チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

リスボンの小さな花

2015年05月04日 | 旅行

晴れ、17度   リスボン

 リスボンにに入ったのは昨日の午后、肌寒いロンドンから来ると温かさにホッとします。体がのびのびします。日本より温かい香港に永く住んでいると、知らず知らず寒さに弱くなっています。

 朝ご飯の後は主人も私もお仕事に入ります。ならばと早朝散歩に出かけました。陽が上り始めました。主人はこの辺りにも年一回はやって来ます。自分なりの散歩のルートがあるようです。

 月曜日ですから、人たちは気怠さを抱えたまま仕事に向かっているように見えます。その様子を横目に見ながら、ホテルに近い公園に入りました。土のある所を足の裏に感じながら歩きます。土を感じるなんて滅多にない香港の生活です。早朝の露に濡れた土は丸い香りを発しています。そしてそこには、その土に根ざす生き物が青青としています。

 タンポポのむく毛、 可愛いなあ、この表情。花も好きですが、ふっと吹けば飛ぶこの綿毛の魅了は、花の黄色より私を誘惑します。

 高く私の身長ほどもあるこの植物は、 名前は分かりませんが姿がきれいです。はっきりと自己主張が出来る植物です。

 でも、地面い這いつくばる小さな花は自己主張をしません。 鳥に踏まれ人に踏まれ、それでも花を付けます。道行く人もほとんど目を向けない小さな花です。南ヨーロッパにも日本と同じような小さな花が咲いています。それが、どれだけ人の気持ちを和ませているでしょうか。

 ポルトガルは日本に鉄砲やカステラやカルタを運んできました。そんな遠いのこの土地にも日本と同じ花が咲いています。この写真を撮った直ぐ後、雨が降り出しました。小さな花たちは水を受けて、またひと際、空を仰ぐことでしょう。

 アフリカという一番遠くにある大きな島が近くに感じるポルトガルです。人の肌の色も話す言葉も違うちょっと想像がつかない人の集団が織りなす国がポルトガルだと感じます。2日前までいたロンドンとは北と南の差でない違いを見ることが出来ます。日本と違うのは当たり前ですが、そのおおらかな空気は人の精神まで箍を緩めているようです。

 土のにおい、露に濡れた葉っぱ。健気に咲く花たち、生きてることを教えてくれます。

 小さな花に元気をもらった私です。その私がリスボンの中心地で撮った見出し写真は、見ているだけで、生きてることって世界中、みんな同じなんだと強く感じるものです。この犬の姿勢は、人間だって真似できない何かを物語っています。

コメント
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