国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

日は決めたけど・・・・

2015-11-18 | 結婚@NYまで
前編の最終回(いきさつ15)に書きましたが、私はLindaが日本へ来てくれさえすれば、あとは適当な時期に結婚するだけのことだと思っていました。が、よくよく考えてみると外国人が日本に長期滞在しようとすれば、研修、技能実習、留学、興行など、何であれそれなりの理由が求められます。もちろん日本人の配偶者ならOKでしょうが、婚約者というのはダメです。そうなると結婚してから来日という手順を踏むことになる訳ですが・・・・・

婚約の翌日、この件について尋ねてみたところ、Lindaもやはりそれを望んでいました。ただし彼女から聞かされるまで私はボリビアでの結婚には "civil"(市民、民事)と "religión"(宗教)の二つあるということを知りませんでした。(K君もメールでそのことに言及していましたが、その時には意味がまったく解っていませんでした。)思わず「どちらかだけで済ませることはできないの?」と訊いたところ一言のもとに却下。両方しないといけないのだそうです。それはまあ「郷に入っては郷に従え」ですから異存はありません。ちなみにあちらでは "religión" の後に "fiesta"(お祭り)があり、普通は三日三晩続くそうですが、さすがにそれは勘弁してもらいました(体が持たないという以前に日程的に無理)。ちなみに下はそのプランと値段表。銅→銀→金→プラチナの順に高くなります。

互いのスケジュールと彼女の家族・親族が帰郷中で集まりやすいことを考慮し、年明け早々に式を挙げるところまでスムーズに合意できましたが、私はふと思い付いて1月2日を提案しました。さすがに自分の誕生日と一緒なら結婚記念日を忘れることも絶対にないでしょうから。(ドラマでそれが夫婦喧嘩のタネになったりもするようですが。)それを聞いた彼女は爆笑しました。(その後もいろいろと細かい打ち合わせをしましたが省略します。)

この話し合いの後、私は年末に出発して成人の日(1月11日)までに帰国するという旅程で航空券を検索してみました。婚約の報告を聞いた父が「是非とも相手のご家族に会って挨拶したい」と言ったので二人分です。年末年始は運賃がバカ高くなる時期ながら30日を過ぎるとガクッと下がるのを知っていました。以下は(ベストではないかもしれないけれど)いくつか目星を付けておいた内では最も納得できると思った旅程です。

ヒューストン(帰りはニューヨーク)とリマ経由で行き帰りとも30時間を超えます。が、往路が20時間台だと復路が40時間近く、あるいはその逆というパターンが多く、結局どちらも同じぐらいシンドイというのを選びました。行きはリマで10時間以上待たされますが仕方ありません。(ちなみに片道25時間というのも出てきましたが、乗り継ぎが2時間未満というのがちょっと不安だったので回避。安いだけならいったん中国へ飛んでそちらの航空会社で、というのもあるにはあるのですが、乗り継ぎが24時間以上とあっては問題外でした。)なお、首都ラパスからボリビア入りする方が便は断然多いですが、長時間フライトの挙げ句、いきなり標高4000メートル超のエル・アルト国際空港に降りるとなると父の体が心配ということで(Lindaの希望もあって)サンタクルスのビルビル国際空港着にしました。こちらは標高373メートルと大違いです。

それにしても思っていた(往復30万円ぐらい)よりだいぶ安かったのでビックリ。残席が少なくなっていたので帰国の翌日にサッサと購入してしまいました。(ただし安い代わりに変更は一切きかず、決して安くはないキャンセル料がかかります。なお、先日検索してみたところ、同じ日程でも最安が22万ほどになっていました。しかも残り1~2枚がほとんどでした。)ただし、1月2日に "civil" と "religión" の両方やってしまうというプランは変更を余儀なくされました。何でもボリビアでは奇数年に結婚するのは縁起が悪く、偶数年は縁起がよいと考えられており、とくに年の初めは予約が殺到するのだとか。それで "religión" の会場が取れなかったため翌日回しとなりました。

何にしても、この時までは私たちの前に様々な障壁が待ち受けていようとは全く思っていなかったのです。
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