ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

期待外れ

2004年10月12日 | ましこノート
今日召集された臨時国会で小泉首相の所信表明演説が行われた。 本当のところ敵ながら多少期待するところがあった。

それは自ら称するように郵政民営化実現内閣の強い覚悟と意志で臨時国会に臨んでいるはずだから、メリハリの効いたそして国民を納得させ反対派が抵抗 出来なくなるような強い意志と格調高い演説が聞けると思っていた。

残念ながら全く期待外れの演説だった。
余りの内容の無さに与党席からもほとんど拍手もなく唯一演説が終わって良かったと 思える拍手が最後にあっただけであった。
過去何回かの所信表明で演説したものを繰り返し話しているだけである。

年金についても10月からスタートした改正厚生年金制度により国民生活にどのように 影響があり、本当にこの年金制度で将来に向けて安全で安心できるかどうか何等言及しない。

また、アメリカ大統領選挙の最大のテーマになっているイラクの大量破壊兵器が 存在しなかった点についてアメリカの言いなりになってイラク戦争をいち早く 支持した事についても触れず、北朝鮮による拉致問題についても10名の安否に ついても具体的説明はなされず失望感だけが残った。

勿論郵政民営化については40万人の郵政公社職員は公務員でなければ郵政事業は 運営出来ないのか。全国津々浦々に置かれている郵便局のネットワークをいかにして より便利なサービスを提供し経営体質を一層強化するために民営化を進めなければ なりませんと、全く民営化の理由にならないことを言っている。

これまでの首相所信表明で一番悪かった。
言葉に迫力も表情に精彩もなかった。
小泉首相も心神ともかなりお疲れの様子である。 この辺で退陣してゆっくり休んだ方が良さそうである。
「やれば出来るは魔法の合言葉」と高校の校歌をむすびに引用する決意表明には 驚いた。政治や政策が魔法の合言葉できるならこんな楽なことはない。

明日からの代表質問が楽しみだ。