ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

明・暗ニュース

2004年10月27日 | ましこノート
早朝、イラクで日本人が拉致拘束され、48時間以内にイラクから自衛隊を撤退させな ければ殺すという情報が入り驚いた。今日は衆議院外務委員会の予定であり、町村外務大臣に6時間の質疑をすることになっていた。
外務委員会野党筆頭理事として、第一に拉致された日本人の無事救出のために最善を 尽くす、第二にそのため外務大臣の委員会出席を冒頭のみとし、午前中は大臣不在で 審議を行い、午後の質疑は中止・延期し、第三としてしっかりとした情報開示を求め 政府に早急の対応を求める事を決めた。
時間の経過とともに情報が上がってきているが、まだ詳しい状況や背景は分からない。と同時に4月の3人拘束時に比べれば、政府もマスコミもそして国会議員も余裕が あるように見える。

しかし私は結果は厳しいものになる様な気がして心配である。イラクからの自衛隊撤 退もテロに屈した型での撤退はしないという小泉首相の考えも理解できるし、要求し ないが48時間以内の撤退を求めている今回のアルカイダ系の武装集団による日本人拘 束が最悪の事態を招かないか心配である。

いずれにしても12月14日までの派遣期限後の延長は反対である。 サマワでは自衛隊を標的にした攻撃が相次いでいる。自衛隊宿営地内にロケット弾が 1発着弾し、日本の費用により建立された日本イラク友好記念碑が爆破されている。
イラク戦争も大儀の根拠であった大量破壊兵器が無く間違いであった事が国際的評価 になっている中、日本が自衛隊派遣延長することに新聞の世論調査で63%の人が反対 している結果が出ている。 以前にも書いたが、戦争は始めるときより撤退が難しいという。いまこそ勇気ある撤 退の決断の時である。

一方、新潟中越地震の余震が続き、午前中に再び震度6弱の地震があった。二次災害が 心配である。今夜は今年一番の寒さになる予報だ。 安全と無事、そして心身ともに健康であることを願う。
そんな中、4日ぶりに土砂の中に埋まっていた母子3人のうち2才の男の子とお母さんが 救出された。残念ながらお母さんは死亡したが、男の子は無事である。そして3歳の女 の子の救出が懸命に行われている。何としても無事であって欲しいと心から祈るばか りである。今回の地震災害に対してお役所仕事でなく超スピードで対処すべきである。