チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ポルトガルの土産 土産物屋

2015年05月18日 | 旅行

曇り、27度、90%

 観光地に行くと、その土地その土地のお土産物屋さんがあります。日本ならば温泉饅頭みたいなものから、村おこしで作ったようなもの、その土地の名前の入った湯のみやキーホルダー。実は私、殆どその手のお店に足を向けません。余程時間があればのぞいても、出て来る時はいつも手ぶらです。国内だけでなく、海外に行っても同じ事。皆さんにお付き合い土産物屋さんに入る事はありますが、ぐるっと見てお仕舞い。お土産を買おうと思うと、その土地のスーパーに行きます。その土地でしか売ってないようなものをみつけるのが楽しみです。今回のリスボン滞在、思うように自由な時間がとれません。それは行く前から覚悟していた事です。市場かスーパーに行きたいとずっと思っています。するとその土地の生の感覚がぐっと掴めるようです。

 リスボンを発つ前の晩、ちょっと主人と二人でリスボンの下町を歩く時間ができました。でも、もう日が沈みかけています。そろそろ、ファドを聞かせる店もオープン。そこは観光地です、間口の狭いお土産物屋さんが明かりを灯して開いています。一度は通り過ぎようとしたものの、「あなた、ちょっと行ってきます。」と店に入りました。ポルトガルに行ったら、ちょいと人様にお土産で上げるために、買おうと思っているものが一つありました。見辛いのですが、 ニワトリの置物です。

 「ガロ」と呼ばれる、ポルトガルのマスコット的なこのニワトリ、置物も大小ずらり、キーホルダーから栓抜きにいたるまであらゆるものに付いています。香港のお隣マカオでも買うことができます。でも、今回はこの置物を買って帰る予定でした。お店に入るとアフリカ系のお兄さんが「ガロ」を手に取る私の後ろから、幾つでいくらなどと気前のいいことを言います。こういう言葉にもあまり耳を貸しません。自分が欲しいものだけを買いたいからです。主人など、やや呆れ顔で店の入り口に立っています。「ガロ」は決まりました。ひょいと見ると店の奥に陶器の焼き物が見えています。オリーブ入れのいいものがあればと思うのですが、雑な絵付けです。目に留ったのは、エッグスタンド。これだって、絵付けがひどい、手書きでもひどいと思うものは買いません。ところが、ひどいなあと思いつつ、そんなに使わないエッグスタンドです。ガロの絵が付いて、Portugalとまで書かれたお土産用のエッグスタンドを2つ手に取ってしまいました。 イギリス風に朝から半熟のゆで卵なんて朝食は我が家ではありません。ところがパグのエッグウォーマーを先月買ってしまった私です。 そのウォーマーのためにエイッとばかりエッグスタンドを買いました。エイッと買ったのですが、お高いものではないのです。買ったものはこれだけ。お兄さんのお勧めなんぞにはのりません。

 結局スーパーには行けずじまい。ところが翌朝の早朝便でロンドンに向かうはずの私たち、ロンドン悪天候のため出発が3時間遅れました。そこで、リスボンの空港のお店をのぞきます。ブランドものなんかは、香港の方が揃っていそうです。見つけたお店はちょいとよさそうな缶詰やチーズを売っているお店です。見ると主人はもうたくさん抱え込んでいます。チーズはその後の飛行時間からして諦めます。

 ポルトガル産のオリーブオイル、イワシの缶詰。きっとスーパーのものよりはいいもののようです。パッケージで目に留ったのが見出し写真です。主人の抱え込んだ荷物にも入っています。「それ何?」と聞くと、「コーヒーらしい。」とのお返事。ところが帰って調べてみると麦芽飲料でした。まだ飲んでいませんが、箱を見てるだけでも楽しい。 

  ポルトガルのイワシの缶詰は、香港の普通のスーパーでも買えますが、こちらは見た事のないパッケージ。 これはうなぎの稚魚の缶詰です。以前食べて美味しかったので。

 やはりパッケージから、何だろう?と手に取ったのが、 これです。とても軽い紙包み。ポルトガルから帰っても、主人は出張、私も日本に用事で戻り、一緒に時間を過ごせませんでした。やっと昨日、家で二人揃っての時間が持てました。おやつにゴソゴソ出して来たのが、この包みです。開けながら、ハッカ糖のような香りがします。ハズレ、 こんなものが入っていました。カチカチのタルトです。先に一口食べた主人の感想、「カチカチの八つ橋。」おそるおそる食べてみました。カチカチですがタルトの真ん中は、ちょっと柔らかです。 そしてシナモンの香りがたっぷり。紙包みから調べて見ると、リスボンの西シントラの銘菓「ケイジャーダ」と分かりました。これ、チーズタルトだそうです。でも乾燥し切ってガチガチです。変な味と思いつつ、どうも気になるお味です。

 お昼のサラダのとき、ゆで卵をエッグスタンドにのせました。「まるで、温泉の土産物のものだね。」と主人がいうエッグスタンドです。

 今回の旅で主人が一番驚いたのは、私が土産物屋に入って行った事だそうです。38年一緒にいます。本人より主人がいうから間違いありません。私らしくないエッグスタンド、お菓子や缶詰と違って一生残ります。まあ、これも思い出です。

コメント
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