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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港スターフェリーと台風

2015年07月10日 | 香港

雨,26度、95%   シグナル3

 昨日,ちょっと用事を思い出し中国と地続きの九龍サイドに行こうと思いました。行き先チムサッチョイは九龍半島の先端、観光客ののメッカです。町も大きいので,チムサッチョイの西に行くか東に行くかで、スターフェリーを使うか,地下鉄を使うかが決まります。西側のショッピングセンーに用事です,そこでスターフェリーを選びます。

 お昼過ぎ、台風マークは既にシグナル3がでていました。夕方にはシグナル8になるというので、午后の学校はお休みです。シグナル8がでると,香港中の交通機関は殆どストップします。香港サイドのスターフェリー乗り場は数年前に新しく埋立てた場所に移りました。おかげで,スターフェリーまで歩く時間が長くなりました。シグナル3がでていますが,風も雨もありません。久しぶりにビクトリア湾の上の風を楽しみに出かけます。

 スターフェリー,凡そ4,5分間隔で行き来しています。海の上にいるのは,7分ほど。観光案内を見れば、必ずスターフェリーに乗ることを勧めています。観光ルートの一つです。香港島と九龍サイドを結ぶ橋はありません。地下自動車道が3本,一番古い地下自動車道路が出来たのは1972年だそうです。それまではこのスターフェリーが唯一香港島と九龍サイドを結ぶ交通機関だったわけです。

 スターフェリーに乗っていると,観光客ばかりでなく私のように地元の人もたくさん乗っていることに気付きます。未だに,スターフェリーは地元の人の足なのです。片道$2、40円ほど。バスや地下鉄,車を使って行き来するより遥かに安いのも魅力です。船を使う生活が,こんなに普通に浸透している町も少ないだろうと思います。

 香港側スターフェリーの乗り場の並びには、全部で10の埠頭があります。香港,200以上の島があります。その島々から,仕事に学校にとフェリーを使います。大きな台風が近付いて来ると,飛行機の離着陸の情報、島々へ渡るフェリーの最終便の情報がテレビやラジオで流れます。シグナル8はその警報を数時間前から何時に出すかを市民に知らせます。シグナル8がでる前には勤め人もみんな家に帰れるようにするためです。夏になると,台風接近の度に香港の町は慌ただしさを増します。それもまた,この香港らしさです。

 用事が済むと,またスターフェリーを使って香港島に戻ります。見出し写真は,九龍サイドから香港島を眺めたものです。右の白い大きな船は毎晩出航する観光船です。夕方香港を出て一晩南シナ海を回遊して、翌朝香港に戻ってきます。台風ですから,今日の航海は取り止めのようです。シェルターに向けて舵を取っています。

  左手のグリーンの船がスターフェリーです。スターフェリーは全部,星の名前が付いています。私が乗ったのは行きも帰りも「北星」でした。

 夕方には台風シグナル8が出ました。雨は少し、風がやや強い程度でした。夜中過ぎ,シグナルは3に下りていました。大したことない台風だわと思っていると,つい先程から,激しい雨が降り出しました。

 香港島からスターフェリーに乗った時に,「こんなにフェリーなんかにすぐに乗れるのは島暮らしでもしてないと無理だわね。」と200ほどもある小さな島々を思い浮かべていました。自分が島暮らしをしていることをすっかり忘れています。香港島は島のくせにまるで香港の中心みたいな顔をしています。いえ、単なる香港で2番目に大きな島です。私も時にはフェリーに乗って,島暮らしをしている自分に気付かなくてはと思う始末です。現在の香港天文台から出されている天気情報は、 こんな状態です。