チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ざるを考える。

2015年07月11日 | 身の回りのもの

曇り,27度、87%

 「ざる」,あの台所で使う「ざる」のことです。「ざる」は水をきったり,あのポツポツと空いた穴から汁気を落とすのが一番の役目です。毎日「ざる」を使います。主婦38年生ですから,随分沢山の「ざる」を使ってきました。

 「ざる」といえども,種類はもちろん用途や穴の大きさまでもが気になり出したのは,この10数年のことです。それまでは,普通のお椀のような形の普通の「ざる」を普通に使っていました。時には「ざる」の目から物が落ちることもあります。逆さまに,目が細かすぎて水が切れないこともあります。

 素材も手軽なプラスチックから竹でできたもの,ステンレス、アルミこれまた様々。大は小を兼ねますが,塩ワカメを水切りにするのに,スパゲッティ用の「ざる」では大きすぎます。穴ばかりか大きさも大小、物に応じてと考えます。

 以前は竹製の「ざる」が一番と思っていたのですが,傷みが早く,完全に乾燥させないと不潔だと思うようになり以来ステンレスに代えました。プラスチックは昨今,色も鮮やか台所仕事が楽しくなりそうですが,一時期プラスチック製品を台所から追い出して以来,手元に無くなりました。今の台所にある「ざる」は,見出し写真のみ。

 目が細かい「ざる」は,さっさと仕事を捗らせたい時には不向きです。喉越しのよい物を作りたい,出来るだけきめ細やかな物を作りたいと思うときは,時間がかかるのを覚悟で  この目の細かい「ざる」を使います。こしあんを作るのにはこれは欠かせません。餡を作る裏ごしは,専用の馬の毛で出来た物もありますが、プロではありません。兼用できる物を使います。

  同じように見えますがやや目の大きな片手付きの「ざる」3つ。4つあったのですが,私の力に負けて,柄は取れてしまいました。柄が取れたのは香港製です。

  パンチの穴が空いたこちらは,日本では柳宗理の「ざる」として有名です。これは,韓国製。確かに水切れの良さは抜群です。小さな足が付いていますから,このままシンクトップに置くことも出来ます。

 アメリカやヨーロッパの台所の写真を見ては,あれが欲しいこれが欲しいと思っていた頃に買った、 このコランダー,一番長い付き合いの「ざる」です。直径が28センチと大きく、スパゲッティの水切りにはもってこい。私と一緒にあちこち付いて来てくれていますから30年以上のお付き合いです。どんなに「ざる」の変遷があっても我が家の「ざる」の主です。これは日本で買ったものですが,どこで手に入れたかすっかり忘れています。出来たばかりの東急ハンズだったかな。

 そして一番新米。 ステンレスの「盆ざる」です。25センチ径。ここ数ヶ月お豆腐の水切りで困っていました。ずっと同じ水切りの仕方だったのですが、急に困り始めました。カーブのある「ざる」にキッチンペーパーをしいて水切りをすると,お豆腐の4隅はカーブします。真っ直ぐにならない。嫌だなあ。そこで「盆ざる」を求めることにしました。「盆ざる」ばっかりは,日本でなくてはありません。先日求めて帰ってきました。お豆腐の4隅は真っ直ぐのままです。大きめの「ざる」を求めたのは,お魚に湯をかけてふにしたりと使うためです。ステンレスの好い所は匂いが残りません。

 パンチの穴の「ざる」でお米を研げばお米が流れてしまいます。水の落ち方もパンチの物やコランダーは全面から落ちますが。普通のざるは底から水が落ちます。

 台所道具は数少なくと思うのですが,少しでも仕事の利便性を考えると、また一つ、また一つと増えてしまいます。一体いつになったらこれで満足という道具揃えになることやら。「ざる」一つとってもこの状態です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする