チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

コルビジェ展 香港シティーホール

2015年05月26日 05時33分50秒 | 日々のこと

小雨、27度、95%

 5月になると毎年「フレンチメイ」という香港、マカオ、フランスを結ぶ催しがあります。音楽、ダンス、総合芸術にフードまで加わった催しです。今年で25回目ぐらいのはずです。当初はマカオは入っていなかったように記憶しています。

  メールで送られて来る今年の題目、これとこれは絶対にとチェックを入れます。ところが今年は5月初めから香港を留守にする事が多くて、やっと一番行きたいものに先日行ってきました。フランスの建築家コルビジェの展示会です。

 我が家から歩いて20分、香港シティーホールの展覧室、このシティーホールは一番古くからのもで、演奏会、バレエ、京劇などが一年を通して観られます。音楽、舞踊には、以前から力を入れていた香港ですが、絵画、建築、塑像などの分野の展覧会はここ数年やっと定期化してきました。入場料無料。写真撮影も可。

 日本でも人気のあるコルビジェ、2013年の西洋美術館の展覧会のときも、隣のミケランジェロの展覧会を差し置いて観に行ったほど私も好きな建築家です。元々画家としてスタートしたコルビジェ、高等な建築の教育を受けないまま建築家として世界中にその足跡を残しています。上野の西洋美術館をはじめ、日本人の好きなレマン湖畔にたつ「小さな家」(コルビジェが母のために建てた家)などは有名です。今回は設計図をはじめ、塑像に絵画、タペストリーにいたるかなりの数の展示物です。

  段ボールで作られた模型。    室内のラフスケッチ。 

 コルビジェの設計図やラフスケッチに軽く彩色したものが好きです。彩色は水彩と思います。     塑像、木製のものに着色されたものもありました。 こちらは実は撮影禁止のものです。

      絵画もそうですが、かなり抽象的な作品です。

  西洋美術館んを鳥瞰したラフスケッチ、こちらも彩色されています。 前面から見た西洋美術館の圖です。

 2013年の西洋美術館の展覧会のときも書きましたが、私がコルビジェで一番興味があるのは、チャンディガールというインドの街の都市設計です。チャンディガールはニューデェリーよりやや北西、パンジャブ州の州都です。このチャンディガールを訪れたのは今から15年以上前の事、やはり主人の仕事上の何かの式典で行きました。当時、この街の都市設計までもをコルビジェが手がけたとは知らず、裁判所などの建造物は観ないで帰って来ました。都市設計、街全体の構想を作ったのが  この模型です。知識を持たないまま行ったチャンディガールの街ですが、ニューデリーの雑踏から考えると、放射状に延びた道や遠くに見える山並みまでも考えられて作られた街でした。もう訪れる事もない街ですが、チャンディガールの空気が忘れられません。

   出口には、大きなタペストリーが2枚。チャンディガールの高等裁判所の壁にも、コルビジェがデザインしたタペストリーが掛かっていると聞きます。

 絵画展にはまだ歴史が浅い香港です。照明が今ひとつ思わしくありません。それでも、何かホッとして展示場を後にしました。

 このシティホールは、数年前まで、ビクトリア湾に面して建っていました。玄関を出ると見えるのは、ビクトリア湾、その向こうには九龍半島でした。埋め立てが進んで、今では、 観覧車やサーカスの会場が見えています。振り返って、シティーホールの建物を見ました。香港で一番古いシティーホールです。低層のこの建物もなかなかいいデザインだと初めて思いました。

コメント
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