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■放送:1985年10月12日・NHK
■原作:近松門左衛門「大経師昔暦」
■脚本:秋元松代
■演出:和田勉
■出演:太地喜和子、滝田栄、金田龍之介、和由布子、佐藤慶、他
このNHKのドラマ「おさんの恋」は近松門左衛門の「大経師昔暦」を原作としていながらも、より現代風の大胆なアレンジがされていて、近松のそれとは話の展開を異にしています。大きな違いは、最初から茂兵衛がおさんに対して恋心を抱いているところ。傍若無人な大経師の主人に嫌気が差してきたおさんに、お店のお金をスリにすられたことに対して必要以上に罰を下される茂兵衛が追い詰められた揚げ句に、その気持ちを告白してしまう展開。おさんとしては茂兵衛の気持ちが嬉しく、不義としりつつ男女の中になってしまう。ここで身分を超えた自分の気持ちに正直な男女の愛の姿ができあがる。
近松の原作では濡れ衣による不義の罪で二人は獄門・磔の道を歩みますが、こちらのバージョンでは同じ不義でも進んでそうなっていきます。義理と忠誠心で汚名をきせられ、おまけに命まで投げ出すのは現代では不自然ではないか?と、近松を題材に今の感性に合うよう自分の心に正直に生きた男と女の話に描き直したという作り手の意図なんでしょうか。ちなみに、二人は磔にならず、茂兵衛は店に対する不正を働いた罪で島流しに、それをおさんが夫と離縁し追っかけるという形で愛の成就を描いていました。
おさんを演じた故・太地喜和子 、確か泥酔して車に乗りそのまま死のダイブをしてしまったんじゃなかったかと記憶しているのですが(間違っているかも知れません)、目が特徴的です。インパクトがあります。すごい目力を持った女優だったんだなと、女優としては存在しているだけで空気を変えてしまうようなのパワーを感じさせる人であったんだなとこのドラマを見て感じました。
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■脚本:秋元松代
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このNHKのドラマ「おさんの恋」は近松門左衛門の「大経師昔暦」を原作としていながらも、より現代風の大胆なアレンジがされていて、近松のそれとは話の展開を異にしています。大きな違いは、最初から茂兵衛がおさんに対して恋心を抱いているところ。傍若無人な大経師の主人に嫌気が差してきたおさんに、お店のお金をスリにすられたことに対して必要以上に罰を下される茂兵衛が追い詰められた揚げ句に、その気持ちを告白してしまう展開。おさんとしては茂兵衛の気持ちが嬉しく、不義としりつつ男女の中になってしまう。ここで身分を超えた自分の気持ちに正直な男女の愛の姿ができあがる。
近松の原作では濡れ衣による不義の罪で二人は獄門・磔の道を歩みますが、こちらのバージョンでは同じ不義でも進んでそうなっていきます。義理と忠誠心で汚名をきせられ、おまけに命まで投げ出すのは現代では不自然ではないか?と、近松を題材に今の感性に合うよう自分の心に正直に生きた男と女の話に描き直したという作り手の意図なんでしょうか。ちなみに、二人は磔にならず、茂兵衛は店に対する不正を働いた罪で島流しに、それをおさんが夫と離縁し追っかけるという形で愛の成就を描いていました。
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