トヨタ自動車の中興の祖、豊田英二氏 が亡くなった。トヨタ記念病院に入院中であったという。
根っからの技術屋で、物造りにかけた情熱は並々ならぬものがあった。戦後労働争議の後、クラウン、コロナ、カローラと次々に新しい車を発表し、日本のモータリゼーションを実現した立役者といっていい。これはホンダの創業者である、本田宗一郎にも通ずる。トヨタ2000GTは子供のころの憧れの的であった。今は車種が増えて、しまい、すべての車を運転したわけではないが、実に多くのトヨタ車を運転してきた。
ざっと挙げてみると、クラウン、コロナ、カローラ、マークⅡ、パブリカ、カリーナ、スターレット、コルサ、カローラⅡ、ヴィッツ、アクア、セリカ
セルシオ。やはり、一番思い出深い車は、1980年のモーターショーデビューの「ソアラ」だ。排ガス規制でパワーのない車が多い中、2800ccで170馬力の車には大いに魅惑された。高速道路でアクセルを踏み込むと、180Km/hに到達して、レブリミッターがきいて、それ以上のスピードは出ないように設定されていた。オートクルーズのスイッチがあり、それを押すと、アクセルから足をはなしても、道路のアップダウうにも関わらず、一定速度で走行できた。アクセル、もしくはブレーキを踏むとオートクルーズ機能は解除される。しかし、レジュームスイッチを押すとまた先ほど設定したスピードに再度戻ってくれた。頻繁に名古屋ー東京を行き来する身としてはずいぶん有難かった。
それから、30年。車もずいぶん進歩した。最近のヴィッツ、アクアなどのハンドルを握ると、トヨタ自動車の減ってんの後を感ずる。
一時期、イギリスのロータス社と提携した。とくにハンドリングや、タイヤ等の足周りから多くを学んだ。しっかりしたダンパーは走行時の衝撃を瞬時に和らげるヨーロッパ社製の車をほうふつとさせる足周りとなり、走行安定性が抜群に良くなっている。
(BMWの足周りと遜色ないと感ずるのは私だけだろうか?)