あなたにもできる!ハーバード留学!!~アラフォーからのボストン留学体験記

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アラフォーからのハーバード留学英語編050:Spoon River Anthology

2014-03-20 13:00:29 | アラフォーからのハーバード留学英語編
ESLの英語のクラスがどんどんディープな感じになっていく、ある意味サイエンティスト向けのというよりは、アーティスト向けな内容になってきているのだ。

今回の課題は詩を読むというもの。
題材として選ばれたものは、Spoon River Anthologyという20世紀初頭に作られた幻想詩集である。

これはスプーンリバーという架空の町の住人の墓碑の句を集めたという趣向の詩集で、死者が生前の人生やその愚痴、経験から得られた警句を発するという形式になっている。村上春樹的な一風変わった詩集である。(*)

この詩集は今パブリックドメイン(例えばグーテンベルグプロジェクト)になっているため、誰でも読むことができる(**)。

この中から一つ選んで、みんなの前で朗読し、最終的には暗誦するというのが課題の内容である。

選んだのは次の詩

114. Mrs. Sibley

THE SECRET of the stars,―gravitation.
The secret of the earth,―layers of rock.
The secret of the soil,―to receive seed.
The secret of the seed,―the germ.
The secret of man,―the sower.
The secret of woman,―the soil.
My secret: Under a mound that you shall never find.

星々の神秘はーー重力である
大地の神秘はーー岩の連なりである。
土壌の神秘はーー種を受けることである
種の神秘はーー源である
男性の神秘はーー種まく人である
女性の神秘はーー土壌である
私の秘密はーー土の中で誰にもわからない

これだけだと、ちょっと小気味の聞いた意味深な詩です。

神秘的な孤独な人だったのかとも取れるのですが、

113がこの人の旦那さんAmos Sibleyで、

I knew of her adulteries, every one.
(私は妻の不倫をみんな知っていた)

とあるから、秘密はばれていたのか、なんだかなという感じです。

ただもっと怖い想定もあって、
不義の子供を堕胎したとか、そのために自殺したのではないか?との深読みもあるようです。(***)

この二つの詩だけからも「仮面夫婦」みたいなドラマが作れそうですね。

なにはともあれ、短い詩を選んだので暗誦は楽です。

(*)設定が1Q84にでてくる「猫の町」を思い起こさせる。

詳しくはこのサイトの記述が参考になる。

スプーンリバー詞花集 : 完訳

エドガー・リー・マスターズ 著 ; 岸本茂和 訳

アメリカ中西部の田舎町「スプーンリバー」。人びとが「丘」と呼ぶ、この町の共同墓地から244の墓碑銘が語りかける、人生のうらみつらみ、愛の喪失、政治的離反、セックスにがんじがらめの人間模様。1915年、アメリカでベストセラーとなって以来、今日まで読み継がれているマスターズの代表作、本邦初の完訳版。

「BOOKデータベース」より

(**)結構英語学習に利用している人もいる。
くーさまの英語の日々
http://d.hatena.ne.jp/HRS-2101/20130318

(***)spoon riverオタクのサイトより

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