おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

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志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

越前和紙の里「卯立の工芸館」にて開催中!伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮作品集『神の宮』写真展

2017年09月19日 | 日記--感じたことなど
おかげさまで、豊岡稽古堂で開催されていた「神の宮」展は9月7日に無事終了した。11日間で凡そ1500人の来場者とのこと、会場のキャパを考えると凄い数字だ。
改めて、ご来場の皆様、開催にご尽力頂いた全ての皆様に感謝申し上げます。

さて、「神の宮」展は現在、福井県の越前和紙の里「卯立の工芸館」に巡回している。





「神の宮」は、全て手漉きの越前和紙にプリントしている。その和紙を漉いてくださっているのが、当地で創業されている有限会社やなせ和紙のやなせ社長だ。僕は写真展の会場に合わせて和紙のテイストを変えている。そんな僕のわがままも全て叶えてくれる素晴らしい職人さんである。「神の宮」展では、昨年の島根県立古代出雲歴史博物館、三重県立美術館、先日の豊岡稽古堂と今回、すべてやなせ和紙さんにお願いしている。他にも、昨年の宗像大社神宝館で開かれた「宗像・沖ノ島大国宝展」で展示した作品もそうだ。知り合ってまだ2年も経っていないが既に、なくてはならない存在だ。
また、「神の宮」作品集には特装版という豪華バージョンがある。通称「玉手箱」と呼ばれ、「神の宮」の作品133枚が塗りの箱に収められている。この箱も越前の職人さんの手造りだ。もともと「玉手箱」は、昨年の伊勢志摩サミットに参加する国家元首への贈り物として企画されたものだ。そのため最高の品質が求められた。そこで知人に紹介して貰ったのが、有限会社みさき創屋さんと越前漆器株式会社さんだ。他にも越前ではないが、「玉手箱」を包む風呂敷、絹の紐や、保管用のアルミケースにいたる迄、全て一流処にお願いしている。卯立の工芸館にも展示されているので、機会があれば是非ご覧頂きたい。日本の職人魂が感じられると思う。因に、会場で3mの作品を展示している特製の壁も漆塗りである。「玉手箱」の越前職人チームが特別に作ってくれたのだ。この貴重なご縁に深く感謝している。これからも大切にしたい。
今回の「神の宮」展は、お世話になった越前の皆様へのご恩返しも兼ねている。
その思いを汲んでくれた卯立の工芸館・和紙の文化館の皆様にも感謝だ。

「神の宮」の作品は、今後も国内外で展示されるだろう。遷宮と共に、職人の技と魂も、国境を越え世代を超えて受け継がれることを願う。

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