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小島教育研究所

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素数って魅力的ですね!?最近の研究についての紹介です。

2013-09-26 | 数学研究

 ユークリッド以来、素数の研究は随分されてきました。素数分布に関わるかの有名な「リーマン予想」があります。

現在も素数については活発に研究されています。少し古いところでは

Chenの予想(定理)

      「pが素数なら、p+2は素数かもしくは2つの素数の積である。」

というものがあります。

また、最近では2004年の、Green&Taoによる次の定理の証明が有名です。

     「素数は任意の長さの等差数列を含む。」・・・・・※

元来、Taoは最年少(13歳)でIMO国際数学オリンピックで金メダルを受賞しました。この記録は現在も破られていません。24歳でUCLAの正教授となる出世の異例の速さ。(22歳でプリンストン大学の博士課程を修了しています。指導教官は調和解析で有名なエリアス・スタイン先生でした。現在彼は38歳です。)

彼が16歳の書いた本が現在も出版されています。(現在は改定版が出ています。)

内容としては、どうやって数学の問題にアプローチするかの戦略が書いてあります。これはとても示唆に富んでいます。

「難しさは分割せよ。」「以前解いた問題との関連性を考えよ。」「抽象的な名問題は具体化せよ。」など、入学試験でもそのまま使えそうな戦略が並んでいます。難しい問題を解きほぐして、より易しい問題に還元する作業は、さらに進んだ数学の研究でも大切なものです。

Taoはこの研究その他で、2006年度のフィールズ賞を受賞しました。

※の証明は50P程の論文です。また、この命題を含む「エルデシュの予想」というものがあります。こちらは現在も未解決です。

興味のある方はお調べください。

今日の記事は「小島数学研究所」の名にふさわしいですか?

 


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