振動吸収の話です。もちろん、妄想ワールドです。
自転車の動力を推進力に変える過程で、望まれないのは、ロス(損失)です。
フレーム、ホイール、タイヤに至るまで、変形は少ない方がロスは少なくなります。
つまり、純粋に速いフレームだけを考えると、あらゆる物の剛性を高める、つまり、ガチガチのフレームが最も優れていることになります。
現に、トラック競技用のフレームはガチガチに近いのでしょう。
何故、振動吸収が必要なのか?わざわざロスを作るのか?
答えは、「人間様」が乗るからです。ヘタレで、わがままで、弱くて、不完全な人間が乗るから、自転車のディチューンが必要なんです。
仮に、アシモが自転車に乗って、競輪をするなら、振動吸収は不要でしょう。(←シュールなので、想像したくないな…)
よって、振動吸収は、フレームの性能にとっては、マイナスです。できるだけ入れたくない要素です。
なので、「できるだけ、効率よく、振動吸収しましょう」ってのが、フレーム設計者の「やさしさ」になると思います。
前置きが長くなりました。
振動とは、入力される加震力(要するに路面からの衝撃)に対する減衰が収まらない状態、つまり共振により、いつまでもビヨンビヨンしてる状態と定義します。
この振動を吸収するには、どうすればいいか?
以下の式で示される固有振動数を上げればいいだけです。
f=1/π(√(k/M)) f:固有振動数 k:ばね定数 M:質量
1.軽くする
鉄から樹脂にするだけで、比重は7.8→2以下になります。これだけで、約4倍は良くなります。
2.剛性を上げる(=ばね定数を下げる)
やり方は3つあります。
1つ目は、材料の剛性を上げること。先のCFRPにするだけで、剛性は上がります。
2つ目は、太いチューブにするなど、構造体の剛性を上げる。
3つ目は、補強を入れる。チューブ内や、フレームの継ぎ目にリブを入れるなんかでしょうか。
これで、ビヨンビヨンとならないフレームができて、めでたしめでたしと思っていたら、面倒な問題が。人間は、高周波振動(カツカツした振動)を嫌うようです。
個人的には、この振動吸収までフレームにやらせるのは、先の固有振動数を上げるのと逆のことをすることになるので、不自然です。
フレーム以外の所で、高周波振動は吸収してもらいましょう。
つまり、シートポスト、サドル、ステム、ハンドル、バーテープなど、個々が気になるを、高周波振動を外す、固有振動数の低いもの、つまり、ヤワヤワなものに交換するのが適当だと思います。
シートポストだと、エラストマー(ゴム状の樹脂)を入れるとか、ふかふかのサドルとか、分厚いバーテープとか。
まとめると、走るロードバイクが欲しいなら、「ガチガチのフレームを買っておいて、我慢できない所に快適部品を入れる」でしょうか?
うーん、クランクの回転とか何にも考えてないと、こんな結論になってしまった…。
なんか違うような気がするけど、…まっ、いっか。
今日はここまで
自転車の動力を推進力に変える過程で、望まれないのは、ロス(損失)です。
フレーム、ホイール、タイヤに至るまで、変形は少ない方がロスは少なくなります。
つまり、純粋に速いフレームだけを考えると、あらゆる物の剛性を高める、つまり、ガチガチのフレームが最も優れていることになります。
現に、トラック競技用のフレームはガチガチに近いのでしょう。
何故、振動吸収が必要なのか?わざわざロスを作るのか?
答えは、「人間様」が乗るからです。ヘタレで、わがままで、弱くて、不完全な人間が乗るから、自転車のディチューンが必要なんです。
仮に、アシモが自転車に乗って、競輪をするなら、振動吸収は不要でしょう。(←シュールなので、想像したくないな…)
よって、振動吸収は、フレームの性能にとっては、マイナスです。できるだけ入れたくない要素です。
なので、「できるだけ、効率よく、振動吸収しましょう」ってのが、フレーム設計者の「やさしさ」になると思います。
前置きが長くなりました。
振動とは、入力される加震力(要するに路面からの衝撃)に対する減衰が収まらない状態、つまり共振により、いつまでもビヨンビヨンしてる状態と定義します。
この振動を吸収するには、どうすればいいか?
以下の式で示される固有振動数を上げればいいだけです。
f=1/π(√(k/M)) f:固有振動数 k:ばね定数 M:質量
1.軽くする
鉄から樹脂にするだけで、比重は7.8→2以下になります。これだけで、約4倍は良くなります。
2.剛性を上げる(=ばね定数を下げる)
やり方は3つあります。
1つ目は、材料の剛性を上げること。先のCFRPにするだけで、剛性は上がります。
2つ目は、太いチューブにするなど、構造体の剛性を上げる。
3つ目は、補強を入れる。チューブ内や、フレームの継ぎ目にリブを入れるなんかでしょうか。
これで、ビヨンビヨンとならないフレームができて、めでたしめでたしと思っていたら、面倒な問題が。人間は、高周波振動(カツカツした振動)を嫌うようです。
個人的には、この振動吸収までフレームにやらせるのは、先の固有振動数を上げるのと逆のことをすることになるので、不自然です。
フレーム以外の所で、高周波振動は吸収してもらいましょう。
つまり、シートポスト、サドル、ステム、ハンドル、バーテープなど、個々が気になるを、高周波振動を外す、固有振動数の低いもの、つまり、ヤワヤワなものに交換するのが適当だと思います。
シートポストだと、エラストマー(ゴム状の樹脂)を入れるとか、ふかふかのサドルとか、分厚いバーテープとか。
まとめると、走るロードバイクが欲しいなら、「ガチガチのフレームを買っておいて、我慢できない所に快適部品を入れる」でしょうか?
うーん、クランクの回転とか何にも考えてないと、こんな結論になってしまった…。
なんか違うような気がするけど、…まっ、いっか。
今日はここまで