を起用することも結果として弱体化させました。

本来伸びしろのある高卒選手を「育成まで時間がかかる」として敬遠し、大学・社会人選手を獲得することが目立ちましたが、ほとんどの選手は、期待を大きく裏切りました（選手名は省きます）。ピークに近い選手はアマチュアで目立ちますが、そこから大きく成長することは少ないのです・高校を出て徹底的に、レベルの高い選手の中でプロの練習やノウハウで鍛えられたのと、片手間で自主的にアマで野球を数年間やるのでは、まったく能力が差が付きます。

巨人の主力選手になった名選手は、王貞治・堀内あたりから桑田真澄・松井・坂本勇人、今の主力でも打の岡本、投手の戸郷など、高卒選手が確率的に長く好成績を残しています。高卒3年目の秋広はすでにレギュラーでクリーンナップに定着し、昨年ドラ1の「浅野翔吾」は早くも1軍に合流し、昨日記念すべきホームラン1号を放ちました。これは、松井秀喜・岡本和馬以来3人目だそうです。これからが楽しみですねー

因みに一昨年以前のドライチは以下の通り

2021翁田大勢（大学-けがで離脱中）

2020平内龍太（大学-4勝5敗したが現在2軍）

2019堀田賢慎（高卒-ほとんど2軍・手術して離脱）

2018高橋優貴（大学-2軍で調整中）

2017鍬原拓也（大学-2軍で調整中）

2016吉川尚輝（大学野手　レギュラー定着）

2015桜井俊貴（大学-引退）

2014岡本和真（高卒-主力野手）

2013小林誠司（社会捕手-実質引退）

つまり貴重なドラ1（つまりその年で最も欲しい一番高給のスター選手候補）で指名した選手はここ10年で役に立っているのが、吉川と岡本という野手の二人なのです。

今日はベスト４を目指す高校野球の準々決勝であります。

家内は生まれも育ちも神奈川で、ずっと神奈川県在住なのです。当然朝から「慶応-沖縄尚学」の一戦を応援すると張り切っておりました。お昼はワタシがお弁当を買ってくることになりました。

ワタシにとって高校野球は、以前は故郷の大分県勢と神奈川県勢の二校を応援し、テレビで楽しみにしておりましたが、最近では、朝から晩までとても忙しく、巨人戦も高校野球もじっくり観て応援する時間がとれません。関心があるのは、やはり巨人でドラフト指名して欲しい選手のチェックであります。去年は、「浅野、いいねぇ、うちに（巨人）欲しいなぁ」と願っていたらくじで当たって見事巨人に入団となりました。

では、今年の目玉は誰か、といえば何といっても高校140発の超高校級野手「佐々木麟太郎」であります。花巻東でそのバッティングセンスと長打力はどの球団も注目していますが、問題はファーストしか守れず体重が113㎏というところでしょうか。

投手では「前田悠伍（大阪桐蔭）」が最も評価が高く複数の使命は確実です。

今年目立つのは残念ながら、この2強だけで、他の有望選手は、はっきり言って団栗の背比べ、この中で原石を発掘できるかがスカウトの目と腕にかかっているのです。

新聞やネット記事によるとわが巨人は懲りもせず、例によってドライチは即戦力投手「西舘勇陽（中央大学）」「細野晴希（東洋大学）」との観測が上がっています。どうせ競合してくじで外しますよ。すると中途半端な大卒投手を外れ1位で指名する、結局入団後は大して使えないという、ワンパターンの愚を繰り返すことになりそうです。