もうすぐ2年だ。あっという間だ。だが、東北被災地の復興は遅々として進まない。そんな中で除染作業(*)の手抜きが発覚した。作業を監督指導する最高責任者は、環境相・石原伸晃だ。
ところが発覚当日、石原は雲隠れしてしまった。庁のトップが自分の秘書にも居場所を伝えていなかったとしたら、大変に無責任だ。いまだマスコミに問われても、口をつぐんで居場所を明らかにしない。
この男、環境相の職責をあまりにも軽く考えているようだ。除染作業の手抜きが広がり遅れれば遅れるほど、福島の子供達を発ガンリスクにさらすことになる。その根本的な道理が分からないようだ。わが子の健康リスクを心配する親御さんたちにとっては、「早くどうにかして」と発狂したくなるほどの不安な毎日だ。
本来ならば、大臣自らが福島につめて、除染の陣頭指揮にあたる真剣な気構えが必要だ。だが、どうだろうか、この男、画面で見る限り、いつも目をキョロキョロさせて落ち着かない様子が読み取れる。また、語り口調や中身にしても真剣みが伝わってこない。理由は簡単だ。自分の言動に自信がないから、人を説くだけの熱意が湧き上がってこないためだ。
都知事在職中、2、3日しか登庁しなかったという石原慎太郎。息子伸晃も父親のマネをしているのか、やる気がみられず、まさに手抜き環境相だ。石原が環境相でいることは、あまりにも福島の子供達にとって不幸で危険だ。そもそも大臣や政治家の器ではない。はやく更迭することだ。
(*)鹿島(カジマ)などの大手建設会社(ゼネコン)に丸投げ(一括発注)された。この会社は石原慎太郎のハコモノ都政と癒着していた会社だ。だから、息子は手抜き発覚当日、父親の指示で雲隠れして、このゼネコンの会社トイレにでも隠れていたのかもしれない。以上、管理人の一言。
http://www.youtube.com/user/DocumentingIan?feature=watch
疑いのある人を含めた10人の内訳は男性3人、女性7人で平均年齢15歳。11年度に受診した原発周辺13市町村の3万8114人の中から見つかり、地域的な偏りはないという。甲状腺がんと判明した3人は手術を終え、7人は細胞検査により約8割の確率で甲状腺がんの可能性があるという。7人の確定診断は今後の手術後などになるため、最大10人に増える可能性がある。
記者会見した鈴木真一・県立医大教授によると、子どもの甲状腺がんの発生率は「100万人に1人」が通説。今回の検査は大きく上回るが、甲状腺がんは自覚症状が出てから診察する場合がほとんどで、今回のような精度での疫学調査は前例がなく比較できないという。さらに、チェルノブイリ原発事故では最短で4年後に発症が増加しているとして、鈴木教授は「元々あったものを発見した可能性が高い。(原発事故との因果関係は)考えにくい」と語った。
福島県の甲状腺検査は約36万人を対象に実施中。環境省は福島と他地域の子どもたちを比較するため、青森県などで約4500人を対象に検査を進めており、結果は3月下旬に公表予定。
原子力と被曝、福島で甲状腺ガン50倍。国は子供の退避を急げ!:
通常はお医者さんというのはできるだけ病気にならないように、注意をされるのが普通ですが、福島の医師団だけは「病気になる危険を冒せ。病気になってもかまわない」という態度に終始しています。
このことは、平均して甲状腺ガンがでるのは4年目からだが、早期にガンになる子どももいるということを示しています。すでに3人が手術をしたと報じられていますが、実に可哀想です。国は直ちに次の事が必要です。
2)汚染された食材の出荷を止める、
3)ガンになった子どもを全力で援助する、
4)除染を進める。また親も含めて移動を促進する。
5)「福島にいても大丈夫だ」と言った官吏を罷免し損害賠償の手続きを取る。
参考:武田邦彦プロファィル
昭和18年(1943)生、東京都出身、昭和41年(1966)東京大学教養学部基礎科学科卒業。同年(1966)旭化成工業(株)に入社、(1986)同社ウラン濃縮研究所長、平成5年(1993)より芝浦工業大学工学部教授を経て、平成14年(2002)より名古屋大学大学院教授,平成19年より中部大学教授(所属:総合工学研究所).
- 工学博士、専攻は資源材料工学。東京大学、京都大学、東北大学、横浜国立大学、早稲田大学、立教大学、愛知大学などの非常勤講師、文部科学省中央教育審議会専門委員、工学アカデミー理事、芝浦工業大学評議員、学長事務代理、大学改革本部長代理、教務委員長、NEDO技術委員,日本工学教育協会常任理事、JABEE工学一般審査委員長、非営利法人「おもしろ科学たんけん工房」「テクノ未来塾」理事などを経験。専門は資源材料工学
主な受賞:日本工学教育協会工学教育賞(倫理)、日本原子力学会平和利用特賞、日本エネルギー学会賞、日本工学教育協会論文・論説賞(創成科目)、マテリアルライフ学会論文賞、資源素材学会発表論文賞, World Materials Day Awardなど。
参考ブログ:
- 環境相石原伸晃 発覚にパニクって雲隠れ(あれから40日ー今だ居場所明かさず)(2/16/2013)
- 環境相石原伸晃 発覚にパニクって雲隠れ(1/13)
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「不適切な除染」実態は
・ 汚染土壌 川に投棄か 除染業者 環境省が実態調査 - 福島民報(1/5/2013)
・ <除染>不適正な処理横行 3市町村で、土や枝葉を川に投棄 - 毎日新聞(1/4)
・ [映像]“不適切な除染作業”、環境省が調査|スマホ版 - TBS系(JNN)(1/4)
「利権化する除染作業」実態は
・ 除染、大手ゼネコンが本格参入 地元業者は危機感 - 朝日新聞デジタル(1/31/2012)
・ 除染作業 在京ゼネコン受注で地元の雇用に繋がらないとの声 - NEWSポストセブン(3/11/2012)