ちょっと高松

うどん県&マグマシティの探訪記と日々の暮らし。

世界のオリーブのはなし

2012-10-11 | イベント

昨日は「世界のオリーブのはなし」と題したランチセミナーへ行ってきました。

このセミナーは、三線同様、カルチャースクールの講座案内で見つけたものです。

お天気がよかったので自転車で走るには絶好の日

サイクリングを楽しみながら、セミナーの会場であるカフェへ向かいました。

古い倉庫を改装したステキな雰囲気のお店です。

今回のセミナーは小豆島でオリーブ園の経営されている井上さんからお話を伺った後、カフェでランチをいただくというイベント

オリーブが小豆島で栽培されるようになったきっかけは、日露戦争の勝利なんだそうです。

戦争勝利によって拡大した漁場から水揚げされる大量の魚。

この魚を缶詰に使用することが発案され、そのためにオリーブ油が必要となり、国内でのオリーブ栽培開始に至ったようです。

そして1908(明治41)年、香川、三重、鹿児島の3県が栽培試験地に指定されたのだそうです。

しかし栽培は苦労の連続で、病害虫などによって栽培はなかなかうまくいかなかったんだとか。

結果、小豆島だけがオリーブの栽培に成功し「日本のオリーブ栽培発祥の地」となったそうです

ちなみに今でもオリーブの収穫量は香川県が203t(全国シェア99%)でダントツの1位農林水産省・平成21年産「特産果樹生産動態等調査」より)

主に小豆島町、土庄町(いずれも小豆島)、高松市で栽培されています。

また、オリーブは香川県の県花・県木に指定されています

世界のオリーブのお話では、井上さんが2年前に訪れたスペイン、ギリシア、トルコ、シリアのお話を伺いました。

いずれも世界有数のオリーブの生産国です(これらの国にイタリアを加えるとオリーブの生産上位5ヵ国となります)

今は激戦の地と化しているシリアのアレッポは、オリーブオイル&ローレル(月桂樹)の石鹸で有名なところ。

シリア騒乱前の貴重な写真とともに、お話を伺うことができました。

オリーブの起源は小アジアとされていて、シリアからトルコを経てギリシャへと拡がったとされているそうです。

シリアから世界へ広がったオリーブ・・・その枝は「平和の象徴」とされているのになぁ

各国のお話を伺って感じたことは、日本のオリーブ製品は「仕事が丁寧」ということ。

日本はオリーブを手作業でひとつひとつ大事に扱っているという印象を受けました(収穫量が少ないからこそできることかもしれませんが)

香川県の高品質のオリーブ製品、皆さんも是非試してみてくださいね

さて、お話の後は、ランチ

この日は小豆島でのオリーブの新漬け(新鮮な実を渋抜きし、塩水に漬け込んだもの)の解禁日

ついに今年もこの日がやってきました(昨年のお話はこちら。)これから店頭や通販でオリーブの新漬けの販売が始まります

実はセミナーの紹介記事に

「毎年すぐに完売する旬な新漬オリーブを添えたプレートランチをお召し上がりいただきます。」

とあって、ものすご~く楽しみにしていたんですよなんせ、解禁日初日ですから

それがこちらの前菜。見事なオリーブの新漬けが入っていました

やはりオリーブの新漬けは美味しい

ネットで購入可能なオリーブ農園さんをいくつか見てみましたが、まだ販売準備中みたいですね。

どこかで売ってないかなぁ、と思い、セミナーの後に昨年オリーブの新漬けを買ったお店に行ったら、ありました

でもお店の方に聞いたところ、数日前から売っていたみたい(解禁日から発売でなくてもいいの?高松市内だから???)

この新漬けをサラダ用にするため、オリーブの種を全て取りました。去年買ったオリーブの種取り器が大活躍

野菜たっぷりのサラダに添えて、晩ごはんにも美味しくいただきました