[無煙たばこ・スヌースの健康影響について]
平成25年8月より一部の地域において新しい形体のたばこ製品・スヌースの販売が行われており、日本学術会議よりスヌースの使用による健康影響を懸念する「無煙タバコ製品(スヌースを含む)による健康被害を阻止するための緊急提言」が公表されています。スヌースの使用は、幼小児の誤飲を含めた種々の健康影響が懸念されることから、以下に健康影響に関する情報を提供します。
○ | 「スヌース」とはどのようなものでしょうか? 「スヌース」は、加工したたばこ葉を入れた「ポーション」と呼ばれる小袋を口に含み上唇の裏にはさんで使用する無煙たばこの一種です。 |
○ | 「スヌース」とはどのような健康影響があるのでしょうか? 「スヌース」には、ニコチンだけで無く、「たばこ特異的ニトロサミン」などの多くの発がん性物質が含まれています。そのため、使用により口腔がんなどの原因となるほか、歯周疾患を引き起こし、循環器疾患のリスクも高める可能性があります。また、紙巻きたばこの安全な代替品とはならないことが、指摘されています。 |
○ | 健康上の注意点 「スヌース」は、前述のように通常の紙巻きたばこと同様に様々な健康リスクを高めるとともに、依存性を生むことが指摘されています。 また、「スヌース」は、使用が分かりにくく青少年を含めた非喫煙者の喫煙誘導(ゲートウェイ)になる可能性が指摘されています。 さらに、「スヌース」の容器は、菓子等と見間違うような外装で、ポーションは小さく異物とは認識しがたいため、幼小児が容易に誤って口に含み、誤飲・誤用が発生することが懸念されています。 |
○ | 国際的な動向について 「スヌース」を含む無煙たばこは、国際がん研究機関(IARC)により、グループ1:(ヒトに発がん性があるもの)と分類されています。EU欧州連合加盟国では、公衆の健康に脅威であるとして、スウェーデン以外において販売が禁止されています。 |
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