曇り、22度、
郵便受けの小さな窓をのぞくと、見慣れた友人の字が見えます。きっと私の顔は急にほころんでいるでしょう。ところが、最近は、ダイレクトメールの印刷された堅い文字ばかり。そのダイレクトメールですら、e-mailでやって来るようになりました。手紙をもらうのも嬉しいものですが、手紙を書くのもまた好きです。
近頃、はめっきり手紙を書かなくなりました。お礼状とクリスマスカードくらいでしょうか。そのお礼状もe-mailにしようか迷います。香港から郵便だと日本まで3、4日かかります。e-mailだとその日のうちです。相手様が3、4日のうちに、お礼が遅いわね、などとお考えになってはと、時には、キーを打ってお礼を出します。
私の手紙好きを知ってる家人は、日本に帰れば、上質な和紙の季節季節のレターセットを土産にしてくれました。その以前は、義母が、旅行に行く先々でレターセットを買って来てくれました。私も、目につくレターセットを自分に買います。おかげで、使い切れないほどのレターセットを持っています。紙も永く置くとシミが出てきます。あらあら、郵便番号のますが3つしかない封筒をまだ持っています。手触り、見てるだけでも楽しいレターセットです。
この2ヶ月ほど、ある友人から手紙がやって来るようになりました。手紙をもらうと、返事が書きます。すると、また手紙がやって来ました。また、返事を書きます。
内容は、なんて大げさなものではありません。親しさにかまけて、誤字脱字だらけ。自分の書く字を見て、下手ねと、嘆いたり。でも、手紙を書くのは楽しいものです。しかも、型にはまった礼状などではありません。楽しかったこと、良かったこと、そんなことしか書きません。だって、毎日毎日、嫌なことや辛いことが必ずありますからね。