ちょっと高松

うどん県&マグマシティの探訪記と日々の暮らし。

内子~その3

2012-10-31 | 観光

前回のつづきです。

今回の内子のへ旅の目的のひとつ、内子座へ行きました

 

内子座は大正天皇即位を祝い、大正5年に創建された木造2階建て瓦葺きの芝居小屋。

文楽や歌舞伎だけでなく、寄席や音楽会、講演会など、町の多目的文化ホールとして活用されているそうです。

内子座は内部見学が可能で、廻り舞台や奈落なども見ることができます。

 

舞台脇には「奈落はこちら」の標識。

そして、こちらが奈落の入口です。

 

まめ知識

「奈落」という言葉は、サンスクリット語(naraka)の音写で、「地獄、または地獄へ堕ちること」を意味します。

これが転じて「ものごとのどん底」といった意味で使われるようになったそうです。

舞台や花道の床下の総称としても「奈落」は使われますが、これは床下が真っ暗なため、奈落の底に喩えたものです。

なので「奈落の底」の語源は、舞台の床下ではないんだそうですよ。

  

続いて、2階にあがってみました。こんぴら歌舞伎を観た金丸座より少し小さい印象を受けました。

 

この内子座でも機会があれば観劇してみたいですね

 

内子座の後は、JR内子駅へ向かいました

そして内子に来た時と同様、特急宇和海に乗って、松山駅へ向かいました。

おやつは持参した私の好物、芋けんぴ

以前高知駅で買ったものと同じ芋けんぴ、今はJR高松駅のビッグキヨスクで買えるようになったんですよ~

この日はたくさん歩いたので、5本より少し多く食べました


内子~その2

2012-10-30 | 観光

前回のつづきです。

木蝋資料館・上芳賀邸というところに行きました。ここは国の重要文化財になっています。

上芳我家は、内子最大の製蝋業者だった本芳我家から分家した家で、木蝋生産を営んだ商家。

内子にはかつて二十数軒の製蝋業者があり、最盛期(明治後期)は日本一の木蝋生産地として海外にも輸出していました。

しかし大正期に入ると、大量生産が可能なパラフィンが主流となり、木蝋産業は衰退してしまったのだそうです。

上芳賀家は商家といっても豪商の部類。かなり広い邸宅でした。この階段箪笥、ステキですね

 

母屋の屋根の木組みです。

 

説明書きによると、この建物は江戸時代からの伝統的な技法である和小屋と呼ばれる小屋組で造られているそうです。

それにしても立派な邸宅。和の雰囲気がとても気に入りました

 

この欄間はお部屋の外から見ると「菱」なんですが・・・中から見ると、なんと彫刻が施されているんですよ

 

障子も外と中でデザインが違うんです。すごいですね~

木蝋資料館に、木蝋の説明書きがありました。

櫨(ハゼ)の木の実を使って蝋を作るんですね。この後にお邪魔した和ろうそくのお店で櫨の実を見せていただきました。

こちらのお店は創業200余年、現在は6代目のご主人が今も手作業で和ろうそくを作っておられます。

真ん中にあるのが櫨の実。右にあるのは実から搾りとった木蝋。左の棒状のようなものは、ろうそくの芯。

竹串に和紙と灯芯草(とうしんそう:いぐさの原種。皮をむいたもの)を巻きつけ、真綿(木綿ではなく蚕の繭)で止めて、芯にするんだとか。

こちらがその木蝋、灯芯草、そして真綿です。

そのようにして作った芯を転がしながら、45℃ぐらいに溶かした蝋を素手でつけて、乾かします。

この「つけては乾かす」という作業を、何度も繰り返し行って、ろうそくを大きくしていくそうです。

こちらが工房。職人さんが休憩中でしたので、実演は見られずここにあったろうそくの灯りは、温かみがあって美しかった

そして、こちらのお店で念願の和ろうそくを買いました

右側の袋にろうそくが入っています。ろうそくの形をしたお店のスタンプもいいですね

ろうそくと一緒に、内子の鍛冶屋さんが製作した燭台も買いました

それから、芯切りばさみ(ピンセットみたいなもの)も買ってきましたよ。

和ろうそくは、いわゆる西洋のろうそくと違って芯がなくならず、炭化して残っていくんですね。

なので芯をつまんでちぎって、芯の長さを調節して炎の大きさを加減すると、きれいな炎が保てるというわけです

和ろうそくは使う時も少し手間がかかりますが、そんなろうそくとの付き合い方もまたいいのではないかと私は思います

ちなみにこのお店の和ろうそくは、「日本のおみやげ」として2001年から大英博物館に展示保管されているそうですよ

(内子のお話、まだつづきます


内子~その1

2012-10-30 | 観光

今日は先日行った愛媛の旅のお話です。

前回の最後に登場したあの不思議なホームで宇和島行きの特急に乗り換えて、内子に向かいました。

 

駅前にはC12型の蒸気機関車が展示されていました。

内子は四国内で最後まで蒸気機関車が残っていたところなんだそうです。

 

駅にある自動販売機には、内子座や内子の町並みのデザインが描かれていました

今回の内子への旅の目的は3つ。

1. 内子座を見学すること

2. 和ろうそくを買うこと

3. 内子の昔ながらの町並みを楽しむこと

内子はその昔、宿場町として賑わったところで、今もその頃の町並みや内子座(大正時代の芝居小屋)が残っています。

いずれも駅から少し離れたところにあるので、歩いてそちらの方へ向かいました

近頃の私の旅の定番、ご当地マンホール記念撮影

町の花「さつき」が描かれており、周囲には「エコロジータウン うちこ」と書かれています。

エコロジータウンをキャッチフレーズに、内子町の自然や産業を生かしたまちづくりを進めているそうです

歩いて行くと、こんなかわいらしい標識がありました

最初に目に留まったのはこちら。何だろうと思ったら、無人販売のお店でした野菜、美味しそうだったな

 

さらに歩いて行くと、ちょっと怪しげな人形が(笑)。

 

ここは「商いと暮らし博物館」で、昔の商家をそのまま利用し、商家(薬屋さん)の暮らしを再現していました。

もう少し歩いて行くと、八日市・護国の町並みが始まります。

なんだかタイムスリップしたような気分です昔ながらのトウキビ、1本200円(ひとしばり400円)で販売していましたよ

 

立派な建物ですね~。うだつも見られました。

  

この町はごみなども落ちていなくて、本当にきれいで心地のよいところでした。

観光で行く我々が美しい町並みを楽しめるのは、地域の皆さんのおかげですね

  

(つづく)


江戸落語五人男

2012-10-29 | イベント

うどん&お散歩の後、「江戸落語五人男」という落語会へ行ってきました。

笑点メンバーが5人も高松にやって来るなんて、これは行かなくちゃ~

でもこの落語会は土曜の14時から。普段なら土曜稽古をしている時間です

私は東京にいた頃、時折寄席にも出かけたりしていたのですが、夫は落語を生で聞くのはこれが初めて。

でも、夫は笑点を毎週欠かさず見ているんです(しかも、不在時には録画してまで見るのです)。

初めて聞くなら知っている落語家さんの方が入りやすいんじゃないかと思いまして、稽古日をずらして行くことにしました

場所はアルファあなぶきホール。県民ホールなんですが、命名権が売却されているのでこういう名前になっています。

ちょっと不思議に思ったのは・・・入口には"HALL"って書いてあったんですが・・・。

イベントの掲示板のところには"HALE"と書いてあったこと

英語ではもちろん"HALL"ですし、仮にドイツ語であれば"HALLE"でしょうし・・・この"HALE"って一体何語

もちろん"HALE"というつづりの単語は存在しますが、日本語でいう「ホール」に相当するものではないんですよね~。

気になりましたが、そんな話は置いておいて・・・本題の落語会

今回出演された落語家さんは、桂歌丸さん、林家木久扇さん、三遊亭好楽さん、三遊亭円楽さん、林家たい平さんの5人。

私が彼らを生で見たのは、10年ぐらい前に行った笑点の観覧以来かな(たい平さんはまだ笑点メンバーではなかった)。

最初は5人揃ってのトークに始まり、その場で落語の順番をくじ引きで決めていました。

落語家さんって、高座に上がってからその日の演目を決めるんですよね~。これが落語のすごいところだと私は思います

くじの結果、順番と演目は以下のとおりとなりました。

(掲示がなかったので、演目はあくまでも私の記憶の限りで確認したものではありません。たぶん合っていると思いますが

 

1. たい平さん 「湯屋番」

2. 好楽さん 「つる」

3. 円楽さん 「疝気の虫」

(仲入り)

4. 歌丸さん 「おすわどん」

5. 木久扇さん 「ラーメンは人類を救う」

 

実は最後の木久扇さんの演目、名前がわからなかったんですけどね(古典落語ではないし)。

話の中で出てきたキーワード(木久扇、ラーメン、中国、田中角栄・・・)で検索をかけたら、ヒットしました

ちなみにサブタイトルで「ラーメンのスープは人がすくう」って書いてあるものもありました(笑)。

今回の落語会、なかなかよかったと思います。特に歌丸さんの「おすわどん」が聞けてよかった

それからたい平さんの落語は初めてでしたが、なかなか面白かったですね。今度、他の演目も是非聞いてみたいですね

 

落語会が終わったのは16時半頃。少し寄り道をしてから、飲みに行きました。

夫がお世話になっている美容師さんオススメの居酒屋さんです。

お通しは柿の和えもの。季節感があっていいこの柿、甘くてとても美味しかったんですよ~。

するめの天ぷらに銀杏。お酒がすすんでしまいますね

のどぐろの一夜干しも美味しかった

するめの天ぷら、お酒のアテにいいですね今度、我が家でも作ってみようと思います


落語の前に、うどん

2012-10-29 | うどん

先週土曜に「江戸落語五人男」という落語会へ行ってきました。

14時開演だったので、少し早めに家を出てうどんを食べてから行くことにしました

今回行ったうどん店は、以前このブログでご紹介した天ぷらができあがると名前が呼ばれるうどん店です。

このお店もしっぽくうどんのお店同様、「うどん盆栽スタンプラリー」に参加しています。

なので、入口には鬼無(きなし)の盆栽が置いてありました。

土曜のお昼時ということもあり、入口の外まで並んでいました。

天ぷらの注文について、貼紙がありました。(下線部のところ、「た」が抜けて「いします」になってるけど

お席でおまちください、とありますが、これだけ待っている人がいると並んでいる間に天ぷらができあがります。

ほとんどのお客さんが天ぷらを注文するので(天ぷらは絶対に食べた方がいい)どんどん揚げていました。

これまで気が付きませんでしたが、セルフうどんの説明書きも用意されていたんですね

 

夫も私も「うどん1玉・半熟卵の天ぷら・ちくわ天」の組み合わせ。

私はうどん(&どんぶり)をさっと温めて、温かいだしを加えて食べることにしました。

このお店の麺は、そのままで(ゆがかなくて)いけるんですけどね。アツアツの麺&だしで食べたかったのでさっと温めました。

そして、いつものトッピング(ねぎ、しょうが、ごま)の他、大根おろしも加えてみました。

半熟卵の天ぷらは黄身がとろ~りさすが半熟卵の天ぷら発祥の地ですね

久々に食べましたが、やはり美味しかった~

夫曰く、これまで食べた「ちくわ天」の中では、ここのものが一番美味しいとのことでした。

(→そういえば、夫はお店に行くとだいたい「ちくわ天」を食べてますね。ちくわ天を色々なお店で食べて比較するのもいいかも

このお店は「半玉」という設定もあります。1日でうどんを色々なお店で食べ歩く時にはいいですね

うどんももちろん美味しいんですが、もしお腹に余裕がなければ玉数を減らしてでも、天ぷらは必ず食べてくださいね

 

うどんを食べた後は、まだ時間があったので、高松港方面へお散歩に行きました

左奥の方に帆船のマストのようなものが見えたので、行ってみることにしました。

帆船「海王丸」。商船学校の練習船だそうです。

近くで見るとやはり大きいですね。

ここは5万トン級岸壁で、先週木曜には国内最大級の客船「飛鳥II」が停泊していたんですよ

(飛鳥IIが高松港に入港したニュースは、四国新聞のHPでご覧いただけます。飛鳥IIの写真も載っていますよ。)

この場所はJR高松駅から歩いてすぐですから、電車待ちなどで時間ができた時にお散歩するのもおすすめです

運がよければ5万トンクラスの船を見ることができるかも(5万トン級岸壁入港予定は県のHPに掲載されています。)