ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

食の安全は大丈夫か?

2004年10月26日 | ましこノート
日本人は熱しやすく冷めやすい。
BSE問題についても最初に感染が明らかになった時の国中がひっくり返るよう な騒ぎが嘘のように新たなBSE感染牛が出ても静かで、むしろ牛丼屋が再開出来るかどうかの方がはるかに話題になる。

そんな中で政府が新たに打ち出したBSE対策は月齢20ヶ月以下の牛を全頭検査の対象から外すことが見直しの骨子となっている。国産牛肉の安全は、全頭検査と 特定危険部位の除去という二重の措置で保たれている。
死亡牛を含む全ての牛が検査の対象になったのは、ようやく本年4月のことであり、 なぜ今この対策を急いで見直さなければならないのか、疑問である。

農水大臣は食品安全委員会の答申を待たないでも、米国産輸入の再開は可能で ある旨の発言をした。この発言は日本の消費者の安全よりブッシュ大統領の希望を 優先させる暴論である。

国民の食の安全より政治的圧力が優先されるようではBSE対策だけでなく全ての 食の安全は担保されないし政治への不信は増すばかりだ。