気 楽 荘

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シフト・ティルトアダプター(アダプトール2互換)FD用

2012年10月15日 | 「 かめら 」
APS-CサイズのDsを使い始めて、気になることができた。
それは、被写体の傾き。つまりパースのつきかたです。
たとえば、35ミリ換算28ミリのレンズで撮ったビルの壁の
傾きがフイルム時代よりもひどいような気がする。
確かめたわけではなく、漠然とした感覚なのだが・・。
で、それをなんとかしたい。
「シフトレンズが欲しい」・・・・・だが、APS-Cサイズ
で使おうとすると焦点距離が1.5倍になってしまう。
24mmが36mm相当になるし、値段が高すぎる。
「なんとかできんもんかなぁ」
そんな時、はずしたFD用のアダプトール2を見て思った。
「結構厚みがあるなぁ」・・・「ん、ひょっとして自作できるんじゃ」
イメージサークルも余裕があるわけだし、稼動範囲を
欲張らなければなんとかなるのでは・・・、
ついでに、最近流行のティルト機構も組み込んで・・・。
CADを使って図面を起こす。
「いけそう」だ。
で、試作してみた。

加工に失敗して樹脂のスペーサーを
噛まさないとだめになった。
しかも、厚みが安定しない。

121015_1t121015_2t
青い部分が樹脂

結局、設計変更。

121015_3t121015_4t

今度は、回転させて、ティルトさせるようにしたのだが、
回転させるためのレバーやロック機構をつけるスペースがない。
CAD上では「何とか・・・」と考えたのだが、パーツを作ってみて
「だめだわ、こりゃ」というわけで、
またまた、設計変更。

最初の機構を手直しし、
ティルトとシフトの方向を自由に
変えられる機構をあきらめることに・・・。

1次加工の終わったパーツを並べてみた。

121015_1

このあと、すり合わせや、微調整、
レバー組み込み用の溝や穴の加工を行います。
仮置きしてみた。

121015_2

奥のパーツがティルトのキモの部分

仮置き2

121015_4

シフト機構をギヤを廻して変える

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左側の緑のマジックのところにクリック感をもたせるため、
溝を掘り、バネとスチール球を入れる予定

仮組みして、動かしてみた。

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加工の終わったパーツがメッキ屋さんから帰ってきた。

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組み上げてDsに取り付けてみた。

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真鍮色のパーツは絞り機構を動かすためのブロック。

動かしてみた。

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17mmF3.5を取り付け。

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28-80mmF3.5-4.2を取り付け。

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実際にレンズをつけた状態で稼動させてみた。

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設計ではシフト量は7mm、ティルト量は6.5°でそれぞれ
光軸に対して360°回転可能でしたが、
カメラ本体に干渉するためティルトは上方には
4°ぐらいしか動かせません。
しかも、すべてのタムロンのMFレンズに
装着可能というわけではなく、
レンズガードがないとか、外せる、
取り除くことが出来るレンズ限定になるのだが、
とりあえず、使えそうだ。
テスト撮影は次回に。


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