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[甲状腺ガン] 福島の子供達が危ない、除染作業-手抜き環境相石原を更迭せよ

2013-02-18 | Weblog

もうすぐ2年だ。あっという間だ。だが、東北被災地の復興は遅々として進まない。そんな中で除染作業(*)の手抜きが発覚した。作業を監督指導する最高責任者は、環境相・石原伸晃だ。

ところが発覚当日、石原は雲隠れしてしまった。庁のトップが自分の秘書にも居場所を伝えていなかったとしたら、大変に無責任だ。いまだマスコミに問われても、口をつぐんで居場所を明らかにしない。

この男、環境相の職責をあまりにも軽く考えているようだ。除染作業の手抜きが広がり遅れれば遅れるほど、福島の子供達を発ガンリスクにさらすことになる。その根本的な道理が分からないようだ。わが子の健康リスクを心配する親御さんたちにとっては、「早くどうにかして」と発狂したくなるほどの不安な毎日だ。

本来ならば、大臣自らが福島につめて、除染の陣頭指揮にあたる真剣な気構えが必要だ。だが、どうだろうか、この男、画面で見る限り、いつも目をキョロキョロさせて落ち着かない様子が読み取れる。また、語り口調や中身にしても真剣みが伝わってこない。理由は簡単だ。自分の言動に自信がないから、人を説くだけの熱意が湧き上がってこないためだ。

都知事在職中、2、3日しか登庁しなかったという石原慎太郎。息子伸晃も父親のマネをしているのか、やる気がみられず、まさに手抜き環境相だ。石原が環境相でいることは、あまりにも福島の子供達にとって不幸で危険だ。そもそも大臣や政治家の器ではない。はやく更迭することだ。

(*)鹿島(カジマ)などの大手建設会社(ゼネコン)に丸投げ(一括発注)された。この会社は石原慎太郎のハコモノ都政と癒着していた会社だ。だから、息子は手抜き発覚当日、父親の指示で雲隠れして、このゼネコンの会社トイレにでも隠れていたのかもしれない。以上、管理人の一言。



http://www.youtube.com/user/DocumentingIan?feature=watch


 
福島、新たに2人が甲状腺がん:
 
2月13日付毎日新聞
 
福島県が行っている子ども(震災時18歳以下)の甲状腺検査で、新たに2人が甲状腺がんと診断されたことが、13日の県民健康管理調査の検討委員会(座長・山下俊一福島県立医大副学長)で報告された。昨年9月に判明した1人と合わせ計3人になった。他に7人に甲状腺がんの疑いがあり、追加検査を行う。同検討委は原発事故の影響について否定的見解を示したが、「断定も否定もできない」と話す専門家もいる。

 疑いのある人を含めた10人の内訳は男性3人、女性7人で平均年齢15歳。11年度に受診した原発周辺13市町村の3万8114人の中から見つかり、地域的な偏りはないという。甲状腺がんと判明した3人は手術を終え、7人は細胞検査により約8割の確率で甲状腺がんの可能性があるという。7人の確定診断は今後の手術後などになるため、最大10人に増える可能性がある。

 記者会見した鈴木真一・県立医大教授によると、子どもの甲状腺がんの発生率は「100万人に1人」が通説。今回の検査は大きく上回るが、甲状腺がんは自覚症状が出てから診察する場合がほとんどで、今回のような精度での疫学調査は前例がなく比較できないという。さらに、チェルノブイリ原発事故では最短で4年後に発症が増加しているとして、鈴木教授は「元々あったものを発見した可能性が高い。(原発事故との因果関係は)考えにくい」と語った。

 福島県の甲状腺検査は約36万人を対象に実施中。環境省は福島と他地域の子どもたちを比較するため、青森県などで約4500人を対象に検査を進めており、結果は3月下旬に公表予定。

 

原子力と被曝、福島で甲状腺ガン50倍。国は子供の退避を急げ!:

2013214日、福島県健康管理委員会が3人目の甲状腺ガン(いずれも子ども)の発生を報じました。また7人が「ほぼ甲状腺ガン」と診断されています。男子3名、女子7名です。

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甲状腺ガンは18才、40才ぐらいから増えるガンで、女性に多いのが特徴です。福島では18才以下の子ども18万人の対象のうち、3万8千人が検査していますので、国立がんセンターのデータでは、10万人に0.6人程度なので、3万8千人なら「0.2人」が平均的ですから、その約50倍に当たります。

 





通常はお医者さんというのはできるだけ病気にならないように、注意をされるのが普通ですが、福島の医師団だけは「病気になる危険を冒せ。病気になってもかまわない」という態度に終始しています。
 
 今回も「被曝による甲状腺ガンは45年かかる」と説明していますが、それは「医学的」に間違いです。というのは、「平均して患者が増えるのが5年目から」というのと、早期にガンにかかる子どもがいつからでるかというのは違うからです。
 

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チェルノブイリの患者発生のグラフは左の通りです。このグラフを見ると19884月の事故から4年目から甲状腺ガンの子ども(18才以下)が増えていますがチェルノブイリの近くのウクライナ、ベラルーシに限って言えば、明らかに2年後には増加傾向にあります。

 

 

 

 




のことは、平均して甲状腺ガンがでるのは4年目からだが、早期にガンになる子どももいるということを示しています。すでに3人が手術をしたと報じられていますが、実に可哀想です。国は直ちに次の事が必要です。
 
1)高濃度被曝地の子どもを疎開させる(除染は間に合わない)、
2)汚染された食材の出荷を止める、
3)ガンになった子どもを全力で援助する、
4)除染を進める。また親も含めて移動を促進する。
5)「福島にいても大丈夫だ」と言った官吏を罷免し損害賠償の手続きを取る。
 
日本の未来を守るために、大至急、予防措置を取ることを求めます。
(平成25214日武田邦彦,中部大学)

参考:武田邦彦プロファィル

昭和18年(1943)生、東京都出身、昭和41年(1966)東京大学教養学部基礎科学科卒業。同年(1966)旭化成工業(株)に入社、(1986)同社ウラン濃縮研究所長、平成5年(1993)より芝浦工業大学工学部教授を経て、平成14年(2002)より名古屋大学大学院教授,平成19年より中部大学教授(所属:総合工学研究所). 

  • 工学博士、専攻は資源材料工学。東京大学、京都大学、東北大学、横浜国立大学、早稲田大学、立教大学、愛知大学などの非常勤講師、文部科学省中央教育審議会専門委員、工学アカデミー理事、芝浦工業大学評議員、学長事務代理、大学改革本部長代理、教務委員長、NEDO技術委員,日本工学教育協会常任理事、JABEE工学一般審査委員長、非営利法人「おもしろ科学たんけん工房」「テクノ未来塾」理事などを経験。専門は資源材料工学

    主な受賞:日本工学教育協会工学教育賞(倫理)、日本原子力学会平和利用特賞、日本エネルギー学会賞、日本工学教育協会論文・論説賞(創成科目)、マテリアルライフ学会論文賞、資源素材学会発表論文賞, World Materials Day Awardなど。

参考ブログ:

関連記事:

「不適切な除染」実態は
汚染土壌 川に投棄か 除染業者 環境省が実態調査 - 福島民報(1/5/2013)
<除染>不適正な処理横行 3市町村で、土や枝葉を川に投棄 - 毎日新聞(1/4)
・ [映像]“不適切な除染作業”、環境省が調査スマホ版 - TBS系(JNN)(1/4)

「利権化する除染作業」実態は
除染、大手ゼネコンが本格参入 地元業者は危機感 - 朝日新聞デジタル(1/31/2012)
除染作業 在京ゼネコン受注で地元の雇用に繋がらないとの声 - NEWSポストセブン(3/11/2012)


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