ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

人に接するという難しさ

2007-04-11 17:53:01 | Weblog
  先日、ある方からのコメントで「お酒をいっぱい飲んだ自慢、昔は悪かった自慢をしている」というご指摘を受けました。
そのように取られてしまえば、そうなのかもしれませんが、勿論、自慢しているようなつもりはございません。
 しかし、ここ最近のブログの内容が安易だったのか、と思い、気をつけなければならない、と感じた次第でした。
ご指摘を真摯に受け止めたいと思います。

 最近「更新をしていないのか」、「もう飽きてしまったのか」という声を頂くことがあるのですが、そのようなことはございません、ただ単に時間がないわけで、空いた時間にはなるべく書くようにしますので、その辺のところはご容赦ください。

 さて話はまったく変わりますが、レストランというものを考えたときに、料理というのも当然ですが、接客という事の方にも重要性がある、と私は考えます。
 料理がおいしくても接客でいやな思いをした場合、味云々ではなくなるからで、
逆の場合、少々味が凡庸でも接客がよければおいしく感じる、と考えるからです。
 当店の場合、少人数で切り盛りしているため、接客マニュアルというものが存在しませんが、事務的にならない、というのを指針に掲げております。
つまり、ある程度は自分で考えて接客する、ということになります。
しかし、これが一番難しいのではないでしょうか。
 オープンキッチンということもあり、私も接客の一端を担うこととなっているのですが、 こちらの思いを汲んでいただこうとして失敗した、などという事は数え切れないくらいです。
 かといって今更接客マニュアルを作るというのも難しい問題でしょう。

 しばらく前の話になりますが、あるファースフード店でシェイクを注文し、飲もうとしたところ、硬くて吸い込めない、という事態に陥ったことがありました。
少々考えたのですが、店員さんに

「すみません。これ硬くて吸い込めないんですけど。」

というクレームをつけたところ

「温めますか?」

と返されてしまいました。
困惑しながらも

「自分で温めるのでいいです。」

と意味不明のことを言ってその場を離れたのですが、接客って難しい、と思ってしまった瞬間でした。
お願いしますよ。コンビニの弁当ではないのですから。

 その場をどう解決するか、というのはなかなか一筋縄ではいきません。
うちのスタッフも何度も壁にぶつかっているようですから。
しかし、壁にぶつかったり、失敗したりして、自分の接客スタイルが出来上がっていくもの、と私は考えますので、陰ながら応援するしかありません。

 後は、皆で飲みに行くぐらいですかねぇ。
勿論、その時もいつも通りかなり飲みます。仕事の話は10分くらいで終わりますが。
コメント (4)
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