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MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

楽器の顎当て (2) ~ 材質の差?

2009-02-07 03:44:29 | 音楽演奏・体の運動

02/07    楽器の顎当て (2) ~ 材質の差?




 前回 (1) の続きです。





 私の顎当て騒動は、元々は "肩当て選び" から始まった
ことを、前回お読みいただきました。




 Violin や Viola を入手すると、通常は "顎当て" が
すでに取り付けられていますから、
「あとは肩当て選びだけ」だと考えるのが普通です。

 最初は私もそのつもりでした。



 しかし、Violin、そして色々なサイズの Viola を自宅で手に
するうちに、問題は "肩当て選び" に止まらないように感じて
きました。

 同じ肩当てを使っても、付け替える楽器によって、弾き
やすさが、かなり異なったのです。 それも、必ずしも
"大きい楽器が弾きにくい" というのではなく!

 問題は、どうも顎当てにあるように思えました。





 楽器屋さんの口にする言葉の中に、
「肩当てや顎当て次第で、出てくる音の質が変わります」
というのがあります。

 この場合は、材質や、楽器との密着の度合いによって、
楽器本体の振動の仕方が変わるという意味でしょう。
もちろん、この要素は無視できないものです。

 しかし私が気にしたのは、このことではありません。
顎当ての ①厚み、②形状、③取り付け位置でした。



 なぜならこれら次第で、顎の位置や向き

ある意味で制約され、次いで頸が、上半身が、

そして全身の姿勢が影響を受けるからです。





 また、これと同時に重要な問題があります。



 今ここで、仮に私たちの身体を "木の幹"、そして

楽器を "" と考えてみてください。 すると、

幹から生えた枝が、どちらを向いて伸びていくか

これは上記の①、②、とりわけ③に強く影響される

ように感じたのです。



 (続く)




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   運動の神秘

   (1) 深奥部の筋
   (2) 筋肉の協調
   (3) 筋肉の反目
   (4) 指先を広げる ①
   (5) 指先を広げる ②
   (6) 指先を広げる ③
   (7) ヴァイオリンで叩く?
   (8) なぜよく打つの江川、西本
   (9) 走者も奏者も面食らう
  (10) 三塁ベースは右折禁止



   楽器の顎当て

   (1) 邪魔な厚み
   (2) 材質の差?
   (3) "厚み"と身体の寸法



   弦楽器の Bowing を巡って

  どうやって跳ねる?
  重力と反発力で跳~ねる
  身体の動きが音になる
  Bowing は足腰から?
  上下のステップ
  優雅な軟着陸
  頬っぺが痒い…



楽器の顎当て (1) ~ 邪魔な厚み

2009-01-26 08:22:18 | 音楽演奏・体の運動

01/26    楽器の顎当て (1) ~ 邪魔な厚み




 前回の Borodin の四重奏曲では、Viola のB.さん
ご一緒しました。



 余談になりますが、B.さんは、楽器の顎当てに深い
関心をお持ちのようです。

 これについては、先日もちょっとした質問をいただいた
のですが、この日も別の仲間と、そのことについて話して
おられました。





 Viola は、ご存じのとおり Violinより大きい楽器です。
そのために、弾きこなすのはなかなか難しいのですが、
それは "長さ" のためだけではないように、私自身は
感じています。

 そう、"楽器の厚み" なのです。

 これに、さらに顎当ての厚みが加わることになります。





 と申し上げると、「厚みが一体どう関係してくるのか?」と
疑問に思う方もおられるでしょうね。

 これについては、いずれ改めて書きたいと思っています。





 これだけでは、何のことか、お解りいただけないと思うので、
一つだけヒントを書きます。

 スポーツの世界の話になりますが、よく言われることに、
脇を締めろ」、「顎を引け」という言葉があります。




 私の大好きな野球でも、中継を観ていると、よく解説者が
口にするもので、どうやら運動の基本のようです。 また
これは、身体の効率的な動きという点で、野球に限らず、
広く当てはまる原則らしいのです。




 え、ますます解らなくなった? 楽器演奏とスポーツは違う?

 確かに私もそう思うのですが…。





 どうやら、お叱りの声が聞こえてきそうです。




 「そんなことより、寸暇を惜しんでさらいなさい!」

 「"弘法筆を選ばず" と言うではないか!」




 それはもちろん承知しているのですが、現在の私は、
このことを意識せずに、ただ "さらう" ことはしたくないし、
また絶対に出来ないのです。






 この騒動、元々は、"肩当て選び" から始まったことですが、
そのうちに事態は楽器の "表側" へと波及していきました。

 それが "顎当て" 選びから、やがて "顎当ての試作" へと
進んだわけですが、結局現在は、顎当てを使っていません。

 小柄な私なので、Violinでも…。




 愚かな私の、30年に亘る取組みの、皮肉な結果でした。

 ハハ…。



 (続く)




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イチロー ~ エピローグ

2008-11-10 01:22:13 | 音楽演奏・体の運動

11/10         エピローグ




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 2004年10月1日 (現地時間) の Texas Rangers 戦。

 イチロー選手は、それまで大リーグ記録だった
“年間257安打” に第一打席の左前安打で並ぶと、
次打席の中前安打で一気に更新してしまいました。




 その日の自分の話になりますが、
最初のヒットは中継で見ることが出来たものの、
すぐに席を外さねばなりませんでした。

 再びTVを点けると、いきなり悲鳴と大歓声が!



 残念ながら、新記録達成の瞬間に、
僅か数秒だけ、間に合いませんでした…。

 惜しくもタッチの差で、その瞬間は同時体験出来なかった。

 しかし、直後の場面に家族と共に泣きました…。




 … 一塁塁上のイチローに、監督、コーチ始め
マリナーズの選手たちが、全員駆け寄ってくる。
相手チームの選手たちも、握手を求めて近づく。

 そしてイチロー選手は、スタンドの最前列で観戦していた
白髪のご婦人に歩み寄り、握手を交わす。 それは、つい
先ほどまでの記録保持者、シスラー氏の令嬢だったのです。


 試合は当然のことながら一時中断されるほどで、
審判も黙ってそれを微笑ましげに眺めているばかり。

 背景の夜空には、祝福の花火が!


 これらすべてが、まるで夢の中の光景のようで、
一体何分間の出来事だったのか、まったく覚えがありません。




 『まさかみんなが、あそこでベンチから
出てきてくれるとは思わなかった。 嬉しかった。


 後日、彼はそう語ります。



 祝福に繰り出す同僚たちに満面の笑みで答えるイチロー選手

 その場面は、私も生涯忘れないだろうと思います。




 イチローさん、ありがとう。





 このインタヴューはもちろん仮想のもの。

 でも、『 』内のイチロー選手のセリフだけは、
すべて、彼が対談などで実際に口にしたものです。
接続語関係は多少補ってありますが。



 下に紹介した書籍中では、息の長い一つの発言が
何行かに亘って記されています。 ただしこの場では、
読みやすいように行間を空け、何回も区切ってみました。
ほとんどの場合、実際は一気に喋ったものとお考えください。




 “満塁ホームランの謎”。 自分なりに推理し、
イチロー選手から本音を引き出したかったのですが、
結局は、はぐらかされてしまいました…。



      



 やあ、ボク、"まる" だよ!

 ウ~、さすがに手強(てごわ) いな。
 一筋縄では行かなかったぞ…。



 古畑任三郎でないと ”落とせ” ないかもね、ワン。


 2006/1/4 のイチローの名演技、知ってた?
 ボクも見たかったなぁ…。 ワ~ン。




 音楽の話になりますが、
演奏にかかわっている者として、
いつも心がけなければならないことがあります。

 それは、"誤解の無い、説得力のある表現" です。
感じていることを、自分が率直に表現しているかどうか、また、
意図したとおりに周囲に伝わっているか、ということになりますが。



 しかし野球は、敵との勝負の世界。
グラウンド上のイチロー選手には
同じことなど、当てはまるはずがありませんでした。



 何らかの関連性を求めようとした
自分が最初から間違っていたのでしょう。




 イチロー選手の言葉は、下記の二冊から引用したもので、
"インタヴュー" 全体は勝手に構成させていただきました。




 『イチロー × 矢沢栄吉 英雄の哲学
 (矢沢栄吉と製作委員会著、2006年、ぴあ株式会社発行、1,365円)

 TV放映の対談を編集したもので、とても読みやすい。
初対面の二人が相手に自己と共通のものを見出し、
いつしか熱っぽく率直に思いを語っていくところがいい。




 『未来をかえる イチロー 262 の Next メッセージ
  (編集委員会著、2008年、ぴあ株式会社発行、1,050円)

 イチロー選手の “印象に残る発言” を纏めたもので、
上記の対談からも多く引用されています。
一ページにつき2~3行分しか活字が無いので、
多忙な方は何度でも中断して読み進められます。




イチロー ~ 演技と本心

2008-11-09 01:00:26 | 音楽演奏・体の運動

11/09         演技と本心




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(この記事の内容は、仮想インタヴューによるものです。)



 満塁ホームランを打ったイチローさんに
拍手を送るのは、ファンとしては当然のことです。

 そのとき少しでもイチローさんの笑顔を見られたら、
私たちも嬉しいし、納得すると思うんですが…。



 イチローさんの意識としては、一体
どうなんですか? 最近のイチローさんは、
少し変わってきたようにも思うんですが。




 悔しい気持ちも、嬉しい気持ちも
 見せたくない
という自分がいます。

 グラウンド上の自分というのは、演技に近いものも
 あるんです。 敵に、スキを見せたくありませんから。




 次打席の対戦が、もう始まっているというわけ
なんですか! 一種のポーカーフェイスですね…。




 ぼくはメチャクチャ、色々なことを考えますよ。

 どちらかというと、キャッチャーと勝負していますね。 だから、
 ”来たタマを打つ” なんていうのは、まずありません。




 二コリともしない動作は、その先を見越しているから…?




 『… ほんとは、本音に、触れられたくありません。』


 本音を悟られないことは、すごく大切だと考えています。
  だって、それが、人の魅力なんですから。

 ぼくはわかりやすい人間ですけど、
 たまには、人を騙してみたいとも思うことがあります。




 今は真剣に話してくれてますよね…?




 『… ウソがあると、目線をそらしてしまう。
  ぼくは、そこは演技ができないんです。

 『ぼくの内面は、ほとんどが野球のなかで形作られたもの
 ですが、本当の自分の内面を出してもいい、と思えたのは、
 それだけの自信をつかんだからではないでしょうか。

 自分を隠そうとしたり、
 本当のことを言われて否定しようとするのは、
 自信の無さの顕われでしょうから。

    



 ありがとうございます。
 でも、本当に色々なイチローさんがいるんですね。




 プライベートとパブリックの違いにしたって、
 人間は、バランスを取る生き物ですから、
 ひとつのイメージを演技しているだけでは、
 バランスを保てないんじゃないでしょうか?




 それじゃあ、今こうして話してくれている
イチローさんは、どのイチローさんなんですか?
どう解釈していいのか、ますます解らなくなりました…。




 それについては、”わからないこと” でいいんですよ。

 『“答えは無い” というほうがいいこともありますから。』




(これは仮想インタヴューです。)

(続く)


イチロー ~ 一朗とイチロー

2008-11-08 01:13:06 | 音楽演奏・体の運動

11/08        一朗とイチロー




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(この記事の内容は、仮想インタヴューによるものです。)



 以前、パブリックイメージが先行していたときについては、
 ”追いかける自分” がいたんです。

 "イチロー” に追いつくのには、時間がかかりました。
 でも今は、彼は、もう一部になりました。




 本当のご自分との間には、ズレがあったということ…?




 世間のイメージのイチローに追いつきたい
 と思うことを止めたら、すごく楽になりました。

 以前は常にイチローの仮面をかぶっていました。



 でもある日から、そういうことは、もう
 基本的にはグラウンドの上だけでいい

  それ以外のところは自分らしく振る舞いたいな、
 っていう気持ちになった瞬間が訪れたんですよ。



 それで、僕はイチローの仮面を脱いだんです。』

 自分らしくありたいです。





 でもグラウンド上では、イチローさんは
やはり仮面をかぶっているということですよね?

 もしファンが喜ぶとしたら、イチローさんは、
そんなプレイや、仕草をしてくれますか?




 以前は、どうやったら人に喜んでもらえるんだろう、って
 考えながらプレイしてきたんです。 でもそういうときって、
 お客さんは、僕の方を向いてくれないんですよね。

 そこで考え方が変わってきたんです。 人を喜ばせようとする
 わけでもなく、好きなことをしていると、僕自身のプレイしている
 姿に、子どもみたいな雰囲気が出てくるみたいなんですよね。


 だから、今は、好きなようにやろうと思っています。 純粋に
 野球をしている姿が、本来の自分の姿
なんですから。

          



 その、純粋なイチローさんに私たちは拍手を送りたい。

 だからこそ、グラウンド上でも、周りからの賞賛を
少しでも受け入れてくれたら、ファンの一人としては
もっと嬉しいんですが…。 プレイ以外の動作でも。




 … でも、いつも、よほどのことがない限りは、
 褒められたことに乗ってはいけないと思っているんです。
 “ああ、これは、悪魔のささやきなんだなぁ” って。

 チヤホヤされると、いつも、自分を戒めています。




 … ともあれ、
8年連続 200安打というのは、考えてみると
恐ろしい内容ですよね? 言うのは簡単ですが。




 …、…。




 あ、今しがた入ったニュースです。 イチローさん、
8年連続ゴールド・グラヴ賞獲得、おめでとうございます!




 …、 …!!






(これは仮想インタヴューです。)

(続く)