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小島教育研究所

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センター試験、数学1Aで問題構成が大きく変わる。また数学2Bとともに旧課程への配慮無くなる。

2016-01-18 | センター試験
数学1Aの問題構成の変化について。 
 
 2015年度は必須が1番から3番(各20点)の合計60点分、4番から6番(各20点)の内2題選択。
 
 2016年度は必須が1番から2番(各20点)の合計60点分、3番から5番(各20点)の内2題選択。

※旧課程からの経過措置は昨年で終わり、現役・浪人別の扱いは無くなった。


各問分野別の出題状況

第1問 
(1) 1次関数の最小問題(センターでは珍しい。)
(2) 論理と論証分野の定番問題
(3) 二次不等式の解法

第2問
(1) 正弦定理と余弦定理。
(2) データ分析

第3問
(1) 余事象、条件付き確率
(2) 排反事象、条件付き確率

第4問
(1) 不定方程式のユークリッドの互除法の逆利用による解法
(2) n進法

第5問
円に内接する四角形の問題,角の二等分線の性質、チェバ、メネラウスの定理等


コメント:
第1問は全体に易しめの問題。二次関数の問題が無い。
第2問は定番の正弦定理と余弦定理。データの分析では箱ひげ図、相関関係と直感的に分かりやすい問題であった。差が付くところは最後の共分散と相関係数等がらみの問題。

 選択問題は、第3問と題4問を選んだ受験生が高得点を得られたのではないか。第5問は決して難しい問題ではないが、時間内での解答を考えると、選択は厳しいか。

選択問題の選び具合が総合点の善し悪しを左右する問題セットと言える。(選球眼の良さが問われる問題セットであった。)

全体評価

昨年の問題セットと比較すると全体によく練られた問題であった。一頃の旧課程の難易度よりは易しめの問題セットとなっており、現在の小学校3年生から始まる新テストの基礎学力考査(高校2年実施予定)を大いに意識した出題となっている。新テストでもセンタータイプの形式は継続され、これまでに蓄積された多くの知見が引き続き使用され続けられることだろう。


分析:小島教育研究所

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