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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

前期型と後期型

2017-07-04 06:55:31 | タクマー・レンズ
M42レンズを使っていると、タクマーのように前・後期型と区別できるレンズが存在しますし、海外レンズであれば外見は良く判らないけれど、多様なバリエーションが存在する面白レンズがあります。写りの方はさして変わらないので、主に購入したときのレンズが一番確かなバリエーションと考えて使うようにしています。

それでも写りに違いがあるような、改良バージョンがタクマーの中には存在していますので、改良が施されたレンズは写りも良いと考えて、後期型を購入していたりします。スーパータクマー150mmF4も改良が施されているレンズで、後期型のほうがレンズ・エレメントの径が大きく、ゆったりと作られています。

改良型があるレンズの場合は、改良型のほうが操作が行いやすくて、変な癖を持たないがためにお勧めであろうと考えています。この他にもいろいろなレンズがあるようですが、まだ出会った事が無いので、とりあえずは後期バージョンの安定した特性のレンズを使う事にしています。あえて使い難そうなレンズは用いない事も必要と考えています。

それでも、前期型と後期型の両方を持ちたいという気持ちが湧いてくるレンズもあります。それがSMCタクマー135mmF2.5で、前期型と後期型が全く構成が違ったレンズであるのに、写りの雰囲気はほぼ同じといった感じです。前期形を購入された方に悔しい思いをさせないように、しっかりと写りの状況まで合わせこんでいるペンタックスさんの心配りには敬服するといった感じです。

ぱっと見では、ほとんど両者の形状が変わらなくて、ずんぐり・むっくりの大口径レンズなのですが、前期型のほうがほんの少し短くて、取り回しが少しだけ良くなる利点を持ちます。しかし、レンズ構成が全く違っていますので、前期型は少し線が細くて優雅に描写するのに対して、後期型は少しコントラストが上がって、かっちりとした描写になる違いがあります。

前期方がエルノスター構成、後期型がテレフォト構成に近くて、写りの感触も少し違ったものになるのですが、前期型の方が被写界深度が浅めになるようで、近接時には少しピントが合わせ込みづらくなるといった感じです。それでもほんの少しの差ですから、あまり気にしないで使っていますし、SMCコーティングの特性が良く出ていて、フレアも起き難くなっています。


Fujifilm JX600 Fujinon4.6~23mmF4.8~6.3
撮影データ:1/15sec F3.5 ISO400
前期型と後期型の違いはほとんど判らないのですが、数点は違いを見つける事が出来ます。絞りレバーの裏側にあるシリアルナンバーでも確認は行えますが、被写界深度目盛りの幅の違いでも判別ができます。左の前期型の幅がほんの少し狭く、右の後期型は少し広くなっています。

今回の撮影行では、前期型のレンズを持ち出しました。少し被写界深度が狭くなっていますので、しっかりピントを合わせこむ感じですが、後期型の場合はほんの少し被写界深度が深いために、絞り開放でのピンと合わせが行いやすいといった特徴を持ちます。初夏の街中は暑すぎず・涼しすぎずといった感じで、心地よい疲労感があります。これからはうっとうしい梅雨の季節で、がんばって乗り切ろうと考えています。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/500sec F3.5 ISO100
咲き出したたちあおいの花です。色々な所から咲き始めていますが、天辺まで咲くのはいつ頃になるでしょうか。梅雨明けが待ち遠しい頃です、
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