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通勤ローディ、たまにホビーレース

バイクレース、参戦記2

2010-09-22 23:43:04 | 日記
4時間耐久集計の間の、1時間耐久レース。

1時間は、一人で走るには長いので、ウチのチームは「3人で目一杯に走る」戦略にする。
出走14台のレース。ゼッケン24は、吉と出るか、凶となるか?


スタートは例の若いヤツ。
今回は、バイクに跨り、エンジン始動状態からスタートする、普通のスタート方式。

シグナル変わって、一斉にスタート。
しかし、混戦に弱いらしく、またも、あっと言う間に最下位付近まで落ちる。

その後もペースが上がらない。あれよあれよという間に周回遅れに。
「オイオイ、目一杯走る筈じゃないのか?マズイよ」と思い、早めに交代することにする。私の出番だ。残りは45分


4時間耐久では、「絶対に転倒、コースアウトしないペース」で走っていたが、ここでは目一杯で走る。

高速コーナーではフロントが流れ、立ち上りではリアが跳ねる。こんだけリスクを犯して攻めても、タイムアップは0.5秒程度。
「セッティングの基本が出来ていないなぁ」と思いながら、騙しながら走る。
「抜く時は強引に、抜かれる時は抑えるだけ抑える」と、今回はちょっとイヤな奴になるが、「これが、レースなのサ」と走っていて楽しい。


できるだけ引っ張って、第3ライダー(現役ジムカーナライダー)に交代。残り20分弱。

彼もいいペースで走れる。敵チームも第3ライダーを投入したようで、全体のペースは遅め。そして、転倒、コースアウトが散発している。

「また転倒かぁ・・・」なんて見ていたら、順位表示板に、ウチのチームの番号が!なんと、5位を走っている!
「5位」「ペースキープ」「抜かれるな!」と立て続けにサインボードを出し、残り5分。抜かれるなよ!

「残り5分」のサインボード準備中にふとコースを見てみると、一台、また止まっている。
「また誰か転倒か?」と思うも、よく見ると、・・・ウチのチームのマシンじゃん!

いや、転倒ではない。よろよろしてる? ガス欠だぁ・・・。

「ピットインして給油」と思ったが、よく考えたら、もう残りのガソリンがない。
ライダーはピットまで必死にバイクを戻してくれたが、事情を説明し、その場でリタイヤすることを納得してもらう。


悔しい。
残り5分=たった300ccのガソリン不足で5位が逃げていった・・・。


チェッカーが振られ、歓喜するチームがいる中、黙々とゼッケン24を剥し、帰る準備を始める。
これもレース。敗者に弁なし。タラレバは禁句。
だが、「せめて、勝者を称える礼儀を忘れずに帰ろう」と思い、表彰式に出る。


「4時間耐久の集計結果、第6位・・・ゼッケン24番!」

いきなり、ウチのチームが呼ばれた。驚き、キョトンとした顔で見つめ合う。入賞してたんだ。
みんな3cmぐらい宙に浮いた感じで前にでていく。

こんな草レースでもシャンパンファイトはある。
かけ合うシャンパンを避けながら、そのまま表彰式は終了。


最後に、主催者曰く、「今回のレースはサバイバル的な要素が強かった。トラブルのないチームが生き残ったレースだった」と。


「カメさん作戦」は、大成功だった。
マシンハンディがあっても、4時間の中で、転倒、コースアウト、ピットミス、一つもなかった。
同僚の初レースは、そして自分の復帰レースとしては上々の結果となった。

でも、「ベストラップを上げること」「アウトラップを速くすること」「ガソリンを沢山持っていくこと」の課題は残っている。
次回、もっといいレースをする為に、やるべき事は沢山ある。


帰りの「祝勝会/反省会」は盛り上がり、家族にカップを自慢する。

あー、楽しかった。


これで、バイクレースの参戦記はおしまいです。長文を読んで下さり、ありがとうございます。
また、バイクレースの主催者の方々、参加された方々、楽しい場を提供して下さり、ありがとうございました。



今日はここまで。