受動喫煙:防止訴え 医師らが悪影響強調 中区でシンポ /広島
毎日新聞 2月19日(日)15時8分配信
◇小3「お父さん、たばこやめて」
肺がんや循環器疾患など、健康への悪影響がある受動喫煙の防止の取り組みを広めようと、県は18日、シンポジウム「迷惑ではすまない受動喫煙」を中区で開催した。県は2月18日を「がんを考える一日」と位置づけており、その一環で企画。受動喫煙対策などの研究をしている大学教授や医師らの話に、約150人が聴き入った。
父親が禁煙をしているという安田学園安田小3年の中野志保さん(9)=東区=も参加。登壇した中野さんは「お父さんのたばこが臭いのでやめてほしい。たばこの煙が、(たばこを)吸わない人にとってどんなに悪いか知りたい」と話して会場を和ませた。
シンポジウムでは、産業医大産業生態科学研究所の大和浩教授が基調講演した。ベランダなどでたばこを吸った際の煙の流れを調査したところ、室外であっても、ドアや窓の隙間から煙が入る様子を映した映像を交えて解説。さらに、「喫煙後3分間は肺に煙が残っている」と話し、知らずに受動喫煙させる可能性などを指摘した。また、大和教授は、飲食店で分煙がされていても、従業員が受動喫煙するといい「職場での受動喫煙を防止するためにも全面禁煙が必要」と訴えた。
続いて、医師や県職員、会社経営者らが、それぞれの立場から講演。松村循環器・外科医院理事長の松村誠医師は「受動喫煙は、動脈硬化を導き、心筋梗塞(こうそく)を引き起こす要因となる」などと解説した。【寺岡俊】
毎日新聞 2月19日(日)15時8分配信
◇小3「お父さん、たばこやめて」
肺がんや循環器疾患など、健康への悪影響がある受動喫煙の防止の取り組みを広めようと、県は18日、シンポジウム「迷惑ではすまない受動喫煙」を中区で開催した。県は2月18日を「がんを考える一日」と位置づけており、その一環で企画。受動喫煙対策などの研究をしている大学教授や医師らの話に、約150人が聴き入った。
父親が禁煙をしているという安田学園安田小3年の中野志保さん(9)=東区=も参加。登壇した中野さんは「お父さんのたばこが臭いのでやめてほしい。たばこの煙が、(たばこを)吸わない人にとってどんなに悪いか知りたい」と話して会場を和ませた。
シンポジウムでは、産業医大産業生態科学研究所の大和浩教授が基調講演した。ベランダなどでたばこを吸った際の煙の流れを調査したところ、室外であっても、ドアや窓の隙間から煙が入る様子を映した映像を交えて解説。さらに、「喫煙後3分間は肺に煙が残っている」と話し、知らずに受動喫煙させる可能性などを指摘した。また、大和教授は、飲食店で分煙がされていても、従業員が受動喫煙するといい「職場での受動喫煙を防止するためにも全面禁煙が必要」と訴えた。
続いて、医師や県職員、会社経営者らが、それぞれの立場から講演。松村循環器・外科医院理事長の松村誠医師は「受動喫煙は、動脈硬化を導き、心筋梗塞(こうそく)を引き起こす要因となる」などと解説した。【寺岡俊】