チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

グローバルの包丁

2013年11月22日 | 身の回りのもの

小雨、19度、79%

 包丁が切れないと、どうも台所仕事がいやになってしまいます。切れる切れない、この差は非常に大きく、切れる包丁だと鼻歌まで飛び出す始末です。そして、切れない包丁だと、自分の腕はさておいて、うまくないのは包丁のせいだと言います。

 包丁は鋼もステンレスも、研ぎながら使うもの、一生ものなんてあり得ません。私のまだ、35年ほどの主婦生活でも、幾度も包丁を新調してきました。研げば、包丁は次第に痩せて行きます。まだ、貧しかった頃に、主人が杉本の包丁に私のフルネームを入れて買ってくれたことがありました。鋼の包丁でした。大事に使いますが、研がないとすぐに切れなくなります。そのうえ、洗ってすぐに拭き上げないと、錆が出て他の食器にしみを付けることもありました。そんな大事な包丁も痩せて来て、始末してしまいました。

 グローバルの包丁を見つけたのは10年ほど前のこと、香港の調理器具屋にずらりと並んだ、刃と持ち手が一体となったなんとも形がきれいな包丁です。全部箱に入って陳列されているので、握ってみることは出来ませんでした。ちょうど、菜切り包丁が欲しかったので1本求めました。次に、やっぱり出刃包丁よねと、また1本。その頃、初めて、このグローバルが日本の会社の製品だと知りました。もちろん、アルミ加工で有名な新潟の燕市の会社です。日本でも、この包丁が次第に有名になってきました。つまり、海外で、評判を得て、日本でも認められるようになったようです。確かに、香港で売られているパッケージでは日本の商品だとは気が付きません。

 3本目に求めたのが、 とても薄刃のこの包丁です。ちょっと見ただけでは解りませんが、フレキシブルと呼ばれていて、刃がしなります。この切れ味をお見せしたいほどです。柔らかめのトマトの皮もお肉の筋もすっと刃が入ります。出来るだけ、用途にあった包丁をと思いながらも、気が付くとこれ1本しか使わないこともあります。このフレキシブルは、種類も少なく、グローバルの直営店か海外でしか買うことができないそうです。

 4本目は、母が施設に入る前に、実家の台所用に求めました。日本のデパートではほんの数種類しか置かれていません。母の手の大きさも考えて、実際に握って求めました。母が施設に入ったので、今は、息子の家にあります。三徳の小振りの方だと思います。先日、息子の家で、この包丁を初めて使いました。握り加減も重さも程よく、私も歳がいったらこの包丁にしようなどと考えます。

 木やアルマイトの柄が付いた包丁が当たり前だった頃に、持ち手が一体となった包丁を考えた方に驚きです。流石、もの作りの日本の細に入った神経を感じます。柄まですっきりと洗えて、継ぎ目に汚れが溜まりません。

 私はまだ、木屋、有次、堺の包丁を使ったことがありません。最近では、これらのお店でも一体化した包丁が作られているそうです。さあ、後数年後、今度はどこの包丁を手にしていることやら。

コメント
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