国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

背後霊

2015-11-09 | 日記

ではありません。Lindaが昨日送ってくれた写真です。この人たちにもいずれ登場してもらいます。
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いきさつ11(運命の日)

2015-11-09 | 結婚@NYまで
翌日曜日に食事を作ってくれるということで市の中心街へ行きました。スーパー(朝6時から開いていました)で食材を買い、そのまま戻っても良かったのですが、川の方まで足を伸ばして前日見学した運河などを見ながらゆっくり散歩して帰りました。(ここで思い出しましたが、宿舎に戻る手前で近道しようとして高速道路の料金所前に出てしまい、60cmほどの高さのコンクリートフェンスを越える必要がありました。その時にLindaを抱っこしたのですが結構重くて驚きました。)

キッチンでLindaは翌日の準備をしたり週末用に私が持ってきた先週の残り物を温め直したりしていましたが、手持ちぶさただった私は「音楽を聴いてもいい?」と訊いたところOKだったので、ノートパソコンに入れているお気に入りリストを最初から再生しました。

ここからちょっと横道ですが、実は他のパソコン、そして車の中で(CDチェンジャーの6枚が終わった後の繋ぎとして)聴くためのMDにも同じ曲を入れています。今では3時間を超えていますが、当初はMDのLPモード(約2時間半)に収めるべく「1アーティストにつき1曲」および「新たに1曲加えたら代わりに1曲削る」という原則を守っていました。それゆえ私にとって「名曲の中でも選りすぐりの名曲」が揃っているのですが、それらは日本語→スペイン語→英語→ドイツ語→イタリア語→ポルトガル語の順に6ヶ国語の音楽が並んでいます。(ただし日本語曲は沖縄と何らかの繋がりがあるものだけです。流行歌の類は一切聴く気がしませんので。)それゆえ、そのMDを再生していたら同乗者から「いったいどういう基準で選んでるんだ?」と首を傾げられ&呆れられたこともあります。

が、Lindaはどの曲も気に入ってくれたようでした。彼女が調理や洗い物などを終えた後はソファーで一緒に聴いていたのですが、途中から私はいくつかの曲にまつわるエピソードやら自分の遠い昔の思い出などを話しました。そうこうしている内に何だか妙な雰囲気に包まれ、前日朝の初対面時と同じことになって、それから・・・・・

実はこの渡航の前、私は「良かったらいつか日本に来てもらえませんか?」とだけ言って十分な旅費を渡したら帰ってくるつもりでした。(こんな関係を何年も続ける訳にはいかないと思っていましたから。断られたら「では生活の足しにして下さい」と言うことに決めていました。)それも最後の晩かその翌朝、彼女がニューヨークに戻る直前に。ところが・・・・・

「僕はあと10年生きるか、20年生きるか、50年生きるかわからない。けれど残りの人生は1日でも長く君と過ごしたい。日本へ来て一緒に住んでくれますか?」と言ってしまいました。(これをずっと前にスカイプの通話やメッセージ、あるいはメールで伝えることはもちろん可能でした。けれども、このように人の一生を左右するほど大事なことは絶対に面と向かって言わなければダメだと考えていました。)

それを聞いたLindaは顔を手で覆って泣き出しました。その言葉を待っていたとは思うのですが、いきなりだったので心の準備が全くできていないようでした。が、しばらくの沈黙の後 "Sí"(はい)と言ってくれました。たぶん "No" とは言わないだろうとは思っていましたが、やはり嬉しかったです。そこで私は「ちょっと待って。取ってくるものがあるから」と言って寝室へ行きました。その「ある物」とは?

(ここで「では次回」にしてもいいかもしれませんが、続けます。)

「Lindaが日本へ来るということは自分と結婚することとほとんどイコール(注1)だから持って行った方がいいのかな」と考えた私は日本を発つ少し前に指輪(注2)を買っていました。

(注1:それ以外の選択肢は考えにくいでしょう。特別な理由・目的がない限り日本に長期滞在することはできませんから。注2:「たぶん受けてくれるだろう」とは思いつつも万一断られた場合はダメージが大きいため「給料○ヶ月分」のような高級品ではありません。希望販売価格は一応6桁ですが購入価格は5桁。Lindaが知ったらガッカリするかもしれません。)

それを持って居間に戻り、"¿Quieres casarte conmigo?"(僕と結婚してくれますか?)と直球勝負に出ました。(先の言葉もその後の振る舞いも「フレンズ」シーズン6の最終話でチャンドラーがモニカにプロポーズするシーンが参考になりました。あのドラマはここでも役に立ったのでした。)

こちらも "Sí" でしたので儀式は自分でも驚くほどアッサリと済んでしまいました。そうして私たちは初対面の翌日に婚約者(novios)の間柄となりました。ということで、前にも書いたように二人が婚約者以前の恋人(enamorados )だった期間はわずか30時間足らずで終わったのでした。
Comments (3)
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