次は、トリノの自動車博物館です。
トリノ中心部から地下鉄(メトロ)に乗り、あの荒川静香が金メダルを取った競技場のすぐそばにあります。
御多分に漏れず、この博物館でも、沢山のオタッキー、カルトな車が展示していました。
そんな「変な」車の一部紹介します。
1.初級編
まずは、初代FIAT500。
愛称が「チンクエチェント」になる前の「トッポリーノ」と呼ばれていた車両です。
ローマの休日でも出てきましたね。
次も、初代ムルティプラ。
あの「変顔」の2代目になる前です。
ミニバンという言葉が出てくる前の時代の、元祖的な車両です。
こちらは、ご存知、ポルシェ911…ですが、「スタジオトリノ」とのバッチが付きます。
オリジナルの911と比べると、野暮ったさが消えて、やや知的な雰囲気になってますかね。
2.中級編
ややカルトな車、NSU Ro80です。
元祖「ツインロータリーエンジンを積んだスポーツセダン」です。
センセーショナルなデビューでしたが、その後NSUは、トラブル続きで経営が悪化し、ヤバイ会社が4社集まったAUDIの一部となり、今や、自動車界のトレンドセッターとなっていますね。
次は、イソ リヴォルタ。
イセッタ(オリジナル)なんかを考える、変態メーカ、イソの高級サルーン。
ジウジアーロデザインで、ベルトーネデザインのランボ ミウラと、市場を争っていたようです。
共に有名デザイナーの作でありながら、たかたや名車扱い、かたやカルト車扱いと、明暗を分けたのは、面白いもんですね。
次は、アウトビアンキのビアンキーナとプリムラ。
あの自転車の老舗ビアンキは、一時期、車も作っていました。
ビアンキーナは処女作で、このプリムラは、チェレステカラーですね。
エンブレムを見れば、同じビアンキだと分かりますね。
3. 上級編
完全に自己満足のカルトの世界ですが、ご紹介します。
まずは、ピニンファリーナのΣ。
オープンホイールのレースカーのタイヤ同士の接触が危険だから…とのコンセプトで1969年に発表されたショーカーです。
当時はまだ、F1でもやっとウイングが付き始めたばかりで、そんな中でも、なんだか空力の事も考えてるっぽいカウルには、流石はピニンファリーナだと思いますね。
次は、アルファロメオのF1マシン、179です。(ジャコメリ車)
戦前戦後のアルファロメオのF1マシンは、華々しい戦績と共に有名ですが、そんなアルファロメオが、F1に復帰を果たしたマシンとなります。
ただ、このマシン、信頼性が相当低かったらしく、復帰するも、散々な結果に終わったようです。
最後は、フェラーリ モンディアルに搭載されたF119エンジンです。(1989年)
カルトなのは、このエンジンは、プロトタイプで、なんと3次元カム(?)が付いています。
説明がイタリア語だけなので、詳しい事は分かりませんが、実は、フェラーリって、こんなチャレンジが今でも大好きな会社なんですよね。
世には出てないエンジンが博物館に飾られるなんて、珍しいですね。
4.番外編
コレ…なんなんでしょ?
バイクの部品が多いようですが、タンクは、今でもあるカルトなメーカーMoto Marini。
頭は、何のヘッドかは、分からないです。考えすぎると、煙を吹きそうです…。
5.名車編
つまんないので、写真だけの紹介。
説明?要らないでしょ?
と、まぁ、見所満載の自動車博物館。3時間程かけて、じっくり見れました。
全体的なテーマを付けるならば、「イタリア、バンザイ」でしょうか?
イタリアの自動車が世界一だったのも、もう半世紀前の話。
その後、アメリカ、ドイツ、イギリス、日本に台頭され、今のイタリアは全くの不況。
今やノスタルジーに浸るしかないのかと、ちょっぴり寂しい雰囲気が見え隠れする、展示でした。
思うに、イタリアが衰退したのは、イタリア人が勤労ではないからではなく、単に、時代がイタリアに合わなくなったからではないかと。
物に溢れる便利な社会が、あたかも正義かのように教育され、合理的な社会システム、生産体制、サービスが、利益主導の下で追求するのが、当たり前だと思ってしまうと、イタリア車のような、デザインや、官能に妥協しない、何処か遊び心を感じさせる車なんて、今の人達の心の中には、所在がなくなってしまうのでないでしょうか?
日本も、そろそろ商業至上主義を止めて、物やお金ではない、人間味溢れる社会に、衰退して欲しいもんです。
お金なんかなくても、家族や友人との楽しい食事と、遊べる車と、楽しい自転車が一台あれば、私は十分に幸せです。
まぁ、商売を取りにイタリアまで出張した人が、んなこと言っても、説得力は全くありませんが…。
今日はここまで
トリノ中心部から地下鉄(メトロ)に乗り、あの荒川静香が金メダルを取った競技場のすぐそばにあります。
御多分に漏れず、この博物館でも、沢山のオタッキー、カルトな車が展示していました。
そんな「変な」車の一部紹介します。
1.初級編
まずは、初代FIAT500。
愛称が「チンクエチェント」になる前の「トッポリーノ」と呼ばれていた車両です。
ローマの休日でも出てきましたね。
次も、初代ムルティプラ。
あの「変顔」の2代目になる前です。
ミニバンという言葉が出てくる前の時代の、元祖的な車両です。
こちらは、ご存知、ポルシェ911…ですが、「スタジオトリノ」とのバッチが付きます。
オリジナルの911と比べると、野暮ったさが消えて、やや知的な雰囲気になってますかね。
2.中級編
ややカルトな車、NSU Ro80です。
元祖「ツインロータリーエンジンを積んだスポーツセダン」です。
センセーショナルなデビューでしたが、その後NSUは、トラブル続きで経営が悪化し、ヤバイ会社が4社集まったAUDIの一部となり、今や、自動車界のトレンドセッターとなっていますね。
次は、イソ リヴォルタ。
イセッタ(オリジナル)なんかを考える、変態メーカ、イソの高級サルーン。
ジウジアーロデザインで、ベルトーネデザインのランボ ミウラと、市場を争っていたようです。
共に有名デザイナーの作でありながら、たかたや名車扱い、かたやカルト車扱いと、明暗を分けたのは、面白いもんですね。
次は、アウトビアンキのビアンキーナとプリムラ。
あの自転車の老舗ビアンキは、一時期、車も作っていました。
ビアンキーナは処女作で、このプリムラは、チェレステカラーですね。
エンブレムを見れば、同じビアンキだと分かりますね。
3. 上級編
完全に自己満足のカルトの世界ですが、ご紹介します。
まずは、ピニンファリーナのΣ。
オープンホイールのレースカーのタイヤ同士の接触が危険だから…とのコンセプトで1969年に発表されたショーカーです。
当時はまだ、F1でもやっとウイングが付き始めたばかりで、そんな中でも、なんだか空力の事も考えてるっぽいカウルには、流石はピニンファリーナだと思いますね。
次は、アルファロメオのF1マシン、179です。(ジャコメリ車)
戦前戦後のアルファロメオのF1マシンは、華々しい戦績と共に有名ですが、そんなアルファロメオが、F1に復帰を果たしたマシンとなります。
ただ、このマシン、信頼性が相当低かったらしく、復帰するも、散々な結果に終わったようです。
最後は、フェラーリ モンディアルに搭載されたF119エンジンです。(1989年)
カルトなのは、このエンジンは、プロトタイプで、なんと3次元カム(?)が付いています。
説明がイタリア語だけなので、詳しい事は分かりませんが、実は、フェラーリって、こんなチャレンジが今でも大好きな会社なんですよね。
世には出てないエンジンが博物館に飾られるなんて、珍しいですね。
4.番外編
コレ…なんなんでしょ?
バイクの部品が多いようですが、タンクは、今でもあるカルトなメーカーMoto Marini。
頭は、何のヘッドかは、分からないです。考えすぎると、煙を吹きそうです…。
5.名車編
つまんないので、写真だけの紹介。
説明?要らないでしょ?
と、まぁ、見所満載の自動車博物館。3時間程かけて、じっくり見れました。
全体的なテーマを付けるならば、「イタリア、バンザイ」でしょうか?
イタリアの自動車が世界一だったのも、もう半世紀前の話。
その後、アメリカ、ドイツ、イギリス、日本に台頭され、今のイタリアは全くの不況。
今やノスタルジーに浸るしかないのかと、ちょっぴり寂しい雰囲気が見え隠れする、展示でした。
思うに、イタリアが衰退したのは、イタリア人が勤労ではないからではなく、単に、時代がイタリアに合わなくなったからではないかと。
物に溢れる便利な社会が、あたかも正義かのように教育され、合理的な社会システム、生産体制、サービスが、利益主導の下で追求するのが、当たり前だと思ってしまうと、イタリア車のような、デザインや、官能に妥協しない、何処か遊び心を感じさせる車なんて、今の人達の心の中には、所在がなくなってしまうのでないでしょうか?
日本も、そろそろ商業至上主義を止めて、物やお金ではない、人間味溢れる社会に、衰退して欲しいもんです。
お金なんかなくても、家族や友人との楽しい食事と、遊べる車と、楽しい自転車が一台あれば、私は十分に幸せです。
まぁ、商売を取りにイタリアまで出張した人が、んなこと言っても、説得力は全くありませんが…。
今日はここまで
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