今回私と共にMさんにアロマの施術をされていたセラピストのEさんが
今日アームドゥースに来てくれました。
お互いそれぞれの事は後から知ったのですが
このEさん実は以前にもうちに来てくれた事があるお客様であり
同じ学校の仲間でもあったEさんを選ばれていたのは
偶然とは言え、奇跡のような不思議なご縁を感じます。
目に見えない“つながり”があるんですね
しばしMさんとの思い出を語り合いながら
私達はとても貴重な経験をさせて頂いた事に感謝しました
初めてMさんのご自宅にうかがったのが4月12日。
先週お会いした時よりかなり容態が悪化されており
内心、もうそれほど長くないのかもと・・・
それでも施術を始めるととたんに表情が和らぎ
気持ち良さそうにされるのを見ると
残された時間は毎日来させて頂こう
そう決心しました。
出張で伺うようになってから1週間ほどの事です。
私が伺った時、ご家族の皆さんがベッドを取り囲まれ
ただならぬ雰囲気でした。
危篤なのではと思わせる様子の中
ご主人がぜひやってあげて下さいとおっしゃり
皆さんに見守られながらアロマを行いました。
やはりつかの間表情は和らぐご様子。
もしかしたら今夜が峠かもしれないと
後ろ髪を引かれる中施術を終え帰宅しました。
確かにこの1,2日はかなり危ない様子だったそうですが
強靭な生命力を持ったMさんはまた持ち直し
更に1週間通わせて頂けました。
お医者様も驚かれたそうです。
亡くなられる4日程前の時
施術中にも関わらず、私の居場所を確認したり
帰り際も「帰らないで!」と懇願されました。
もうしばらくアロマを続ける事にし、
いよいよ終えようとすると
どこにそんな力が残っているのか信じられない強さで
私の手を握り引き止められました。
「ただいてくれるだけでいいの」と。
しばらくはそのままにしていましたが
ご家族の方も気遣ってくださり
「明日も必ず来ますから」と言って
後ろ髪を引かれながら帰宅しました。
今にして思うと、あの時Mさんは「死」を目前にして
どうしようもない不安や恐怖と戦っていたのかもしれません。
こんな事もありました。
ご主人が用があり少しの間外出しようとされた時
いち早く気付いたMさんはご主人を引き止められました。
外出を止めたご主人はMさんの手を握りずっと側にいらっしゃいました。
Mさんのご家族は本当に献身的に介護をされていました。
素晴らしい家族愛がそこにはあり
Mさんご自身も
「こんな病気になってしまったけれど、私は幸せだわ」と
よくおしゃっていました。
そんなご家族の愛を肌で感じ
残された時間、やりたい事をしてポジティブに過してきたMさんには
病気や死への恐怖など
ほとんど無いようにすら思っていましたが
実はその恐怖と懸命に戦っていらっしゃったのですね・・・
娘さんの
ブログにも
時折その葛藤が感じられます。
懸命に戦うMさんを支え続けたご家族は
本当に素晴らしかったと思います