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東北大震災の次はタイの大洪水と、日本の企業を狙い撃ちしたかのような、相次ぐ天災のダメージで日本企業は青息吐息。
一寸前までは、世界に冠たるトヨタやソニーで世界市場を席巻、世界第二の経済大国を誇っていたのがウソのよう。
経済成長率では今や中国に順位を譲り、自動車産業では韓国のヒュンダイグループが猛追、家電ではサムソンに日本の企業全てが後塵を拝すという具合。
いや、パナソニックが買収した三洋は今や中国に売られ、そのパナソニックもテレビパネル生産の減産のみならず、日本国内の半導体生産を来年3月末まで減産し、1000人の人員削減を発表するほどの衰退ぶり。
そこで、「読売」が『パナソニックTV「瀕死の重傷」…苦しむ日本勢(http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111020-OYT1T00183.htm)』と煽ったものだから、
何でもパクルのが好きな(?)、「韓国BBS」までもが『パナソニックが半導体事業を縮小「日本はひん死」』と、なんと、「読売」記事の「日本勢」を「日本」に変えて悪乗り、
おまけに韓国で「サムスンがパナソニックなど日本の家電メーカーを枯死させた」と誇らしげにスレがたつほどである(http://news.livedoor.com/article/detail/5964572/)。
尤も、他のスレには、「日本の業界のほとんどがファブレス(工場を持たない会社のこと)になるでしょう。特に否定的なニュースではないようですね」と、冷静に見た意見もあるにはあるが・・。
ま~、家電業界にとって、「撤退」は必ずしも悲観的に捉えるものではない。
過去にも、「白もの家電」など、後進国の追い上げから一時撤退し、競争力のある付加価値をつけて再度よみがえった例もある。
むしろ、問題なのは世界の最先端をいく開発力の低下ではなかろうか?
つまり、ソニーの衰退がウォークマン以降、画期的な新製品を創出することができなくなったことにあり、逆に、ソニーのお株を奪って次々、驚くような新製品を市場に投入したアップルが繁栄した理由でもある。
これをアップルのショブズ氏は「(日本の企業が)素人の意見を聞きすぎる」といい、その理由を「経営者自体が素人、だからこそ、”顧客調査”なしでは開発にゴーが出せない」からとも。
しかも、その経営者すらサラリーマンで、「単に世渡りがうまかっただけ」と、きびしい。
尤も、禅とスシが大好きと言う日本通だけあって、なにもかもお見通し。
なにしろ、ここ数年、大企業が不祥事を起こすと決まって、実力会長が出てきて、ごますりレースでのし上がった使い勝手のいい社長のトカゲの尻尾切りで責任逃れする。
そして、こんな無能な実力会長ばっかが財界ゴッコに明け暮れる経団連。することと言えば、政府とお役所におねだりばっか。
その又、おねだりされる政治家はトップの首相からして皆目、経済に弱い、素人同然。知恵が搾り出せないから、口から出てくるのは「増税」と「TTP」。
財務相にいたっては「衰退」の諸悪の根源の「円高」に対し、「利害が一致しない協調介入は大変なことだ」と評論家気取りで処置なし。
一方、官僚はといえば、城山三郎描く、「官僚たちの夏」の、
「国家の経済政策は政財界の思惑や利害に左右されてはならない」を信念に日本の発展を求めた人たちと似ても似つかず、ただ政治家を丸めて、省益や己の権益を求める。
しかも、この隙に乗じたのが、米国政府と外資。グローバル時代だと煽って、やれ市場開放だ、構造改革だと迫る。
ふと、気がつけば各企業のトップも事業もハゲタカファンドに支配され、日本の強みであった開発・研究費投資より配当だと方針まで様変わった、等々。
これでは衰退しないほうが不思議。さぞや泉下の松下幸之助や本田宗一郎、井深大氏がこの有様を見たら、どんなに歎くことやら?・・。
いやはや困ったものだが、これもあれも鼻持ちならぬ各界のエリート意識が生んだ結果。
もっと言えば、そんなバカしか教育できなかった日教組と文科省の誤った教育制度に源を発するのでは・・。
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