曇り、20度、83%
先週、日本に数日帰国していました。その前に家人とひとつ約束をしていました。我が家のモモさん、大のシフォンヌケーキ好きです。いえ、私が朝ご飯代わりに、焼いては食べていましたから、きっと好きになったのでしょうが、いかんせん、甘いもを食べてはモモさん太ります。それで、この2年ほど、ぴったりとシフォンヌケーキばかりか、お菓子作りを止めていました。家人は、たまには作ってあげなさいと言います。でも、私の留守中いつだってモモさん太ってしまいます。そこで、家人に言いました、今度香港に戻って来たとき、モモさんが太ってなければ、焼いてあげるわね。見事!モモさん体型をキープしていました。
約束を破るわけにはいきません。
この30年ほどの間、どのくらいのシフォンヌケーキを焼いたでしょうか? この型は、2代目です。初代は、30年ほど前に東京の合羽橋で求めた、その店自家製のブリキ製でした。香港に来てからさびが出始めました。さびは味に多いに影響します。そんな折、見つけたのがこのインドネシア産のシフォンヌケーキの型です。シフォンヌケーキは、上下を逆さまにして、冷まします。この3本の足は、その逆さまにする時のためです。つい先日この型と出会ったように思いますが、考えてみればゆうに20年、我が家で働いてくれています。大きい方の径は、25センチ。この型にあうケーキを焼くには、卵白は7個必要です。
さて、焼きますよと言っても、今までよりずっとお砂糖を減らすつもりです。お砂糖を減らせば、あのシフォンヌケーキの持ち上がった高さは低くなるはずです。少し堅くなるかもしれません。卵白7個に卵黄3個で、作っていた今までのシフォンヌケーキですが、卵黄も7個使ってみることにします。卵黄が多い分しっとりとなり、高さは出なくても柔らかくなるはずです。
ベーキングパウダーも使いません。ただし、 卵白をしっかりと立たせるために、このクリームオブターターだけは使います。
ハンドミキサーだって、たくさん泡立てをしたのでもう3代目です。
このパワーの強いハンドミキサーに替えたら、泡立て時間は半減しました。
卵を続けて割る音で、モモさん、台所にすっ飛んできました。
やはり高さは出ませんでしたが、卵黄のおかげで、しっとりしています。甘さは少ないけど、家人は蜂蜜を、私はジャムをつければいいわけです。モモさんには、ちょうどの甘さです。いつもの、食べ物も年齢とともに、作り方を工夫するようになりました。