著者の桐山りこさんは私が通っている
岐阜中央病院緩和ケア病棟、通称“ホスピス”の
患者さんだった方だそうです。
眠れない時に心の内を書き留めていたことがきっかけで
息子さんに勧められツイッターを始めたのだそうです。
ツイッターのつぶやきが本になったようなので
文章がどれも短く、とても読みやすいです。
本の冒頭にこんなメッセージがありました。
~本の目的~
1 早期発見が如何に大切かを 再確認してほしい
2 がんになった人が読んで 心を癒される本
3 がんでも幸せに 生きられる事を知って欲しい
4 がんとうまく 付き合って行く方法
優しい家族に恵まれて
とても幸せな最期を迎えられた方とも言えますが
それ以上に桐山さんご自身が
がんになってしまっても
幸せに生きようとした姿勢が
周りの人達をも巻き込んで
幸せな生涯を終えられたのかなと思うのです。
がんになる前も結構大変な人生を送られていた様子が
垣間見えるのですが
「終わりよければすべて良し」と言う言葉があるように
本当に幸せな最期を迎えられたんでしょうね・・・
ホスピスと言ってもまだまだ悲観的に思われてしまって
入ることを拒む方もいると聞きましたが
がんによる様々な苦痛を和らげ、癒してくれるところです。
桐山さんも書かれていますが
ここのホスピスは
先生や看護師さん方をはじめ
本当に素晴らしいと私も実感しています。
もし、身近に必要な方がいたらここのホスピスを勧めたいです。
そして身近にがんになってしまった人がいる方にも
ぜひこの「がん」でも幸せに余生を過ごせる
を読んで欲しいと思います。