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★★『日本の現代演劇』扇田昭彦★★
青年芸術劇場(福田善之)、状況劇場(唐十郎)、早稲田小劇場(鈴木忠志)、68/71黒テント(佐藤信)、オンシアター自由劇場(串田和美)、東京ヴォードビルショー(佐藤B作)、東京乾電池(柄本明)、東京壱組(大谷亮介)、現代人劇場(蜷川幸雄)、第七病棟(石橋蓮司)、木冬社」(清水邦夫)、転形劇場(太田省吾)、中村座(金杉忠雄)、天井桟敷(寺山修司)、東京キッドブラザーズ(東由多加)、つかこうへい事務所(つかこうへい)、転位・21(山崎哲)、斜光社(竹内銃一郎)、空間演技(岡部耕大)、夢の遊眠社(野田秀樹)、NOISE(如月小春)、3○○(渡辺えり子)、岸田事務所+楽天団(岸田理生)、青い鳥(木野花)、第三舞台(鴻上尚史)、ブリキの自発団(生田萬)、第三エロチカ(川村毅)、新宿梁山泊(金守珍)、燐光群(坂手洋二)、遊園地再生事業団(宮沢章夫)、青年団(平田オリザ)・・・
扇田氏がこの書物で紹介している劇団を気がついたまま抜き出してみた。(洩れもあります、あしからず)それはそのまま現代演劇史にそのまま繋がるし、朝日新聞文化部記者として数多くの芝居を見る事が出来た目撃者の本とも言える。
ボク自身、大学時代に学生演劇にほんの僅かな時間在籍した経験、そしてその先輩が東京へ上京し小劇場のメッカ下北沢で活躍していくこと。ボクは社会人となってからとある多目的ホールの企画に係わることができ、何本かの演劇の企画や上司の反対を得ながらも演劇祭を実施したことがある。この本に出てくる劇団はそんなに観ていないものの80年代に起こった小劇場ブームの“離れた”傍観者の一人として、実は懐かしくそして興奮しながら読めたのである。
扇田氏は批評家としての才能と共に、新聞という大衆メディアで記事を書くという、いわばわかりやすさを要求されるジャンルで仕事をしてきた方なので、現代演劇というある意味ニッチなジャンルにもかかわらずとても読みやすい内容となっています。そして氏が劇団について紡ぎだす言葉の数々は、そのまま演劇とは何かを考えるためのキーワードに満ちており、ちょっと勉強をしたくなる思いに駆られたのでありました。
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