今朝の『とくダネ』を見てショックを受けた。
万博もいよいよ閉幕間近。それに合わせていろんな見方で万博ニュースが取り上げられている。その中で改めて知った事。
万博の
コーカサス共同館。ここは
コーカサス地方の3国アゼルバイジャン・アルメニア・グルジアからなる共同館。
旧ソ連の最南端に位置し黒海、カスピ海、そしてトルコ、イランと言った国々と隣接している。何も知らなければ地図上でひとくくり出来るコーカサス地方を1つの共同館にまとめるのは何の不思議も無い。
ところが知らないと言う事は恐ろしい。それぞれの国民感情は全く違っていると言うのだ。
この3国は遠い昔から様々な国の侵略に遭ってきた。20世紀に入りようやくそれぞれ独立国家を建国したと言う。
しかし単純にそれで解決した訳ではなく、複雑な民族闘争がつい最近まで続いていたと言う。
詳しい事情は分からないが、
アゼルバイジャン→イスラム教
アルメニア・グルジア→キリスト教
おそらくこの宗教観の違いが民族の独立心の根底にあるような気がする。
おそらく世界中の戦争の原因はこの民族闘争によるものだと思う。
悲しいかな日本人である私にはなぜそこまで民族や宗教にこだわるのかが疑問なのだが。
「宗教が違ったっていいじゃない!みんな仲良くしようよ!!」軽くそう思うのだが・・・。
1994年アゼルバイジャンとアルメニアは停戦協定を結んだらしい。しかし両国民の親交は途絶えたままだと言う。
そんな事情を知ってか知らずか万博では敵対意識を持った両国を含んだ
コーカサス共同館を作ってしまったのだ!?
そこで働くスタッフ達も初めは感情的にとてもやりづらかったと言う。
ところが時がたつにつれ、お互いの意識もほぐれ今では民族を超えて仲良くなったとか
国に戻ってからはお互いの国を行き来する事はできないが、
中立国であるグルジアで必ず会おうと約束しているらしい
「万博を行う意味」最新技術の公開だけでなく、もしかしたらこんな形で世界中の国を知る事なのかもしれない。もっともっとお互いを知る事。そして世界中には様々な事情を抱えた国がたくさんある事。大きな事は出来なくても、まずは知る事で何かが変わる。
朝から感動してしまった