記録的な猛暑、短期間の集中豪雨と日本列島は異常気象の真っただ中にある。
昨日の中部地方を襲ったゲリラ的集中豪雨。栄の街中まで水につかってしまった。公共交通機関の運休で、帰宅困難者が多数発生した模様です。その大半は、駅その他で一夜を明かしたようです。他地域では、多くの甚大な被害が報告されています。昨日の豪雨による被害はどうであったでしょうか。床上、床下浸水はありましたが、人的被害は、流された行方不明の方1名だったようです。災害に強い中部地区といった感想を持たれるのではないでしょうか。これには、伊勢湾台風など、過去の苦い体験が影響しているのです。昭和34年の伊勢湾台風では、多くの方々が犠牲になっています。台風の目が名古屋上空を通過したとき、一瞬月明かりがこうこうと見えたといいます。(時間にして20分ほどだったといいます。)名古屋港の満潮とも重なり、通常よりもはるかに高い高潮(常滑で5メートルを超えたといいます。)中川の貯木場から大木が流出して、多くの建物が破壊されたといいます。そうした災害の記憶が薄れつつありますが、まだまだ中部地区の方々には、この伊勢湾台風の教訓がいまだに生きているようにおもいます。「天災は忘れたころにやってくる。」とはかの寺田虎彦の有名なセリフです。夏目漱石の弟子でありかつ科学者であった寺田ならではの名言だと思います。